はじめに
神の雫シリーズの続編3作目にしてシリーズ完結作となるのがこちらの作品です。後日譚が描かれファン歓喜の内容、短いですがシリーズ読者以外にもこちらから触れた方も多いかもしれません。アニメも絶賛放映中で勢いに乗る神の雫シリーズの締めとして、今回はこちらにスポットを当てていきます
2人の娘=青夜18歳
青夜は匂いで窃盗犯を捕まえる程の嗅覚を誇ります。パリで英才教育を受ける中、ローランと雫がおり叔父さまと抱き着きます!2人の娘で両方にないものも持ち合わせている気がする雫、父の手紙を読みたい青夜は誕生日に雫からワインを勧められ豊かな想起、それは例の遠峰が選んだ「神の雫」です
君のワインの旅は今始まった、読みたければワイン表現の世界大会パリ予選に出場し優勝しろと言われます。雫は”迷宮の地図”だとし、青夜は人生懸ける覚悟はないと諦めます。2人は昔語りしワインの匂いで起きた青夜、飲むと涙が出て来て翻意して大会に出る事にします
雫は特別なトレーニングを課し暗闇の森から森・土の匂い・生命の気配を感じさせ青夜は森は生きていると感じます。雫は華麗にデキャンタし青夜は月光を浴びながら森が奏でるドラマティックな生命の協奏曲と想起、「ゼルビュ」’20で更に「レ・サムルーズ」’01に涙し君は心でワインを飲んでいると言われます
「ラフィット」’1870が飲めると誘われ…
サンテミリオンのワイナリーに連れていかれアドリアンと庭でバーベキューとなりイケメンのユリスを見ながら集中する青夜は周りの匂いに踊らされ過ぎでユリスはカーニバルの夜はそれでいいと豊かな表現、「フィジャック」’12と言い当て雫は余韻が見せてくれる仄かに切ない夢と付け加えます
徐々に開いて来て青夜はワインが微笑んでる、夜に抱かれてと「明日に架ける橋」です。2人は自己紹介し”WIC”の健闘を祈ってサンテします。雫はエリート教育され過ぎたのが敗因とし、これからは戦場での闘い方を教えると凄み、青夜は叔父さまを超えて見せると気張ります
アーニーから電話で「ラフィット」’1870が飲めると誘われ雫は連れて行きコンクールは一人で闘うんだと送り出します。弟子のエミールと共にダミアンは求める条件をクリアしたら…とワイン表現をさせるつもりです。そこにゴールドマンと前回の”WIC”シルバーメダリストのリーズ・チャンも一緒です
ダミアンは2人に「あるワイン」をグラステイスティングして貰い湧き上がるイメージを聞かせて欲しいとします。青夜は4番がやけに強く感じながら、5番が正解と選び2人共第一関門突破です。次は表現の勝負で5番を思う存分表現する事になります
ワイン表現の世界大会パリ予選
リーズは「古の良き時代」それを慈しむ今の僕ですと表現、続く青夜は驚愕し涙しグスタフ・クリムトが描いた「生命の樹」の中に包まれていると圧勝です。全てのワインを味わったリーズに対し青夜は香りだけで気付きその後の表現の為に出会いの瞬間の感動を取っておきたかったと5番を選んだ理由を語ります
「ターシュ・ロマネ」’29でワイン王神崎豊多香が飲み口を斜めにカットする事で工夫しそれに合わせたグラスをダミアンは作り続ける事が出来るのです。その味わいを人間には決して与えられない永久の命と感じ、雫も現れ150年の奇跡のワインに乾杯します
雫の英才教育を受けオペラ バスティーユでパリ地区予選は82名がエントリーです。10のカテゴリーに別れ各1名ずつが第2次審査へ、最後の10人の内3人が仏大会に進出出来ます。リーズはサポートに徹しラファエルはシャロンと逢瀬でカテゴリー3の合格は決定的です
ユリスもカテゴリー4で出場、お題はAB2つのグラスワインが何故サーブされたかを繙き表現する事で、青夜は残り30秒で目を見開き飲みあの並木道だが時が違うと同じワインでもヴィンテージが異なると看破、「学生達の並木道」と「未来から振り返る並木道の思い出」と表現、絶賛され突破です!
ユリスも残り二コラは一つ星フレンチシェフで新しい「神の雫」について語らいルカスとブルーノもファイナリストです。第2次審査はこれから照らし出される「あるもの」を「感じて」10脚のグラスワインを試飲しどのワインからイメージが生まれたか指摘するというものです
透明な椅子とテーブルを見せられ10種のワインから選ぶ制限時間は10分、照明の色が変わり青夜は次々試します。またしてもラスト30秒で閃いた青夜は記入し5分後一人ずつ舞台に上がりコメントを発表する事になり、ブルーノは3番、ルカスは7番を選択、次に二コラが舞台に上がりユリスが君は貝殻を拾えたかい?と青夜に問う所でこの巻は終わります
まとめ
前作ではローランが遠峰の子を身籠った描写があり、その娘=青夜が今作の主人公です。雫も現れ18歳になった青夜は遠峰の残した手紙が読みたければワイン表現の世界大会パリ予選で優勝しろと言われ、雫の英才教育を受けます。2人の子ですから鋭敏な嗅覚を受け継ぎ非凡な才能を感じさせます
まだ飲み始めてから間もないのに表現豊かなのもローランが敢えて仏で育てたい(18歳からワインが飲める為)とサラブレットだからです。WICは地区予選から82名がエントリーと狭き門ですが、ここで青夜はその抜群の才覚を発揮します。早速同じワインのヴィンテージ違いを豊かな表現で看破、第2次審査です
次も違った趣向を凝らしたもので、出場者がそれぞれ舞台で自慢の表現をしていく中、30秒前でまたしても閃いた青夜の勘は鋭そうです。ユリスが言うように貝殻が拾えたのか興味深いです。短い巻数で大会という闘いを舞台に遠峰の実子が雫の英才教育を受けて臨む…ドラマチックの極地な中、最終2巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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