「ろくでなしBLUES」16巻の数々の喧嘩と青春物語~楽翠学園との死闘ついに終止符…際立った前田の義理人情!成吉を想う真冬を後押ししたい益朗、前田とチキンラン勝負へ~

前回のあらすじ

前田は確かに鬼塚の顎を割った感触がありましたが、鬼塚は倒れません。実際鬼塚は顎が割れており、血を飲み込んで意地になっていることを赤城が気づきます…

楽翠との抗争終止符!

鬼塚は血を吐きながら前田の両拳を潰します。すると前田は軽い蹴りから得意のローリングソバットを繰り出し、再度鬼塚の顎を砕きます!倒れた鬼塚でしたが、赤城が落としたたこ焼きの串を拾い前田の脚に刺して来ます!

階上での抗争も終止符を経て、全員まとめている者の違いが出たと感じます。上山は血の結束のようなものに負けたと降参します

前田は粋がり、心臓に刺してこいよと挑発します。流石の鬼塚も自らの卑怯さに気づいたのか、串を落とし、向かって来ますが、手を出せない前田はなんと鬼塚の身体を掴んで、ジャーマン・スープレックスを決めます!

勝負ありました。前田赤城鬼塚がこれで変われるはずだとし、放っておけないだろうとここから連れ出してやります。未だ鬼塚を恐れる楽翠の面々ですが、上山鬼塚に唾を吐き、鬼塚上山に後を託します。前田から一人で生きてんじゃねーんだよと言われ、小太郎からハンカチを渡されると、鬼塚は涙します

多くの者が入院し、特に前田は学校に行かせろと吠えています。武藤は出席日数が足りず留年になると青ざめています。大橋は一緒に職探しをしようと持ち掛けます。事実沼田が言うに武藤は留年で、大橋もリーチが掛かっていると言います

大橋沼田を殴ってやると息巻きますが、下手したら停学どころか退学です。まさに後ろから殴ろうとするところを井岡の持っていた長い木の柱がぶつかり難を凌ぎますが、それで入院し大橋まで留年確定となります

真冬の揺れる想い

成吉はデビューから破竹の4連続KO勝ちとノリに乗っています。真冬は花束を用意しますが、結局成吉には渡せず終いです

翌朝原チャリで慌てて登校していた前田達でしたが、急いでいたため前のバイクにぶつかってしまいます。問答をし、相手は前田のネオ・チャベス号を足蹴にして去って行きます

3年生は卒業式の練習をしています。真冬を見つけた前田は、真冬が変わったと声を掛けます。すると朝のバイクの男がやって来て、真冬に会いに来たようですが、前田達に見つかり、バイクで逃げます。前田も原チャリで追いかけ、何と男のベルトを掴んで並走します

事情を知った男の話を聞いていると、悪い奴ではないと悟った前田、あまりのスピードで手を離すと、対向車にぶつかりそうになりますが、そこは走り屋、難なく停車してしまいます。前田が看板に突っ込む中、男は武士の墓がある寺に行き着きます

そこで真冬武士の墓参りをしており、他に好きな人が出来たと報告しています。男(益朗)はブラウンシュガー)再結成に真冬が必要だと言いますが、真冬はもう半端は出来ないと断ります。すると益朗は好きな男に告白出来ない真冬こそ半端だと発破を掛けます

チキンラン勝負!!

卒業式ではよりによって輪島が答辞をすることになります。留年の決まった大橋武藤成吉真冬の仲を怪しみます。真冬益朗を連れ成吉の顔を確認させますが、成吉真冬に一緒に帰らないかと声を掛けてきます!

真冬は原チャリだからと断り、折角のチャンスを棒に振ります。すると前田益朗を見つけ、いたぶろうとするので、バイク対決をし、勝ったら真冬成吉に告るように勝手に決めます

結局翌日グラウンドの壁に向かってチキンラン勝負することに決まります。前田勝嗣から替えの原チャリを借りる算段を付けると、真冬の真意を見抜き、成吉に本心を聞きにジムへ向かいます。成吉は練習に精を出し、今は女のことを考える余裕がないと言いますが、もし選ぶとしたら真冬のような女だと言います

卒業式当日、前田益朗とチキンラン勝負します。前田は絶対にギリギリで止まるからと勝嗣に言い聞かせますが、益朗は勝つつもりです

卒業式では、中島が送辞を読むはずでしたが、送辞の紙を無くしてしまいます。そこで小兵二が半年前から温めていたという文章を中島に託し、中島が送辞をします。すると「愛する千秋ちゃん…」と話し始め、場は混乱します(笑)

答辞で輪島が胸に熱く迫る渾身の文言を宣っている最中に、前田達のチキンランが始まったところでこの巻は終わります

まとめ

長編となった渋谷・楽翠との抗争もついに今巻で終止符を打ちます!結局両拳を潰された前田ローリングソバットと渾身のジャーマン・スープレックスという2つの大技で鬼塚を退けた前田の勝ちでした

恐怖で手下を従えていた鬼塚に対し、義理人情であくまで対等の仲間として接してきた前田との違いが際立つ結果となりました。何かのトップにいる人間は、やはりこの人について行きたいと思わせるような行動があるものです。そういう意味で人望のある前田の勝利でした

一躍有名になる成吉に恋心を抱く真冬ですが、なかなか思い切った行動が取れません。益朗に発破を掛けられ、前田とのチキンレースに勝利したら真冬成吉に告白することになります

前田は単純に先日の憂さを晴らしたいだけのようにも見えますが(笑)、この勝負、見ものです。併せて卒業式での輪島の熱い文言が胸を打ちます。学び舎を愛し、去って行くものとして、後輩に向けた言葉は非情に感動的ですね。気になるチキンランの結末は…続巻のコミックスで是非!!

おまけ

ろくでなしBLUESには実写映画が2作あります。今回ご紹介するのは1作目、’96です。まさにつっぱり全盛期に作成されただけあって、時代に合った形での不良映画として人気を博しました。後述するドラマ版とは違った懐かしさを感じさせます

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