ためになる!「あかね噺」20巻の奥深い落語の世界~からしの新作落語=”擬古典”でひかるを抜き暫定1位に!気が触れた様な朱音、笑わせないという一生の意図を汲み取り消える高座を披露~

  1. 前回までのあらすじ
  2. からしの新作落語=”擬古典”
  3. 正明も認めからし暫定1位に躍り出る
  4. 朱音の消える高座
  5. まとめ
前回までのあらすじ

も86点で合計276点とトップ、正明お菊をアイドルとした点を浅はかでしたが貴方がやるから可笑しかったとし、落語家として高い技量をお持ちだとお見受けしましたと信賞必罰が彼の”決め事”です。優勝候補として格の違いを示したひかる、貴方との出会いが私を強くしたと朱音とバチバチです

過酷な状況ハードモードの方がアがる性質タチですものねとお見通しの水瀬からしは俺が勝つと臆す様子まるで無く落語界の異端児の虚構らくご落語連盟副会長正明の目にどう映るかです…

からしの新作落語=”擬古典”

昔から何でも出来たからし、理解すら及ばない朱音を二ツ目になってからボコすとずっと思っていました。演目は「猿まね」で不貞一つで全てを失う噺は時を越え現代とリンクしています…古典の世界観をベースに作った新作落語なのです!偽りの古典=”擬古典”だと…

ひかるの余韻なんのそので会場をガッチリ掴み設定が掴みに一役買っています。様々な表現方法がある現代で其れを落語でやる意義を問われからし円相=伝統の象徴に認められ貴様は最もさかしい弟子だと三明亭の”型”=了見と対を成す極意を伝授されます

歌舞伎の落語化から外形の極意は了見が内から外ってんならこっちは逆、身体から入って心を掴むと”姿即心”で中手が起きます!水瀬が毒っ気や今っぽさを盛り込んだ方が笑い所作れそうなのにと問うとからしは浅はかだと今俺が擬古典やんのは勝ちに行くーそれだけじゃないのです

正明も認めからし暫定1位に躍り出る

からしは芝居は見せ場でありフリ、芸で魅せたからこそ振れ幅が笑いに繋がると審査員は手本との差異により生じる笑い=骨子は古典と感じます。前座修行は人間見習い、人としての芯を鍛える時間と誰かが言っており、落語家には人を磨く時間が要ると修行という雑務です

時代は変わりいつまでも時代劇語っても俺達世代には刺さんねぇと悟りつつ”伝統”は伊達じゃねぇとも感じるからし、全年齢対象の擬古典=猿まねが完成します!審査員は落語を作るだけでも大変な労力、その上観客を信じ込ませる程の深い古典への造形にとんだ”落語バカ”だと毒づきます

樫尾は持ち味の想像力に前座修行で培われた技術・進化した”落語家”こそ三明亭からしの高座と感じます。審査前に正明は台詞の言葉選びについて指摘、からしは万人を刺してこその大衆演芸なんでねと十分な答えで正明87点、合計278点でひかるを抜き首位に躍り出ます!

正明は先の問答意図は分かったが相容れないと擬古典に障りがあると判断も裏を返せば古典に通ずる作品性を有する、見事だったと加点が減点を上回ったと評価します。ひかるにも評されからしは落語家になったのは強いテメェ朱音に勝ちに来た、シンカとやらを見せて貰おうと朱音を送り出します

無茶をする朱音泰そんが何故そこまで…と問うと私には時間がないからと返され、2人からしひかるが終わり後は消化試合の感がある会場でふらつきながら高座に上がります。2人一生正明が言ってる事が同じではあったんだ、でも答えが逆だった、落語だけでいい、要らないのと会心の高座が始まります

朱音の消える高座

一生の意図を知る一剣もスマホで見守る中、朱音の熱演で客を笑わせるもただただ自然な語り口、狙いに対して行動がズレてると感じるからしはむしろ笑わせようとしてねぇと気付きます。時代を越え愛された逸品ありのままで魅せろと古典は手を加えずとも客が笑えるように出来ています

演者の作為で笑わせようとするな=一生の真意であり指南で、朱音は”ケン”の意味を悟り目を向けるべきは更に俯瞰して全部嚙み合わせると全てはより深く噺に誘う為です。正明は”見”は能の大家世阿弥ぜあみが記した俯瞰の極意で”離見の見”で芸が研ぎ澄まされ伝える情報の密度が上がれば語る世界も深みを増します

朱音はその高みに達し一剣は”消える”のその先に至るかと恐れ入ります。ひかる朱音の消える高座に圧倒的な阿良川あかねが帰って来たと感じ、からし正明が言っていた言葉の逆だがこの客席の空気を説明出来ねぇ、可楽杯の時から進化してやがると理解に及びません

自分を押し付ける事もなく聞き手の呼吸に合わせた程よい表現、負荷なく深く誘われる想像の世界=夢うつつで噺に入り込む更に奥、日常から解き放たれ噺に浸る心地良さで噺への誘いその一点のみ大看板すら並び得ると客席は阿良川あかねが紡ぐ安らぎの中におり、TVを見て一生がほくそ笑む所でこの巻は終わります

まとめ

腕を上げたからしは改作落語=”擬古典”の「猿まね」で勝負に出て、大喝采を浴びます。現代風にアレンジしその努力と労力は尋常では無い中自己流に取り入れ新たな落語の世界を観客に提示するのです。正明の指摘にも明朗な回答で正明は認めからしは何とひかるを抜き暫定1位に躍り出ます!

2人からしひかるの高レベルな争いの中、気が触れた様に異質だった朱音は我を出す所か消える高座で逆に会場の空気を一変させます。客を笑わせないという一生の縛りプレイに全てを俯瞰して演者が消えて完全に落語の世界に没入できる程良い世界へ誘う…夢うつつで朱音新たなレベル=大看板に並び得ます

可楽杯を経てそれぞれ精進し瑞雲大賞という新たな大きな賞レースで鎬を削る3人、各々の個性を発揮し爪痕を残しますが、特に朱音は例の縛りプレイへの答えを満点回答で演じてしまいます。一生の笑みの真意が気になる中、21巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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