前回のあらすじ
ポップは一人修行しながら、どうしても輝聖石を光らせられないと嘆きます。マトリフの元へ輝聖石のことは伏せて相談に行きますが、鋭いマトリフから自分を信じろとアドバイスされ、決意を固めます
レオナ達も無事戻り、意気も上がる中、砦に魔族が現れたと報告があり、出向くとそれはロン・ベルクとバダックで、新たに蘇ったダイの剣を持って来ます…
ロン・ベルクお手製の新武具
蘇ったダイの剣は更にパワーアップしています。ロン・ベルクは剣ではなく鞘に細工をしたと話します。また、パーティー全員の武具も新調してくれ、マァムは魔甲拳を手に入れます。チウはバダックからズタズタヌンチャクを渡されます
エイミは魔槍を愛するヒュンケルに直接手渡すと言います。エイミの熱い告白を聞き、マァムは戸惑いながらポップに杖を渡しに行きます。この状況にダイも困惑しますが、レオナは楽しんでいるようです
ポップはミナカトールに必要な5つの力は勇気(ダイ)・慈愛(マァム)・正義(レオナ)・闘志(ヒュンケル)で、あと一つ、自分のことが分からないと分析します。するとマァムが杖を持って現れ、ヒュンケルへの複雑な気持ちを打ち明けます
ポップはつい罵声を浴びせてしまい、マァムは去り、ポップは後悔します。杖を投げ捨てるとそれはブラックロッドで魔法力を吸収し打撃力に変える杖だったのです!これでポップも肉弾戦でも闘えます
フローラは5人がミナカトールを使う瞬間の隙を守れるか心配しますが、ノヴァの他にロンも手伝うと言って来ます。ダイはメルルから夢見の実を貰い、両親の夢を観て、一大決戦へ向けて固く決心します
ヒュンケル、暗黒と正義の闘気の狭間で…
一夜明け、メルル等ほとんどの者は先にカール山脈に向かっています。ダイ達とはロロイの谷で合流予定です。ダイ・ポップ・マァム・レオナは掛け声を掛けラストバトルへ向かいます
ロロイの谷ではヒュンケルとクロコダインが拘束されています。バーンパレスが上空に到着し、いよいよヒュンケルに暗黒闘気の盃を飲ませるくだりとなり、自由の身になったヒュンケルは自ら盃を飲んでしまいます!
ヒュンケルは暗黒闘気をたぎらせ、正義の闘気が全く感じられません。ミストバーンは懐から剣を取り出し、クロコダインを殺すように命じます。クロコダインはヒュンケルを信じ、自分と最後まで闘えと鼓舞します
ヒュンケルは眩い光と共に元の姿に戻り倒れます。二つの力の激突で正気に戻ったのです。一瞬力尽きたかと思われましたが、止めを刺そうとするミストバーンの脚を掴み、ヒュンケルは復活します
ミストバーンを投げたヒュンケルは光の闘気が増しており、ミストバーンの攻撃も寄せ付けず、素手で鋼鉄兵士を倒してしまいます。逆上したミストバーンが総力を上げてヒュンケルに対抗しようとすると、地の底からダイが現れます
更にポップ・マァム・レオナも現れます。雑魚敵の相手はノヴァ達に任せ、5人でミナカトールを唱える算段です。ミストバーンは闘魔滅砕陣を放ちますが、ロンが抑えてしまいます
ミナカトール発動なるか!?
ロンは90年前のバーン宮廷での出来事を思い出します。バーンは光魔の杖の出来栄えに魅せられながら、ロンの剣の腕も評価していました。しかしロンはバーンの誘いを断り、ミストバーンが刺客として現れ、顔に十字傷を付けられます
ロンはこれがオレの落とし前だと言い、剣を交わしたという過去があったのです。思い出しながら、ロンはミストバーンと互角以上の闘いを繰り広げます!この隙にミナカトールを唱えてしまおうという算段です
自由の身になったクロコダインはグレイトアックスを手にし、バギ・メラ・イオ系の魔法も使えるという優れものなのです。エイミから熱い告白を受けながらヒュンケルも魔槍から鎧化(アムド)し、いよいよミナカトール発動の時です
レオナは時計回りに手を繋いでいき、自分の魂の力を順に高めて欲しいと言います。最後はポップなのです!ポップは不安を吐露しますが、それは皆一緒、信じて託すしかないのです…
ノヴァがノーザングランブレードを決め、クロコダインと共に雑魚敵をあらかたやっつけます。チウ達も頑張っています。ロンとミストバーンは別次元の闘いを繰り広げています
レオナから光の柱(白)が立ち上がり、続いてダイ(青)・ヒュンケル(紫)・マァム(赤)と続きます…最後のポップというところで、光の柱に気づいたミストバーンはザボエラを召喚します。魔軍司令補佐に昇りつめたザボエラは、魔法の筒の進化版・魔法の球を幾個も放ちます
超強力なモンスターが詰まっていると言う球をデルパで解き放つザボエラ、ポップが慌てて光の柱を出そうと気張るところでこの巻は終わります
まとめ
ロン・ベルクお手製の新武具のお蔭で戦力値は大幅にUPしました。それぞれ新調された武具を確認しながら、自分の特性に合った武具で更にパワーアップします。ドラクエのゲームだと基本的に武具はお金で購入し、摩耗しないという原則がありますが、ダイの大冒険ではよりリアルな武具としての扱いです
エイミ→ヒュンケル、マァム→ヒュンケル?、メルル→ポップ、ポップ→マァムという複雑な恋心の推移もダイの大冒険の楽しみの一つ。この関係性もバトルに多大な影響をもたらします。特にキーマンのマァムの揺れる心とそれに振り回されるポップの関係性は見ものの一つです
ヒュンケルは盃は飲んだものの無事正義の闘気が勝り、自由の身となり、ミナカトール発動へとなりますが、これは5人の気持ちが一つにならないと発動しない難しい大破邪魔法のため、かなり厳しいものです
しかもよりによって一番最後を託されたのは、一人アバンのしるしを光らせることの出来ていないポップというところがミソです…以前からそのフラグが立っていただけに、この土壇場でミナカトールが決まらないなんていう結末が待っているのでしょうか!?続巻もコミックスで是非!!
コメント