「ZETMAN」20巻の深まる謎と思わず熱くなるバトルシーン~ZETとアルファス頂上決戦!記憶を消された高雅、プレイヤー殲滅の先導者へ…ジンもZETとして暗躍~

前回のあらすじ

イケメンの黒服はいつの間にかエボルと入れ替わっており、光鎧をヘリで忘却の地へ連れて行きます。そこにはエボルのアジトがあり、光鎧エボルのボスと対面します…

ZETとアルファスの対峙

光鎧エボルのボスが話していると、何とそこに清造が現れます!あの凄惨な現場から生き延びていたのです。エボルと繋がっていたアマギ清造光鎧が造るだけ造って失敗作と見なしていた、そこに未来を見たのが自分だと言います

陰禅灰谷は対の存在、ついにそれが一体化されようとしています…

高雅ZETを撃ちますが、ZETは死にません。民衆が扇動され暴徒化し、「殺れ」と迫り、止めに入った明美も襲われます。正気ではない高雅に何を言っても無駄と悟ったZETは闘いを挑みます。ZETは巧みに高雅のブースターを潰し、自由に飛び回れないようにします

人間とは思えない強靭さに驚愕するZET、落下した高雅に迫りますが、高雅は銃を撃って来て、そのまま蹴り飛ばします。民家の中で乱戦が続き、赤ん坊がいても構わずZETを剣で刺してしまいます。ZETは鳥の話を持ちだし、もう昔の優しかった高雅はいないと嘆きます

強烈な打撃で高雅は一瞬我に返りますが、蟲憑きが再度高雅を支配し、激しい戦闘は続きます。ジンに友達と言って貰えた事を思い出し、高雅は倒れます

1巻の伏線を見事回収!

3人組は蟲が死ぬと高雅にも深刻なダメージが加わるため、高雅の居場所を探して緊急措置用アドレナリンを打とうと画策します

高雅は再度正気に戻り、ZETは自身の忌まわしき境遇を話し、それを止められるのは高雅だけだと言います。3人組のメガネが遠隔操作で蟲を強化し、高雅はまたしても暴走、ZETを追い詰めます(これが1巻冒頭のシーンの再現となります

ZETが全ての原因は自分だ、殺せと迫りますが、高雅の良心がZETの常に人の事を気遣う様に触れ、高雅は蟲も取れ、一郎の同意も得て、元の高雅に戻りますが、意識を失い、ZETは必死に蘇生します。ZETから戻ったジンの元に、AEDを持った3人組が現れます

清造光鎧の対立に拍車が掛かる中、光鎧は妻の話を持ちだし、ボス清造が私欲の塊だと言います。いつの間にか灰谷陰禅と分離し、培養液容器から脱出しています

翌朝正月にも関わらずアマギの事件の報道番組がニュースで流れる中、ジンのお蔭で高雅は何とか無事です。病院の前でジン佐山と落ちあいます。高雅を罰せなければならないと言う佐山に、ジン高雅は悪くないと話します。小葉の献身にも触れ、会いに行ってやれとジンは言われます

回復した高雅が記者会見で洗いざらい話してしまう前に、高雅の記憶を操作してしまおうとジン・3人組・早苗は画策します。小葉に真実を告げようとジンはボランティア先に現れますが、清造明美を人質にジンに迫ります

ジン・高雅、それぞれの選択と未来

チンピラにいたぶられていたジン灰谷が救います!そのまま輪で清造の腕を斬り、指輪を付けることで裏返りが戻り、ジンZETから戻れます。ジン高雅を止めるために連れて行けと言い、高雅の会見場にZETとして現れ高雅を連れ去ります

高雅の記憶を操作しようとしますが、ピンポイントで一部の記憶の消去は難しく、それでも高雅に会見で真実を語らせるのは危険だと議論されます(事実毒物が見つかり高雅は自害しようと準備していました)。高雅は目が覚め、ジンの真っ直ぐで常に相手を気遣う様に何故そこまで?と問うと、ジンは親友だからだと答えます

記憶を操作された高雅光鎧と会い、陰禅を世話人として紹介されます。陰禅高雅の母ZETに心臓を突き刺されている写真を見せ、高雅は戦慄します

政府は未確定脅威対策法という悪法を布令し、世間は混乱していきます。プレイヤーアルファスが倒し、光鎧陰禅と描いた絵が上手く進んでいるとほくそ笑みます

小葉は事情を知っているため、高雅の一部消えた記憶について語らないでくれと懇願されます。小葉ジンのように人のために生きたいと、看護師を目指します

5年後、ZET打倒を目論む高雅陰禅から闇追の十字のアップデートをされ、更にアルファスの能力は上がります。そこに灰谷が現れ、陰禅ZETをあまり追い込み過ぎるなと忠告します

小葉は小さな医院に看護師として勤めています

ジンは居酒屋に現れ、暴きの輪をかざすと、プレイヤーが裏返り、ZETは敢えて場所を変え、始末しようとします。ZETから深い愛を感じたプレイヤーは、ZETに優しく葬られ、佐山の「地べたに希望は転がってねえ」という名台詞をジンが思い出すところで、ZETMANは終わります

まとめ

親友と感じながらもお互いを許せないZETアルファスの対決は非常に鬼気迫るものがありました。蟲憑きという人間の限界を超えた状態だった高雅でしたが、遂に力尽き、一時生命の危機に陥りますが、ジンの迅速な対応もあり命を取り留めます

清造・光鎧・エボルのボスそれぞれの思惑が入り混じる中、光鎧は一枚上手で、事は結局高雅の記憶操作と、アルファスとしてプレイヤー殲滅の先導役となったと世間は認知します。未確定脅威対策法という悪法が出て来ますが、今の世の中の事を考えると、現実世界でもこのような事態がいつ起きてもおかしくないと感じざるを得ません

それぞれの道を進む登場キャラ達、ジンはあくまで相手への愛を忘れずに自身の使命・プレイヤー殲滅のため暗躍しています。絶望しそうになる時、常に頭にあるのは佐山の言葉であることは唯一の救いです

一応形としてはACT1が終了し、ACT2の暴きの光輪が構想としてはあるようですが、2014年10月の刊行以来、続報は今のところ入って来ていません

終わりに

1巻冒頭の高雅ZETの額に銃を向けるシーンもきちんと伏線回収し、複雑怪奇ながらも、緻密な内容のZETMANでしたが、20巻という長過ぎない巻数でまとまっており、美麗な描写も相まり、人気作となったのも納得の作品でした。もし続きが描かれるとしたら…とついつい期待してしまいますね。また、アニメ版との違いも是非堪能下さい。ここまでご覧頂きありがとうございました

コメント

タイトルとURLをコピーしました