「BECK」17巻の人間とバンドの成長物語~名古屋・大阪惨敗も神戸で死亡遊戯との出逢い…イベントでいきなりバラードの奇襲作戦成功!コユキ、「DEVIL’S WAY」を聴く!~

前回までのあらすじ

真帆はなんとイギリスとアメリカの大学を受験し、結果もそろそろ分かると明かします…

名古屋・大阪ツアー惨敗!!

真帆は留学の事でまだ決心がつかず、泣いてしまいます。コユキ竜介の言葉を思い出します。用務員に追いかけられながらなんとか学校を脱出し、真帆は突然脱ぎだしますが中に水着を着ています。外国の新学期は時期が異なるため、逢えるのは夏までとなりそうです

グレイトフルサウンド(以下G.S)への出場もかかっているツアーを控え、地元でのライブも盛況に終わり、いよいよ地方に殴り込みに行くBECK竜介は初めてファンレターを貰ったと喜びます

名古屋に到着したBECK、今回は地元バンドのレコ発ライブに便乗する形になっていますが、地元勢の盛り上がりを他所に、BECKの名古屋進出は失敗に終わります

打ち上げで他バンドと喧嘩になり、千葉は奮戦しますが、竜介は手を怪我し、暗雲が立ち込めます。大阪に移動し、竜介は手の怪我で満足にギターが弾けず、コユキのみのギターとなりかけましたが、なんとイングヴェイ楽器高野がバンドのツアーで訪れており、竜介の代打でギターを弾いてくれることになります

高野の孤軍奮闘も虚しく、メタルバンドと化したBECKは観るも無残、大阪進出も失敗に終わります。しかし光もあります。神戸のCDショップで「TABASCO」が9位にランクインしているのです!

死亡遊戯との出逢い

千葉高野から電話が掛かってきて、死亡遊戯という関西インディーズシーンを牽引する不良バンドの金本健時千葉を探しているというのです!やっかいな件が付きまとう中、神戸でのライブとなります

千葉は昨日の二日酔いでリハでゲロを吐く有様、サウナに行くと、例の死亡遊戯の取り巻き達が千葉捜査網を張り、待ち構えているというのです!千葉ジャッキー・チェン張りのビルからの飛び降りスタントを披露し(笑)、取り巻きと喧嘩を始めます

すると金本が現れ、千葉は臆せず向かって行きます。攻撃をかわされ、相手が凄腕だと感じる千葉、そこでコユキに電話が掛かってきて、死亡遊戯のベースの片岡が楽屋に来ており、めちゃくちゃいい人だぞと言われます

何か誤解があったようで、死亡遊戯の二人が見守る中、ライブは盛況、ガラガラではありますが、お客は熱狂的に迎えてくれ、BECKメンバーも気合が入ります!最高のACTを終え、死亡遊戯の二人からなんとBECKに東京のイベントに出演してくれないかと打診されます!

真帆からイギリスもアメリカの大学も受かったとメールが来ます。複雑な心境の中、神戸のライブハウスの店長のHPにも好意的な内容の記事がUPされ、色々ありましたがツアーは一定の成果を出します

竜介エディから電話があり、レオン・サイクスが無罪になったと聞かされ、竜介は釣り堀に落ちます

死亡遊戯のイベント大成功!

未だにG.Sへの出場リストに名が挙がらない中、ジム・ウォルシュにPVを撮って貰うという無謀過ぎる願いを叶えようと千葉は渾身の手紙を書きます。すると、真帆ヨシトがコネがあると言っていると言い、コユキヨシトに会いに行きます

千葉渾身の手紙はコユキの目の前で焼かれ、失敗に終わります。栄二は高級車でBECKのバンが立ち往生している様を見て、くんのことを見下します。自分の誘いに乗っていれば良かったのにと…

女モードになると途端に嫌な奴になる竜介この兄弟についていくには多少常軌を逸しなくてはと感じるコユキは、なんとデートで真帆のお気に入りの1969帽子を川に投げ捨て、BECKの帽子を渡しますが、この帽子は貴重なレアもので、真帆は怒り殴られてしまいます

例の死亡遊戯のイベントでは、金本はマンネリ化したイベントに新風を巻き起こして欲しいとBECKに願っています。ここでBECKは奇襲をかけます!ただただ暴れたいだけの観客相手にいきなり「SISTER」というバラードで攻め、この意表を突いたセトリが逆に効果的な結果となります

勿論攻撃的な曲も多いBECK、「TABASCO」で客席のボルテージを上げ、大いに盛り上がりを見せます。トリの死亡遊戯が貫禄のライブで締め、イベントは大成功に終わります。先日の帽子の件を謝るコユキ真帆はちゃんとライブを観に来てくれ、帽子もBECKの帽子を被ってくれます!

錚々たるメンツの中BECKG.Sのラインナップに入ったとオバチャンから連絡を受ける竜介はコンビニでバイト中です。たまたまそのタイミングで釣り堀に行ったコユキは、電話を取るとなんとエディからの電話なのです!

コユキだと悟ったエディは先程出来た曲「DEVIL’S WAY」を聴かせてくれます!この曲がコユキの今後の人生に大きくのしかかってくるというくだりでこの巻は終わります

まとめ

バンドが全国展開していくためには、地方へのツアー活動が肝となってきます。BECKはSNS全盛の時代より10年以上前の時代の話なので、そういったネット発の情報は現在より拙いため、自力で各地域のライブを成功させなくてはなりません

今回名古屋大阪山ピーブッキングということもあり、他バンドのレコ発ライブに便乗といった体が強く、大阪では竜介の負傷もあり、惨敗を喫します。今程YouTubeやサブスクが発達していない時代の話なので、ライブの出来次第で今後の進展も決まるという、分かりやすくも厳しい世界です

TABASCO」がチャートに入っていたりと、徐々に認知を広げつつあるBECKに目を付けたのは死亡遊戯でした。関西インディーズ界隈で有名な彼らは、東京でのイベントに新鋭で風穴を開けたいとBECKに白羽の矢を立てます

この出逢いはBECK史の中でも非常に重要で、今後も彼らを取り巻くシーンにおいて重要な意味をもたらすので覚えておきましょう

真帆との別れも近づいて来る中、コユキエディから新曲「DEVIL’S WAY」のフレーズを聴いてしまいます!このことが後程BECKの運命を左右する要素となってきますので、お楽しみに!次巻もコミックスを読みましょう!!

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