「SLAMDUNK」27巻の数々の熱戦と成長譚~ゾーンプレスに最強センター!恐怖の山王の猛攻に、追い上げの最後の切り札桜木が!!~

前回までのあらすじ

後半ファーストチップから深津野辺とスイッチした沢北にパス、沢北は3ポイントを決め、一気に逆転します…

お家芸!フルコートプレスディフェンスになす術なし!?

山王フルコートプレスディフェンスをしてきます!宮城はこのプレスに対応できず、ボールを失い、得点されてしまいます。宮城神奈川No.1ガードをなめんなと息巻きますが、オフェンスファールを取られます

ゾーンプレスに対応できない湘北は、一気に桜木にパスを出しますが、こちらもカットされてしまいます。高頭このプレスが平常心を奪われ、判断力を失くし、自信を見失い、攻撃意欲も消え失せると言います

松本のカウントでたまらず湘北はタイムアウトを取ります。あっという間に14点差になっています。堂本はプレスへの対応が出来ていない今が叩き時だと指示します。安西三井流川も前に走らせ、切り込み隊長の宮城にボールを運ばせると言います彩子宮城の掌に「No.1ガード」と書き込みます

三井も上がり、赤木がボールを入れることで瞬間宮城への対応が遅れた沢北を尻目に、宮城深津を抜き去ります!スピードなら負けないとバックハンドパスを流川に決めます。なんとかこのゾーンプレス地獄から抜け出します

日本高校界最強センター、河田雅史

流川は流れを変えるべくダンクに行きますが、河田に止められます。桜木は振り向きざま合宿シュートを試みますが、これも河田にブロックされます。しかしまだ湘北ボールです。湘北は信頼度の高い赤木で攻めますが、河田のディフェンスは崩せません。巧みにボールを呼び込むも、バックボード裏からシュートを打たされてしまいます

山王のオフェンス時に河田に引きずり出され1on1をする赤木ですが、どのポジションでもやれる河田を止められません。赤木は新しく身に着けたスピンムーブで反撃しますが、河田に読まれ、ブロックされてしまいます。河田雅史は住む世界が違うと感じます

河田は再度1on1からなんと3ポイントを打って来ます。外れたと見た河田赤木がスクリーンアウトを怠ったのを見て軽くプッシュして加点します。ついに点差は20点です

弥生河田が高校入学時165cmしかなかったと言います。それから一年間で25cmも伸びたのだと…ポジションもガードからフォワード、センターへ変わっていき、日本高校界最強のセンターに押し上げたのです。ポジションを変えられる度に相当の努力をしたに違いないと言います

諦めない安西

湘北は最後のタイムアウトを取らざるを得ません。三井の運動量がガクッと減っている中、出し手に困る宮城流川を頼ります。しかし集中した沢北のディフェンスを抜くことが出来ません。ここでなんと会場に魚住が現れます!

安西桜木に代えて木暮を出します。桜木木暮は最後だから出してやろうという腹積もりかと憤ります。しかし、安西の異様な圧力にハッとします。安西はまだ諦めていないのです!「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」と名言も飛び出します!

流川のシュートが外れ、野辺がリバウンドを獲り、沢北がダンクを決めます。安西はここで桜木がリバウンドを獲っていれば、-2点が消え、+2点のチャンスが生まれ、4点分の働きになると言います。「これが出来れば君が追い上げの切り札になる」と発破をかけられた桜木に、他の部員達が念を懸けます。桜木が再投入されます

前代未聞の行動

山王一色の会場、なんと桜木赤木に浣腸を決めます(笑)。桜木はこんな風に誰かに必要とされ、期待されるのは初めてだったからと、迷いなく来賓席に登り、ブーイングを受ける中、「ヤマオーは俺が倒す!!by天才・桜木!!」と大声で宣言したところでこの巻は終わります

まとめ

後半開始早々仕掛けてきた山王のフルコートプレスディフェンス。全くボールが運べなくなり、体力をそぎ落とされ、絶望へと誘うこの圧倒的なゾーンプレスの悪夢湘北は戸惑い、苦しみます。前半の疲労を全く感じさせない沢北深津の鉄壁のディフェンス、考えたくもないですね…。せっかく競った試合をしてきたのに、ここで大きく離されてしまう湘北宮城の突破でなんとかこのプレスは終わりますが、悪夢はまだ続きます

湘北の大黒柱であり、信頼感の高い赤木が高校界最強のセンター、河田に完全に抑え込まれます。かつて赤木がここまで抑え込まれたことはありませんでした。しまいには1on1となり、華麗に抜かれる赤木、最早湘北に打つ手なしかに見えます…

この状況でも安西は諦めていませんでした!桜木に追い上げの切り札として作戦を授けます。安西は名言として多くの読者の知る「あきらめたらそこで試合終了ですよ」を体現するかのように、この絶望的状況でも冷静に分析してチームの勝利を諦めません

桜木は誰かに必要とされ、期待されるのは初めてのことだと言います。今まで不良として、バスケ初心者として我が道を行っていた桜木が、チームに必要とされるまで成長していること、そして、この絶望的状況を打開する切り札として、果たしてどんな活躍を見せてくれるのか、胸が躍ります

山王の恐ろしいまでの強さが光った今巻、湘北の逆襲に期待し、続巻を読みましょう!!

おまけ

今回は前回紹介したイラスト集の第2弾、ILLUSTRATION 2+を紹介します。こちらは2020年に発刊された新作で、第1弾以降に描かれた130点超が収録、全点初収録のものや、14点の描きおろしなど見応え十分です。連載が終わってから時を経て、井上雄彦先生の画力と想いが詰まった一冊になっています。ぜひ購入して欲しいです!

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