「ろくでなしBLUES」13巻の数々の喧嘩と青春物語~千秋の失恋曲は「リンダリンダ」…富士雄の縁談話で前田親子躍動!成吉の華々しい復帰戦でプロテストと喧嘩の間で揺れる前田の胸中や如何に~

前回のあらすじ

米示は朝方かち合ったやくざ者に喧嘩を売られ、伸されてしまいます。事情を伝えに来た千葉から、かつて粘土を壊したタコ坊の兄に勝嗣がやられていたところを米示も参戦して一緒に倒したエピソードが明かされ、感動した前田達は米示を助けに行き、喧嘩が始まります…

千秋の失恋の曲「リンダリンダ」

千秋ブルーハーツのCDを持っています。以前辰也から借りたもので、「リンダリンダ」は千秋にとっては失恋の曲なのです。千秋はけじめをつけに辰也にCDを返し、前田のバイクに2ケツさせてもらいます

三平太は野球で1死3塁のチャンスでスクイズを失敗、ゲッツーで試合終了となってしまいます。他の部員から恨まれる中、吉野三平太の陰の努力を知っています(7kmを走って登校しています)。小兵二にスクイズの特訓をされ、外した球も美香の窮地から上手く狙えるようになります

輪島・大橋・武藤はナンパ勝負をしますが、一向に引っ掛からず、学ランを着ているので自らを前田大尊だと名乗れば引っ掛かると踏んで声を掛けます。3人揃って女子をゲットし喫茶店に赴くと、前田と呼ばれ3人共返事します

結局3人はバトルロイヤルをすることになり、輪島が勝ち残り、女子も前田だと喜びますが、本物の前田が現れ、一蹴され、輪島は正体がバレ、フラれます(笑)

中島はギザ10はコイン商で高く買い取ってくれると話しています。和美勝嗣からペンダントをプレゼントされ、決意し部屋に招き入れます。流れから事を済ませようとする勝嗣ですが、肝心のゴムが入った財布を落としてしまったようで、探しに行きます(たまたま前田が拾います

前田達と落ち合った勝嗣は財布を手に入れますが、肝心のゴムが無く、どうやら前田の財布と間違って渡されたようです…

富士雄に縁談話!?

富士雄の世話になっている前田ですが、ジゴロの仕事を快く思ってはいません。しかしそれで生活させて貰っているため、強く辞めろとは言えないのです。イブの他にピンキーという金ずるがいるようです

駅で乱闘騒ぎを起こしているのは何と文尊で、上京してきたようです。その模様を観ていたは急いで前田に伝えに行きます。一足先に富士雄のマンションに着いた文尊、女が部屋から出て来るのを見てから、中に入り、何と富士雄に縁談を持って来ます

これは親同士の取り決めだったと言い、文尊も末期ガンのため早く孫の顔が見たいと言って来ます。前田は医者に診て貰った方が…と言うと、やけに文尊は慌てます。先方には前田が会いに行くことになります

前田は女に会いに行くと、女は何と縁談を受け入れると話しします。富士雄が変装したと思われる男がそれを聞き席を立ったので、前田は追いかけます。入れ違いで富士雄が入って来て、事情を聞くと、女(伸子)は心に決めた男(寿)が別におり、その男の真意を確かめるためにワザと縁談を受け入れると話し聞かせたと言います

寿はやくざものと喧嘩をし、治療費として500万も掛かると脅されていました。そのことを聞いた前田富士雄は、血が騒ぐとやくざ退治を決意します

文尊に事情を説明し、縁談はご破算となり、藤竹に医者として文尊を診て貰う事にし、二人はやくざもののところに出向きます。乱戦になり、前田はドスで刺されますが、腹に少年ジャンプを隠し持っており、命を取り留めます

ドスを振り回すやくざものを二人が伸し、最後の一人も文尊が得意のローリングソバットで倒し、組にも文尊が話を付け、一件落着します。文尊の身体も150歳まで生きるというくらいの健康そのもので、大阪まで走って帰りました(笑)

成吉の華々しい試合を観た前田は…!?

前田は喧嘩が出来なくなるため、高校卒業するまでボクシングのプロにならないことにしています。すると既にプロの成吉が再起戦でセミファイナルをテレビ放映までされるという話で、前田はざわつきます

成吉は華々しい復帰戦となり、観客として来ていた前田達もそのド派手な舞台に驚きます。成吉は1RKOをもぎ取り、鮮烈な印象を残し、それに触発された前田は勝手にリングに上がり雄叫びを挙げ、注目を浴びます

勝った成吉にイチャモンを付ける酔っ払いに腹を立てた前田が鉄拳制裁を加え、警察の世話になり、マサの仲介もあり何とか難を凌ぎます。帰り際畑中にも会い、ボクシングで活躍している連中を見て前田の胸中も穏やかではありません

翌日成吉は学校でモテまくり、ボクシング部には畑中が顔を出し、誠二は喧嘩を仕掛けますが格上で逆に指導されます。前田の醜態もテレビに映っており、それを見た者が前田を馬鹿にし、前田は苛立ちます

前田の揺れる心を後押ししようと千秋や仲間が色々骨を折りますが、プロテスト申し込み用紙に記入したところでまだ決心が着きません。それを拾った成吉前田畑中と引き合わせ、二人がスパーリングを始めるところでこの巻は終わります

まとめ

以前おまけでも触れた通り、森田まさのり先生はブルーハーツの大ファンで、今回は千秋の失恋の件に名曲「リンダリンダ」を絡めた物語として登場させます。以降も音楽ファンにはたまらないシーンが多々登場してきますので、お楽しみに!

富士雄の縁談話を持ってきた文尊ですが、あの屈強な身体では流石に末期ガンという話にも信憑性がありません。医者という弱みを見つけた前田は嬉しがりますが、結局は150歳まで生きると言われるくらい健康そのものでした

縁談話は相手の伸子が想い人・寿の真意を確かめたかったために嘘を付き、結局やくざものとの抗争に前田富士雄が出向くことになります。ドスまで飛び出した危険な場面も少年ジャンプの助けもあり(笑)、逆に伸してしまう前田親子の強さが光りました

成吉の華々しい復帰戦を生で観た前田は、プロになるという夢と、喧嘩が出来なくなるということを天稟に掛け、心が揺れます。前田の漢気に感化されて今がある畑中成吉は、前田の心情を察し、畑中前田をスパーリングに誘います

果たして前田はプロテストを受けるのでしょうか?気になる続きもコミックスで是非!!

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