「ベルセルク」40巻の数々の激戦と成長譚~現状最終巻!ついにキャスカが戻って来る!ガッツとの邂逅は!?グリフィス未だ野望は尽きず…~

前回までのあらすじ

壊れた人形も残すところ後僅かで完全修復というところで、どうやら針山に導かれていることに気づきます。キャスカの心をバラバラに砕いた元凶を象徴するもので、最終目的地なのです。キャスカの小人が小声で「あいたいひとがいるの」と囁いています。ファルネーゼがきっと会わせてあげます、あの人の願ったことですからと答えます…

最後の欠片は心臓!

花弁の指し示す山の頂に進む一同。虫の幼虫の大型怪物に阻まれ、シールケは魔術を総動員して倒していきます。男根のような怪物が追って来ますが、ファルネーゼは魔術でモズグスを出し潰していきます

最後の欠片は目の前というところで、守護者・魔物の王と目される黒い鷹が攻撃してきます。のような惨状が浮かぶ光景の中、シールケは持てる力をフルに使い防ぎますが、ガッツの犬と棺が空に舞い上げられてしまいます

咄嗟にファルネーゼセルピコのシルフェのフードで助けます。助かったは狂戦士の甲冑を身に着け、暴れ回ります。黒い鷹と一騎撃ちとなり、大砲を放ち、一進一退の攻防を繰り広げます

なす術のなくなったシールケ達に、最後の救いの手としてフローラが現れます!フローラの作った隙で最後の欠片に向かうと、中にはキャスカが産み落とした子どもがいます。キャスカの精神を破壊した出来事が走馬灯のように流れる中、最後の欠片は心臓で、呪詛をまとっているため危惧もありましたが、意を決してキャスカの人形にはめ込みます

完成した人形、キャスカの小人が烙印のドアから中に入ります。ついにキャスカは目覚めます!

キャスカが戻って来た!

現実世界に帰って来た3人。キャスカは戦士だった頃のキャスカに戻ります。記憶が一部曖昧なところもありますが、シールケ達の存在もエレーンという娘を通した夢でずっと眺めていたため認識しています。もちろんガッツのことも分かっています

花吹雪く王にドレスに衣装を変えてもらい、キャスカは一番会いたかった人物・ガッツに会いにいきます。ところがもう目前というところでの、グリフィスの記憶も蘇るのです!

グリフィスの野望は尽きない…

グリフィス率いる光の鷹の団は化け物と戦っています。多頭蛇が現れ、ゾッドアーヴァイングルンベルドが向かっていきます。敵の親玉らしき巨人の王にグリフィスが剣を向けます!

グリフィスが目から脳天を突き刺し、自ら止めを刺し勝負あり、掃討戦となります。東の街道を手に入れた光の鷹の団ラバン卿が危惧していると、グリフィスが問題解決の試金石という古代の遺跡のようなところに向かいます

グルンベルドに石柱を修復させ、歩みを進めると、世界双樹を枝の中、空の上を行軍しているのです!するといつの間にかファルコニアに戻っています。果てしない距離もこの世界双樹の枝の道を辿れば瞬時に戻って来れるようになります

しかしこの枝の道はグリフィスソーニャがいないと正しい道が分からないのです。グリフィス各地に埋もれる遺跡を修復しようとしているようです。ソーニャを褒めながら、グリフィスが今はひとまず朝日と共に凱旋だと言ったところでこの巻は終わります

まとめ

夢の回廊の最後の関門、の光景は最早トラウマものの、目を覆いたくなるような光景でした。想い人の目の前で、もう一人の想い人に犯されるという壮絶な経験をしてしまったキャスカは心が壊れてしまいましたが、シールケファルネーゼはついに最後の欠片・心臓を見つけ、キャスカの人形を完全修復させることに成功します!

現実世界に戻って来ると、ついにキャスカは昔のキャスカに戻っており、一部記憶が曖昧な部分もありますが、エレーンとして生きた時の記憶と共に、昔のことも認識し、話すことも出来ます。一番会いたかった人物・ガッツとついに再会か!?というところで、グリフィスの記憶も戻ってしまったようで、ガッツとの邂逅がどんなものになっていくのかが気になるところです

グリフィスは領土を広げると共に、世界各地の遺跡の修復作業を行っているようです。何か儀式的なことを目論んでいる節がありますが、この各地転戦も世界双樹の枝の道を使えば瞬時にファルコニアに戻って来れるようなのです!

グリフィスソーニャがいないと正しい道順が分からないようですが、グリフィスの今後の野望を実現するためにまた一つ心強い手駒が増えた訳です

1巻冒頭でお伝えした通り、三浦健太郎先生は2021年5月6日、急性大動脈解離のため54歳で亡くなられました。この続きが現状では観られないということは悲しいことではありますが、ご冥福をお祈りし、その偉大な功績を称えたいと思います

終わりに

如何だったでしょうか?ダークファンタジーの名作として、黒い剣士が織りなす数々の激戦、そして後半はキャスカの心を取り戻すための旅を続ける一同の成長譚として、いつまでも語り継がれるであろう一大巨編となったベルセルク三浦健太郎先生が亡くなり、この続きがもう読むことが出来ないことは非常に悔やまれますが、読者の心に残り続ける名作であることに変わりはありません

壮大なファンタジーの世界、緻密に描き込まれた独創的なデザイン、個性豊かなキャラクター等他の追随を許さないオンリーワンな作品となったベルセルク伝説の漫画として今後も読者を魅了し続けることでしょう。最後までお読み頂きありがとうございました!

おまけ

ヤングアニマルの2021年18号(9月10日発売)には最新の364話が掲載されます!特別メモリアル企画も目白押しのため、ファンの方は是非手に取って頂きたいです

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