「BECK」24巻の人間とバンドの成長物語~蘭の仕打ちでBECK空中分解!?千葉、フリースタイルバトルとの2足の草鞋の真意とは…BECK全国ツアー盛況の影でバンドの不協和音~

前回までのあらすじ

MMVに来てみると、ちゃんと発売日にBECKのCDを置いてくれており、アヴァロン・フェスへの出演も決まる等光もあります。と部下はBECKを蹴落とすために汚い相談をしています。コユキが寝込んでSGのことを気にしています…

蘭の術中にハマって…

イングヴェイ楽器下柳と通じており、BECKを貶めようと、コユキのギターと密談時の写真を竜介千葉に見せます。コユキは釣り堀に呼び出され、熱があるのでから貰ったスウェットを着て赴きます。千葉竜介くんが待っており、事情を説明しますが、何もかも後手、の術中にハマっていきます

スウェットや車のキー等手の込んだ罠にハメられ、千葉は写真を見せながらなぜ兄の話をしたのかとコユキを殴ります。なんとか誤解を解きたいコユキですが、千葉は荒れており、遅れて来たサクにも戦力外通告の件を告げ、千葉は出て行ってしまします。サクは扉を閉め、コユキは完全にハメられてしまいます

BECKの全国ツアーを画策する川久保ですが、の妨害は続き、一枚岩になって進んでいくしかないと述懐します。コユキが自宅で爆音でギターを鳴らし憂さを晴らしていると、くんが現れます。事情を説明し、竜介はなんとかなるが、連絡の取れない千葉サクはまずいと感じます

サク弘美と探すコユキ、幸いサクは見つかり、誤解も解け、サクは粗削りと言われていることを認め、死亡遊戯裕也の元に弟子入りしてドラムを学ぶと言います。教習所で免許も取ろうと、一先ずサクとは和解します

竜介みっちゃんに例の写真を見せながら、千葉はセンシティブで兄の話をしたのはまずかったと感じます。千葉はクラブで暴れており、旧友のヨッシーからフリースタイルバトルの話を聞かされます。ロックバンドにMCは必要かと諭され、千葉は出場の決意を固めます

雄太の部下の電話で前回のコユキのように高級車に乗せられますが、雄太コユキと違い、メジャーの誘いを悪く思っていないようです。コユキに電話を描けてきます

千葉の葛藤

雄太をプロデュースして大々的に売り出す気です。雄太は甘い話に酔っており、その気になってしまいます。コユキSGが気になるはどこで手に入れたのか問いただします。コユキが引っ越し屋のバイトで手に入れたと話すと、ロスト・ピエロズ晋作という人物が売れる前に使っていた物と似ていると言うのです

ツアーのためスタジオに入るBECKですが、千葉と連絡が取れず困っています。ヨッシーからデモテープ審査を突破したと聞かされ、千葉くんに会いに行きます。コユキの件は誤解だったと弁明しますが、千葉はまだ気が収まらず、また、MCの千葉コユキのボーカルの凄さを常に感じ、自分の存在意義を問いただす日々だったのです

イングヴェイ楽器高野経由で下柳の部下に連絡し、コユキはまたしても網にかかります。その現場を千葉が目撃してしまいます。猿芝居でも今の二人なら効果があるだろうと陰湿な手口です。千葉は何も言わず去っていきます

の圧力がある中、CDショップでは大々的に取り上げてくれているところもあり、色々ありますが全国ツアーが始まります。川崎からスタートするツアーは大盛況、いいライブだったと感じる関係者を他所に、メンバー達はしきりに反省しています

千葉はライブ後になんとフリースタイルバトルの会場に向かいます。コユキ贔屓の客の言葉が妙に胸に刺さる中、今日はここからが本番だと意気込みます

フリースタイルバトル

ヨッシーからバトルはオープントーナメント、つまりプロも参戦すると聞かされる千葉、Bボーイファッションじゃない点を指摘されます。コユキが様子を見に会場に訪れますが、千葉は決意を固めた表情です

1:18、いよいよバトルが始まります!ベスト4まで勝ち上がった者だけが決勝にコマを進められます。K.G.B.ナオト等プロの顔もちらほらあります

前回ベスト8の無道との対戦、いきなり靴紐の件をダミ声ラップでディスられます。相手を攻撃するリリックが的を射ている時と、上手く韻を踏む時にお客は盛り上がります。バトルライムの底が浅いと感じた千葉は、後攻でその凄まじいラップセンスを爆発させます!

審査の結果、千葉の圧勝、K.G.B.ナオトとの決勝トーナメントを掛けた戦いでも、千葉は安易にディスに走らないライミングセンスを見せ、結果は際どい判定ながら千葉の勝利、決勝進出を決めます

地方ライブも盛況に進めるBECK千葉の決勝はなんとまた地方ライブの直後という日程なのです!山ピーオバチャンがバンド内に亀裂が生じている件を話すところでこの巻は終わります

まとめ

バンドの結束を壊すことはいとも容易いことなのかもしれません。一枚岩になって進んでいるかに見えて、個々人をちょっとしたことから誘惑し、その足場を崩すことも、にとっては容易いことなのです

今回はコユキとの密会から特に千葉との仲を決定的に悪くさせることに成功した、非常に汚いやり口です。千葉は分かりやす一本気な性格ですが、非常にセンシティブで、感じやすい男。以前一人だけ夢の啓示を見ていなかったことを気にしていたりと、デリケートな奴なのです

誤解があったと分かってからも、千葉コユキの仲は良くなりません。千葉は以前からコユキのボーカルには一目置く部分があり、MCである自分の存在意義をずっと考えていたのです。このダブルパンチ、本人も、そして知らぬ間に千葉を傷つけてしまっているコユキの存在も、難しい問題です

バンドには例えば作曲者とか、リーダーとか、メディア露出、グッズ製作指揮等、それぞれのバンド毎に役割分担があります。運命共同体ですから、バンド内で誰が優秀で、誰が劣っていて…等の考えも過ぎってしまうはずです。それら全てひっくるめてのバンドなのです。その根幹を覆す出来事が今のBECKに起きようとしています

全国ツアーは盛況だけに、このの仕打ちに腸が煮えくり返るような想いですね。続巻もコミックスで読みましょう!!

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