『MASTERキートン』第10巻おすすめエピソード3選|京都の祇園祭、スペイン貴族の末裔が見た祖先の姿とは…!?

「MASTERキートン」第10巻の目次

CHAPTER:1 仮面の奥

CHAPTER:2 緑のフーガ

CHAPTER:3 イシスの呪い

CHAPTER:4 ブルーフライデー

CHAPTER:5 勝利の陰に

CHAPTER:6 ウイスキーキャットの村

CHAPTER:7 祈りのタペストリー

CHAPTER:8 幸運は雨と共に


「MASTERキートン」第10巻のおすすめエピソードベスト3!

3位 CHAPTER:6 ウイスキーキャットの村

「工場の休憩室にいるようだ
ここには信頼し合う男達がいる
どうやら、ここも俺様のいい棲家になりそうだ


イギリス、スコットランドのある家庭に猫のベサがいました

彼はウイスキーキャットという、麦芽室のネズミをとるのが仕事だったのですが、スコッチの名門グレンソラスが工場を閉じたので引退します

その家の祖父と父はそれで失職、母は教育ママになり息子のショーンに大学に行くべく口うるさく勉強するように言っています

ショーンの悩みは兄貴分のライアンと付き合うなと母に言われていることで、そのライアンが殺人でも追われることになったことです

ベサが閉鎖された工場に行くと閉鎖を知り茫然としている太平がいました

そして太平と祖父が歓談していると、そこにライアンを追う刑事が来ます

ショーンはライアンを駅で見たと話しますが…

男にとって一番大事なことは人を信じること…そんなスコットランド男たちを描いた優しい気持ちになれるエピソードです

2位 CHAPTER:2 緑のフーガ

「狼だってああして命がけで子供を守るんです
僕もこの国をちょっとはまともにして次の世代に渡してやらなくちゃ」


チェコスロバキアにて相棒のダニエルに早く帰るよう言われるキートン

しかし彼が借りられた自動車は大気汚染の王様、東ドイツの悪名高きトラバントです

キートンがトラバントで走っていると後部座席に潜んでいた男がナイフを突きつけドイツに行くことを要求します

彼は追われていますが、相手が4WDではトラバントだと逃げきれません

そこで一計を案じキートンは手動でのビームの切り替えで目くらましをしたり、軽い車体をテントで浮かして川を渡り森の中に逃げ込みます

そして森の中での死闘が始まるのでした…

東側諸国の環境汚染問題がテーマのこのエピソードですが、前半は不便で環境に悪い東ドイツの自動車のトラバントを利用して逃げ、後半は森の自然環境を活かして戦うところが上手い構成になっていると感心しました

1位 CHAPTER:7 祈りのタペストリー

「私の体には素晴しい祖先の血が流れていたんだ」


祇園祭の時期の京都で娘の百合子と待ち合わせをするキートンは偏屈な老人に出会います

彼はサルバドール・リベラと言い、スペインの貴族の末裔です

彼は日本企業に500年の歴史を持つ城を売るつもりですが、今回来日したのは城の2つで1対のタペストリーの欠けた1つを探すためでした

キートンはリベラに強引に付きまとわれて手伝うことになります

城の者が助けを求める領民を槍で追い返すタペストリー…

その対になるタペストリーで明かされる真実とは!?

京都とヨーロッパのつながりが見えるところが新鮮でミステリアスでもあるエピソードでした


「MASTERキートン」第10巻の他のエピソード

他には殺人で失墜した子供のヒーローだった役者がパニックになる飛行機内で演技する話し、イシス像を発掘した者たちに訪れる呪いの話し、キートンの相棒ダニエルの恋の話し、SASの英雄たちを襲う過去からの亡霊の話し、イタリアの成果が出ない考古学者と地元の娘の恋の話しが収録されています

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