前回までのあらすじ
3年後、傭兵としての初陣に臨むガッツ、長剣で相手を倒しますが、後方から鉄球を食らいます!しかしガンビーノが助太刀し、なんとか生きながらえます。戦闘後、報酬を受け取り、ガンビーノに渡し、悦に浸っているガッツでしたが、夜寝ているとドノバンという男が寝床に入って来ます。咄嗟に剣を取ろうとしたガッツでしたが、ドノバンに阻まれます…
怒りの余りガンビーノを殺してしまい…
ガンビーノに銀貨3枚でドノバンに今夜一晩買われたガッツ、放心の一夜から、ガンビーノは素知らぬ様子です。戦場でガッツはドノバンを殺します。ガンビーノは重傷を負い、右足を失います
2年後大将首を獲って来たガッツは喜んでガンビーノに報告に行きますが、ガンビーノは態度がデカく、苛立っています。ガッツは悔しがります。その夜、ガンビーノはガッツの宿舎に忍び込み、殺そうとしてきます!悪魔の子だと言われ、ドノバンの件を蒸し返され、ガッツは怒りの余りガンビーノを殺してしまいます
ガッツは親殺しの罪で追われ、矢傷で転落します。野犬に襲われますが本能で倒し、別の傭兵団に拾われます
4年後、戦争でバズーソという巨躯の全身甲冑を纏った男が現れ、ガッツが相対します。上層部に交渉し、金貨7枚で折り合いをつけ、長剣で速い撃ち込みを見せます!バズーソの斧が壊れ、ガッツの甲冑も砕けますが、ガッツの渾身の一振りでバズーソは死に絶えます
ガッツ、鷹の団へ
ガッツは期待され、士分(騎士見習い)に取り立ててやっても良いと言われますが、断り、歩いていると、グリフィスの一団がそれを見つけます。コルカスが数人引き連れて襲いますが、ダンとイルはガッツにやられてしまいます
そこにキャスカが現れ、矢を射ってガッツの腕に食らわせます。剣での闘いでは互角の勝負となりますが、甲冑が取れ、キャスカは女だと分かります。キャスカの腕はグリフィスの次のようで、互角の戦いにみんな驚きます。キャスカが倒れ、勝負あったかに見えた時、グリフィスが槍を投げ助け船を出します
ガッツの一刀を受け、反撃したグリフィスの鋭い一撃がガッツの左脇に入り、ガッツは倒れます。キャスカがコルカスに苦言を呈していると、ガッツが立ち上がり、右手だけで剣を振るおうとしますが、力尽きて再度倒れます。グリフィスは甲冑を取り、その美しい顔を見せます
ガッツは悪夢を見ています。するとキャスカが添い寝しているようです。気づくとガッツは一人で寝ており、外に出ると傭兵団の住処にいるようです。キャスカはガッツに怒鳴り散らします。どうやら二日二晩血を流しすぎて冷え切ったガッツの体を温めるために添い寝してくれたようなのです
グリフィスはガッツに話があると言います。傭兵団にはリッケルトや、大柄のピピンといった姿が見えます。この一団は鷹の団と言い、今回の城攻めも相手方になったおかげで3日で済むところが3か月もかかってしまったとガッツは思案します
ガッツの闘いぶりを見て気に入ったと言うグリフィスは、ガッツが欲しいと言います。もう一度勝負して決着を着けようと言うガッツ、グリフィスも力づくっていうのも嫌いじゃないと剣を抜きます。キャスカ達が見守る中、ガッツの鉄板すら叩き切る剛剣を細身の剣で片手でいなしてしまいます
グリフィスの鋭い剣先でいくつもの傷を受けるガッツ、渾身の一振りを見せますが、なんとその剣先の上にグリフィスは乗ってしまうのです!口先に剣を向けられ、なお諦めないガッツは口で剣を噛み、倒れ込むと、素手での応酬となります
ガッツ優勢に見えましたが、グリフィスは巧みにかわし、ガッツの右手の関節を抜いてしまい、勝負ありです。これでお前は俺のものだとグリフィス、ガッツは鷹の団に入ります。その夜、ガッツが休んでいると、コルカスが寝首をかこうとしています。却って好都合と感じたガッツでしたが、キャスカがコルカスを止めます
2度も救われたガッツは礼を言いますが、キャスカに軽くあしらわれます
とある戦場でガッツが殿(しんがり)を務めることになります。キャスカはグリフィスがガッツを信頼していると感じます。グリフィスの計算し尽くされた作戦にガッツは舌を巻きます。鷹の団は川を渡り、背後から敵を急襲、食料と火薬庫に火を付けます!なんとも手際の良い奇襲です。ガッツがここからがオレの仕事だと息巻いたところでこの巻は終わります
まとめ
いくら育ててくれたとは言え、部下にガッツを買わせるとはガンビーノも酷い男です。一瞬ガッツの勘違いかと思われましたが、やはりガンビーノはドノバンにガッツを売っており、逆上したガッツはガンビーノを殺してしまいます
乱暴ではありましたが実の育ての親をその手にかけてしまったことはガッツに重くのしかかってきます。運よく他の傭兵団に拾われ、そこでも頭角を現すガッツ。有名なバズーソを倒してしまいます!この活躍がグリフィスの目に留まり、ガッツは鷹の団に入ることになる訳です…
1戦目は明らかにグリフィスの余裕の勝利でした。しかし、諦めきれないガッツは再戦に臨みますが、あの長剣すら細身の剣で片手でいなしてしまうのです!計り知れない強さを秘めたグリフィスにガッツは完敗し、鷹の団に正式に入団することになります
血を流しすぎたガッツを素肌で温めてくれたキャスカは、グリフィスのためにやったことだと淡泊です。この女性がベルセルクではキーマンとなってきますのでよく覚えておきましょう
早くもガッツの強さは際立ち、殿を任される程期待されています。ガッツは期待に応えることが出来るのでしょうか?是非コミックスで堪能して下さい!!
おまけ
ベルセルクの初期の一枚絵をポストカードにした書籍があります。三浦健太郎先生渾身の一枚絵が大迫力で描かれた今ではなかなか手に入らない一品です。コレクターの方は是非探してみて下さい
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