前回までのあらすじ
この枝の道はグリフィスかソーニャがいないと正しい道が分からないのです。グリフィスは各地に埋もれる遺跡を修復しようとしているようです。ソーニャを褒めながら、グリフィスが今はひとまず朝日と共に凱旋だと言います…
キャスカ復活も、ガッツとの交流にはまだ無理が…
軍議でグリフィスは国土回復と人間の生存圏奪還は同義だと説きます。オーウェン卿は治安の乱れを危惧し、シャルロットは孤児達の国家による救済措置を提案、グリフィスは同意し、我々が生存するためには反映する外に道はないと言います
グリフィスは数々の難題に答えを出し、人間の版図・第ニの帝国を打ち建てると意気込みます。グリフィスはシャルロットとの時間を楽しみ、予感を感じ飛び去ります
髪を切り装備を整え昔の強かったキャスカが戻って来ます!記憶は残っているので、ファルネーゼに感謝を告げます。腕がなまったとバイキングのゴーレムを相手に一網打尽、身体が覚えているのです。木刀でイシドロの相手をしつつ、キャスカはガッツに話しかけますが、弾みで蝕が脳裏に浮かび、倒れてしまい、ガッツはまだ二人は会えないと悟ります
キャスカを寝かしつけて、魔女達の前でファルネーゼは四方の陣を披露、たった3か月で、しかも大人が行った事に皆驚きます。シールケは木の虚から闇の精霊を呼び出すと言い、ファルネーゼ同様魔法陣を描かずに召喚してしまうのです!
数々の修羅場をくぐって来たシールケ達は通常では考えられない速度で成長しているのです。ファルネーゼは心を癒す魔術をご教授願いたいと言い、適任者としてダナンを紹介されます。シールケは司霊(ダイモン)との交心について示唆され、快諾します
満月の夜に現れる子供の正体とは!?
ガッツは髑髏の騎士と落ち合います。ゲドフリンは髑髏の騎士を陛下と呼び、ハーナルの元を訪ねてみては?と提案します。ハーナルは手先の器用な小人鍛冶精(ドワーフ)で、ガッツの鎧は彼の業前による物なのだと言います
シールケは箒で空を飛ぶ訓練をし、モルダと一緒に飛び立ちます。ガッツ達を見つけ、後を付けることになります。ハーナルの元に辿り着いたガッツ達、ハーナルは自身が作った狂戦士の甲冑を叩き、ガッツは甲冑に包まれ、この甲冑に染み付く過去の記憶を呼び覚まされます
蝕のような光景から髑髏の騎士がガッツと同様の経験をして来た事を悟ります。ガッツを呼び戻したシールケは、フローラの過去を知ります。一方イシドロは魔女相手に超・立体殺法でスカートで包んで遊んでいます(笑)ついに魔の手がシールケに…というところでケルピーに乗ったイスマが助けます
こののどかな島でやる事がないガッツの前に、例の裸の子供が現れます!シールケは子供がダナンだと言いますが、別にダナンが現れ、シールケの憶測は外れます。子供はキャスカにべったりで、シールケ・ファルネーゼ・キャスカがこの島に受け入れられ、その縁が子供を島に導いたようです
皆のどかな時間を過ごし、子供からキャスカは懐かしさを感じ、まどろむと自身が産んでしまった子供の事を感じ、外を見ると、そこに子供とガッツがおり、その先には涙に暮れるグリフィスがいるところでこの巻は終わります
まとめ
グリフィスは第ニの帝国を打ち立てると意気込み、どんどん新たな施策を提案・実践していきます。最早一国の長としてその野望と意志は凄まじいものがあり、シャルロットの存在も後押ししています
キャスカは完全に自身を取り戻したかに見えましたが、ガッツに触れる事で蝕での惨状を思い出してしまい、ガッツはまだ会えないと嘆きます。それ程精神的ショックが大きい出来事だった事が分かります
外の世界でしのぎを削って来たシールケとファルネーゼは魔女の予想を超えた力を手にしており、一目置かれます。ガッツは髑髏の騎士が自身と似た境遇にあった事を悟ります。狂戦士の甲冑を身に着けるという事は、それだけ凄惨な過去も受け入れる覚悟が必要なようです
満月の夜に必ず現れる子供は特にキャスカを慕っており、まどろんだキャスカは自身の醜い子供の事を夢見ます。まだはっきりと描写されませんが、例の子供がキャスカとグリフィスの元産まれた子供に関係があるようです。そこに涙するグリフィスも現れ、何やらひと騒動起きそうな雰囲気です
続きが気になりますが、これで三浦建太郎先生自身が描かれた部分は終わります。この意志を引き継いで、原作・三浦建太郎、漫画・スタジオ我画、監修・森恒二という形で連載は続いています。是非三浦建太郎先生の思い描いていた構想を描き切って欲しいものです
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