前回のあらすじ
6MARU8の勝嗣達に電話を掛けるヒロトですが、公衆電話の周りに正道館の連中がたむろし、襲われます!西島始め正道館の連中が井の頭公園で待つ帝拳の連中を見つけ、一触即発のムードです…
前田、葛西と再戦
西島は捕らえたヒロトを出し人質交換だと言いますが、肝心の山中には逃げられたため、帝拳側は揉め、何とか嘘を付きますが、バレてしまいます。バトル・ロイヤル(同士討ち)をしろと言われ、渋々仲間同士殴り始めます
あばらを痛めた前田の元に勝嗣達が現れ、その身体では無理だと言いますが、遠目で公園に葛西が単身いることを確認します。心配する勝嗣達に無理やり帝拳側に加勢に向かわせ、前田は葛西と対峙します
橋の両端にいるという却って好都合なことから、息を合わせ勝嗣・米示と海老原達が中央の正道館側を挟み撃ちします!ヒロトが川に逃げたことで人質もいなくなり、大乱闘が始まります
前田はプライドがズタズタだとついに決闘が始まります!前田の鋭いアッパーは葛西の顎を掠め切れてしまいます。しかし反撃のキック2連からのラリアットで前田は倒されます
西島は強く目立っており、数を減らすために石松が何人か川に落としますが、自身も落ちてしまいます。海老原が西島の相手をすると現れます
山中は仲間と落ち合い、葛西は裏切ったのではなく、自身のプライドを守るために闘っていると話します
自身のプライドのためだけに…
葛西は華麗な足技からパイルドライバーをキメます!池から上がったヒロトが、前田のためなら命を張れると言い、葛西が向かって行くと、前田がヒロトを止め、再度葛西に仕掛けます。得意のアッパーかと思いきや、今度はかかと落としをキメます!
井の頭公園をバリケードで通行禁止にしている正道館の連中ですが、そこに島袋達も現れます!逃げていた勝嗣達も反撃を開始します
海老原と西島は死闘を演じていますが、そこに八尋も現れ、ダブルキックで川に落とします!
前田は何度やられても立ち上がります。葛西は結局周りの目を気にして闘っており、前田はそんなことで俺は闘っていない(自身のプライドのためだけ)と豪語します。葛西は仲間が去って行くのが怖いのです。ここで前田渾身のスクリューが決まります!
さらに激しい連撃を放ち、ついに葛西は倒れます。地の利も生かし、一つにまとまっている帝拳側に比べ、内輪揉めを起こしている正道館側ですが、葛西への声援で葛西は立ち上がります
葛西は前田のあばらを狙えと言われますが、意地でもあばらを狙わず、逆にボディを貰ってしまいます。反旗を翻したリンが仲間を招集し、襲えと指示を出しますが、葛西のプライドを見届けたいと仲間達は前田との闘いを見守ります
決着
右目に血が入り、前田は距離感が掴めずパンチが当たりません。葛西は的確に攻撃してきて、前田は壁際に追い詰められますが、何と壁を蹴って飛んで強烈なストレートを顔面に見舞います!ついに前田は葛西を倒します!
眉間を割られた葛西に坂本が詰め寄りますが、葛西は気丈に振舞います。前田は自身があばらを痛めていたことを知っているのに何故狙わなかったのか問いますが、葛西も前田が意地でも顎を狙わなかったことを引き合いに出します
葛西は去り、正道館の連中もずらかります。おまわりが来たこともあり、千秋を連れて前田もその場から去ります。特急に乗ってしまい、いつまでも吉祥寺に降りられない小兵二のシーンでこの巻は終わります
まとめ
帝拳・正道館の乱闘と同時進行で、前田と葛西の再戦は行われます。各々の頭同士の決闘、特に葛西は自身のプライドに加え、仲間達のメンツに賭けても負けられません
しかし前田はそんなこと関係ない、あくまで自分のために闘うのだと豪語します。結果的にそんな一本気な前田のことを皆が慕うのです
四天王の最後の、最強の相手ということもあり、苛烈を極める闘いでしたが、お互いあばらと顎という痛めている箇所を絶対に狙わないという暗黙の了解に、男同士の意地を感じさせましたね
お互い得意技を随所に見せながら、最後は前田の壁を蹴り飛ばしての渾身のストレートで決着は着きました。葛西も慕われており、仲間達が駆け寄り、連れて行く様は、葛西の生き様そのもののようでした
ついに四天王全員撃破した前田、リベンジは叶いました。それでも前田は決して奢ることなく生きていくことでしょう。続きもコミックスで是非!!
おまけ
森田まさのり先生の近作にべしゃり暮らしがあります。以前から多々ご本人が語っていたお笑いの世界の話を実現し、漫画で漫才を表現するという非常に難しい内容に挑戦した意欲作です。実写ドラマ化もされた名作です
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