「MASTERキートン」第12巻の目次
CHAPTER:1 カタルーニヤに乾杯
CHAPTER:2 狂った太陽
CHAPTER:3 オプの生まれた日
CHAPTER:4 永遠の楡の木
CHAPTER:5 赤い風
CHAPTER:6 赤き哀しみ
CHAPTER:7 空へ…
CHAPTER:8 靴とバイオリン
「MASTERキートン」第12巻のおすすめエピソードベスト3!
3位 CHAPTER:8 靴とバイオリン
「レイモンド!!
まともに働いてバイオリン買ったんだ!!
受けとってよ、レイモンド!!」
路上でバイオリンを弾く老人のバイオリンケースに財布が入れられます
奇妙だと思った老人の前に怒声を張る男性が走って来て、女の子を泥棒扱いし、壁に手を付けさせて身体チェックをしました
当然そこに彼の財布はなく、負け惜しみを言って去って行き、女の子は老人に礼を言います
老人はレイモンド、女の子はビッキーと名乗り分かれるのですが、すぐにレイモンドはバイオリンを少年に盗まれてビッキーに取り返してもらいました
ビッキーはレイモンドに歩道がいかに危険な存在かを教えます
レイモンドはビッキーにお礼にフィッシュ&チップスをごちそうし2人は仲良くなりました
ビッキーは自分は金持ちしか掏りをしないことにし、自分の相棒のスニーカーしか信じないと話します
そこに付近を縄張りにしているマービンがビッキーに会いに訪れました
恵まれない女の子と気の良い老人の「ローマの休日」の逆バージョン的な出会いと別れの少し切ないエピソードです
2位 CHAPTER:3 オプの生まれた日
「考古学では掘り出したものから想像を働かせて、古代人の生活を言い当てるわけだろ?
その仕事も想像力が大切だ
あんたぴったりだ、ハハハッ!!」
10年前のこと、イギリス、ヨークシャーの川原で死体が発見されたことからダニエルが保険の調査に行きます
死体は考古学助教授のもので、彼が勤めていた発掘現場を訪れました
そこにはキートンが参加しており、現場監督のデービスにどやされながら自分の直感の赴くままに発掘をしています
ダニエルとキートンはそこで出会い、夢見がちなキートンに感心しつつダニエルは彼に協力を求め事件の真相を探りました
夢見がちなキートンと調子の良いダニエルの掛け合いが楽しい、キートンとダニエルの名コンビが生まれたエピソードです
1位 CHAPTER:5 赤い風
「みなさんのお手紙は読みました
素敵なお手紙でした
先生とてもうれしかった
でも、みなさんはまだまだ勉強しなければならないことがたくさんあります
だから先生に約束してほしいの
立派な男の人になって下さい」
ロシアのモスクワにてミハイル、ニコライ、ステファンの3人の子供は教育実習生のナタリア先生に愛の手紙を送り、立派な男の人になってくださいと返事をもらいます
3人はそれに強く影響され、立派な男になるための掟、互いを裏切らない、嘘をつかない、逃げ出さないと誓いました
月日が経ち、キートンが路上を歩いていると首に枝を刺されて亡くなっていた死体を見つけます
それはロシアの対外経済関係省のステファン・ラージンの護衛でした
そしてもう1人の彼の護衛もネクタイで首を絞められて殺されます
怯えたステファンはキートンに助けを求めます
しぶしぶ引き受けたキートンはパーティで再開した旧友から敵はクラスヌイベーチェル、ロシア語で赤い風を意味する西側諜報員が最も恐れたKGBの工作員の仕業であることを教えられました
赤い風は武器をあらかじめ用意せず、現場にあるもので犯行に及ぶ殺しのプロです
そしてステファンのポケットには3人で立てた掟が書かれたハンカチが入っており、彼は絶叫して気を失います
ソ連崩壊後の激動のロシア、その中で生きて来た幼馴染たちの友情が血に染まる悲しいエピソードです
「MASTERキートン」第12巻の他のエピソード
他にはバルセロナオリンピックが開幕するスペインで飲んだくれの男が爆弾テロを防ぐ話し、核兵器開発のために亡命しようとしている男に幼馴染が止めに来る話し、ロンドンの落ちぶれた老貴族の男性を息子が元気づける話し、鬱屈した男子高校生が百合子と鷹を逃がしに行く話しが収録されています
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