前回までのあらすじ
桜木は来賓席に登り、ブーイングを受ける中、「ヤマオーは俺が倒す!!by天才・桜木!!」と大声で宣言します…
桜木の奮闘と魚住の教え
赤木に殴られ、謝りなんとか退場せずに済みましたが、桜木は「これで勝つしかなくなったぜ」と息巻きます。簡単な点差ではありませんが、「シロートだからよ」と気にしていません。山王のメンバーも呆れてというよりは、その飽くなき向上心が嬉しいようです
桜木は野辺相手にいかにリバウンドを獲るかで奮戦します。スクリーンアウトに失敗した桜木は、なんと野辺のユニフォームを引っ張ってタイミングを外し、湘北の後半初得点を挙げてしまいます!
ディフェンスでは周りが見えていないチームメイトに宮城が喝を入れます。攻めてを欠いた湘北は宮城自ら3ポイントを打ちます。ここから桜木の闘いが始まります。桜木は先程のユニフォームの件をフェイクで使いスクリーンアウトに成功、プッシュゴールしてしまいます!
赤木は河田に囚われ、周りが見えなくなっています。入る見込みのない振り向きざまシュートを打ちますが外れ、リバウンドをポジションが取れていない桜木が物凄い脚力と速さでもぎ取ってしまいます!
フリーになった赤木はゴリラダンクに行きますが、一瞬全国制覇が頭にちらつき、オフェンスファールになってしまいます。そこに魚住が板前姿で現れ、大根を切りながら、「華麗な技を持つ河田は鯛…お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか?赤木。お前は鰈だ。泥にまみれろよ」という意味深な言葉を残します
三井は「河田は河田…赤木は赤木ってことだ」と話します。安西は大根のツマは引き立て役だと言います。湘北には主役になれる選手がたくさんいると言いたかったのだろうと説きます。赤木は河田に負けている自分を受け入れ、それでも湘北は負けないと目覚めます
良いリズムは桜木から!
赤木は雄叫びを上げ気合を入れます。三井が松本の侵入を許すと、赤木は圧倒的な存在感でゴール下を守ります。気圧された松本はなんとかダブルクラッチをしますが、さらに後方から桜木がブロックします!
松本は三井の不気味な語りに気を取られ、赤木にスクリーンを許し、三井は「おうオレは三井…諦めの悪い男」と3ポイントを決めてしまいます!
木暮は赤木と三井のやり取りから過去の出来事を思い出し、「2年間も待たせやがって…」と嬉しがります。深津が3ポイントで返しますが、三井は「もうオレにはリングしか見えねえ」と連続3ポイントを決めます!
三井がためらいなく3ポイントを打てるのは、桜木のリバウンドを信頼してのこと。赤木がスクリーンをかけ、宮城がタイミングよくパスを出してくれること。味方を信頼しきる事でなんとか支えられているのです
ここで三井のスティールから宮城が速攻、深津が身体で止め、インテンションを取られます。試合の流れが変わろうとしています。赤木は湘北にいいリズムをもたらしているのは桜木だと気づきます。宮城は決して得意ではないフリースローを2本共決めます
更に湘北ボールでまた赤木のスクリーンかと見せかけて赤木にパス、ゴリラダンクでなんと10点差まで追い上げます!堂本は河田に桜木に付くよう指示します
桜木に河田がマーク!
野辺は下げられ、赤木には美紀男が付きます。桜木は「ゴリをもボロボロにした丸ゴリがオレをマークしてやがる…」と嬉しがります。リバウンドでは河田に吹っ飛ばされますが、カウンターで沢北の河田へのアリウープパスを桜木が叩き落とします!桜木が流川に苦言を呈したところでこの巻は終わります
まとめ
絶体絶命のピンチを救ったのは桜木のリバウンドでした。野辺にリバウンドを獲らせて貰えなかった桜木ですが、ちょっとしたきっかけから今度は自力でリバウンドをもぎ取れるようになってきます。桜木の脚力、ジャンプ力、瞬発力が総合的にリバウンダーとしての資質を満たし、どんな状況でもリバウンドに勝てるようになり、湘北の反撃が始まります
三井は最早コートにいるのがやっとですが、チームメイトに支えられ、得意の3ポイントに特化することで、その存在意義を証明してみせます。河田に囚われていた赤木も盟友魚住の教えで自分が引き立て役に回ることでチームが回ることを悟ります
この湘北の良いリズムを生み出しているのは桜木でした。桜木がリバウンドを獲ってくれるから思い切ったシュートが打て、スクリーンや、スクリーンを逆手に取った攻めが効いてくるのです!このことに気づいた堂本は桜木のマークに河田を付けさせます。高校界最強センターがバスケットを初めて4か月の桜木をマークしている…チームメイトが不思議に感じるのも無理はないでしょう
成長が止まることのない桜木が河田相手にどんなプレイを見せるのか?沈黙している流川に活路はあるのか?次巻も読みましょう!!
おまけ
SLAMDUNKの単行本には完全版の他に新装再編版があります。こちらは全20巻、試合ごとに切りよく区切られており、読みやすくなっています。表紙描きおろし、丸絵復活(これポイント高いです!)、発売初期は応募者全員プレゼントで特大ポスタープレゼントという企画もありました。ファンなら押さえておきたいシリーズです。
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