前回までのあらすじ
一方セーラはモデル後雫とランチで最近知り合った古酒コレクターが居ると紹介します。お忍びスタイルでも目立つセーラと待ち合わせし吉岡の元へ向かうと秋絵の写真を見つけます!元妻だと言い、セーラは秋絵だと勘付いています。軽井沢のレストランに無理言ってケータリングを楽しみます
雫はマリー・アントワネットの微笑みを想起、更に倉敷の街並みも想起し古酒には若いワインにはない魅力があります。流石豊多香の息子と感心する吉岡が別れた妻とお知り合いでは?彼女がどこで何をしているのか教えて欲しいと請います…
成功者が選ぶ「もの」は最終的には何故か一様にしてワイン
金融の仕事を長くしてきた吉岡は成功者が選ぶ「もの」は最終的には何故か一様にしてワインだとし、「人生」という絵画を収めてくれる「額縁」だと説きます。めくるめく表現でブルゴーニュの古酒の世界を表現する二人、セーラはお礼に秋絵と会わせてあげれば?と提案します
藤枝と幸せに暮らしていると告げるとでも今自分の人生に似合った「額縁」を探している…とそれでも会いたいようで、雫は明日一緒に東京に戻りましょうとバッカスが運んでくれた縁かもしれません。夜セーラの誘いで飲む雫はこの流れに乗っていく先に「使徒」の答えが待ち受けてる気がすると期待します
「~エドシック」’62年を初めての二人だけの夜に捧げ飲むと流れでセーラにキスしてしまいます!セーラは兄もいいけど雫もイイ、あんな平凡な女には絶対もったいないと蠱惑的です。一方香花と北原白秋を読む遠峰は店で「~ブリュット」’83年マグナムから香花に想起させ結婚を考えた人物がいたと明かされます
小さなワイナリーを経営している葡萄農家の跡取りでワイン醸造家の勲章のような手を想起、ついに彼が大多春樹だと思い出します…「~クロ・ド・ベズ」’89年の力です
秋絵からモルヒネの香りを感じ…
モノポール=単独所有畑という意味で吉岡は敢えて一見客として後から入店します。藤枝は「ムルソー・シャルム」’76年を無理くり開けこのワインはお金取れないが最後のオーナーとして敢えて飲みます。秋絵不在のまま吉岡は持ち込みで「サン・ヴィヴァン」’70年と凄いワインです
3人で飲み藤枝はブルゴーニュワインのドラマには必ずエンディングがあると「シュルブールの雨傘」を想起、それはすれ違う運命にあり吉岡去り入れ違いで秋絵出勤です。秋絵も飲み凄い感受性を見せ藤枝は「ポワフェレ」’75年を開け今度ローテンブルクに行こうと提案します
雫は「第十二の使徒」はブルゴーニュの古酒じゃないと結論付け秋絵の香りからモルヒネだと豊多香の死に際を思い出します。セーラとのキスを思い出しみやびに動揺する(笑)雫は二人で夕食を美島の店に赴きます。秋絵が末期癌だった父と同じなのでは?と深刻に話すると美島が「アリゴテ」’07年をサーブします
雫は「千の風になって」という歌が聞こえ秋絵に直接訊いてみようと決意し、みやびも同行します
残された時間が少ない者を支える二人
遠峰は「使徒」対決まで時間がない中香花と手紙の住所に出掛け山田に車を停めさせます。そこに大多ワイナリーがありエチケットから大多を探す香花、落ち着かせる為にワインをテイスティングさせ一旦この場を後にし、マキと「人捜し」で京都のワインバーです
日本の小規模経営のしっかりしたワイナリーのものを所望し例のエチケットなしの香花が飲んだワインを探し出す気です。6時間ぶっ通しで試飲し遠峰はついにバッカスの裏切りに一矢報いる事が出来ると確信し爆睡、京都郊外に二人を連れそのワイナリーに大多はいます!
香花の事を覚えており遠峰が事情を説明、病気の香花が思い出せるように「~ラス・カーズ」’78年は「大地の抱擁」を想起し大多と認識します。一方出勤前の秋絵を誘う二人、モルヒネの香りから聞き出すと同じ膵臓癌で余命宣告されてると打ち明けます
秋絵は死のギリギリまで藤枝には内緒にしておくと気丈で3人でモノポールへ、藤枝は同じ村だけど古さが違う古酒を手に入れたと比較試飲を提案します。「ボイヤック5級」’66年はイメージ湧かず次の2級はトーマス・モランの描いた秋の光景を想起、「~ラランド」’79年です
藤枝は人生の終わりを覚悟した者にだけ見える何かを豊多香は遺そうとしたんだと諭します。秋絵は何か思いつき高級店で二人に先に飲ませ遅れて来て吉岡と会ったのでしょ?とバレてます。実は慰謝料で富豪の秋絵は古酒の不思議を堪能し自身が居なくなったら藤枝が悲しまないで済むワインを探して欲しいと頼む所でこの巻は終わります
まとめ
前巻で語られていた秋絵の膵臓癌と香花の若年性アルツハイマーという病を二人がどうワインで答えを見出すかが焦点となった今巻、まず遠峰は大多ワイナリーに行き着きそこで大多と引き合わせ香花はワインから大多と認識しますが、この話は続きがあるようで次巻に持ち越しです
併せて秋絵ですが、吉岡とは結局ニアミスに終わり、雫がモルヒネの香りから末期癌と推理し、彼女は敢えて藤枝には秘密にして欲しいとこちらも宿題です。私が居なくなっても藤枝が悲しまないで済むワインを探して欲しいとはまた難題です
吉岡の成功者が選ぶ「もの」は最終的には何故か一様にしてワインという金言も金持ちあるあるなのかもしれません。ちなみにセーラとのキスですが、続続編に関わる重要な伏線となっていますので頭の片隅に入れておきましょう!いよいよ大詰め、43巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
コメント