前回までのあらすじ
人命救助されたものの、自分勝手な裸の人間達は勝手気ままに動き回ります。すると、そこに巨大な怪物が現れます…
未知の敵の恐怖…触れたら即死の光の球
なんとか大きな怪物をやり過ごしたレイカ達ですが、屋内の人間の元に奇妙な生物が襲い掛かります
杏と眼鏡の少年はなんとかその場を二人で解決しようとしますが、多勢に無勢で非常に厳しいです
すると、裸の人間の中に素手で生物をやっつける人が出てきます。この辺の人間の尋常ではない凶器の沙汰は凄みがあります
この模様は宇宙人の住居にテレビ中継されており、宇宙人は面白がっています
遅れて向かうガンツチームに、他のチームの仲間達と裸の人間達の無残な姿が現れます。生き残ったスーツ組がレイカ達同様人命救助を行ったが全員やられたと話します
文明のレベルが違い過ぎるのだと彼は言います。人類の叡智や歴史なんてクソの価値にもならないと…
前巻で登場した孔雀の頭がない鳥を持った少年達が現れます。孔雀は破裂し、何か小さな光の球が発射されます
他のスーツ組は絶対にその光の球に触れるなと言います。しかし、物凄い勢いで増えていく光の球に触れてしまったものは、体内から頭に目掛け光の球が移動し、最終的に頭から自分自身が湧き出てきて引き裂かれて死んでしまうのです!
この残酷かつ凄まじい描写は奥先生の漫画ならではのおどろおどろしさと切迫感があります
新メンバーの関根が光の球にやられてしまいます。何人もの関根が無尽蔵に現れ、しかも攻撃してくるため、やむを得ず応戦するしかありません
同士討ちの末、関根を殺すメンバー。悪い後味しか残りません
次のカマキリ型の敵も倒すと光の球を出して来ます。受けたら即死のため、皆必死で避けます
次に首のない骨型人間の敵が出てきます。別のガンツチームが以前岡が来ていたハードスーツで挑みますが、全く歯が立ちません
ついに玄野2号達のところに迫り来り、Zガン、長身銃、捕獲銃で撃ちますが全く効きません
最終的に吉川が剣で挑みますが、物凄いスピードで追いつけません。万事休すか…と思いきや、敵の弱点(首の後ろ)を発見し、全員肉弾戦で挑みます
弱点を突く攻撃は効果的で、激しい戦闘の中、徐々に成果が出てきます
この戦闘の模様はなおテレビ中継されており、宇宙人は一喜一憂しています
最初に遭遇してしまった杏と眼鏡の少年のところにも更に強敵が現れます
西ファン必見!ツンデレの境地
本意でなくタケシを無意識で助けてしまった西ですが、タケシに「いい人!」と変に慕われてしまいます
西のファンが多いのもこういったギャップがあるからなのでしょうか?
西は勝手に民家に侵入し、ネットからハッキングします。「奴らの動きをキャッチして見せる」とはどういうことなのでしょうか?
宇宙人とも分かり合える!玄野と多恵の再会
ララダの家に着いた玄野に、ララダは逃げたペットを追跡出来るプログラムを紹介します。高度な文明だと感じる玄野に、ララダは「子供のおもちゃよ」と説きます
ララダの母親が出てきて一旦揉めますが、なんとかやり過ごします
ララダは多恵の場所を特定します。家族で楽しむ狩場の近くということです。ララダは狩場の近くということが気になるようです
多恵は足をアンカーで刺されています。しばらく引っ張られず、動くことが出来ましたが、ついにアンカーに引っ張られ、宇宙人の元に手繰り寄せられます
他の人間は首をもがれ無残な姿になる中、何故か多恵だけは無事に逃げることが出来ます。玄野に逢いたいという必死の哀願が効いたのでしょうか?
地球ではテロリストの集団を率いているのが玄野計だと報道されます。ネットでも散々叩かれます
ララダは玄野を多恵のいる場所に送っていきます。ついに玄野は多恵を肉眼で捕らえました!
ララダはこの光景を観て、とても美しい感情、あなた達は私たちと同じ、優劣なんかない…何ら変わらないと呟きます
玄野と多恵が再会し、涙しながら抱き合うところでこの巻は終わります
まとめ
この巻も目まぐるしく場面が切り替わるため、文章にする際一部をまとめて掲載しています。ご了承下さい
玄野と玄野2号のいる場面が異なるため、非常に混乱してしまうところですが、玄野はとにかく多恵と再会するんだという強い意志と、それを手助けするララダとの心の障壁が消えていく場面が印象的です
最初は敵対視していた玄野とララダですが、同じ美しいと感じる感情を持ち合わせていると述懐する場面は感動的であり、たとえ宇宙人だとしても分かり合えるのだと再確認させてくれます
変わって玄野2号達の方は、更に壮絶な殺し合いの場面となり、最早生きているのが不思議なくらいですが、相手の弱点が分かるとそこを突いていく戦法でなんとか突破口を見出します
更に強敵が現れて、恋愛ものとバトルもの、そしてSFものと盛り沢山の要素で読者を飽きさせませんね!次巻も読みましょう!!
おまけ
奥浩哉先生の著作で「GANTZなSF映画論」というものがあります。奥先生の漫画を紐解く興味深い内容となりますので、気になった方は読んでみましょう!
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