「BECK」30巻の人間とバンドの成長物語~今度の賭けは今までで最難関…お騒がせロックスター、マットのサイケなヘリでコユキ会場入り!BECKラストライブ、始まる!?~

前回までのあらすじ

ビクターに会った竜介は、ベル・アームが最後の曲を聴いたという設定で進めていると聞かされます。竜介グレイトフルサウンド(以下G.S)でレオンとした賭けの件を切り出し、また無謀な賭けを持ち掛けます

真帆は「DEVIL’S WAY」の歌詞を聴き、絶対にやるべきだと言います。その晩コユキ真帆の家に泊まります…

またしても無謀な賭けをする竜介

竜介は金を稼ぐことにしか関心がないビクター・スレイターに無名に等しいBECKが一番客を集めたらそっちの用意したエディの曲は消し去って欲しいと提案します

真帆と一夜を過ごし、爆睡したコユキ、タイムテーブルの変更があり、BECKは19:30~のステージになったと聞かされ、早速買った3本ラインのギターを弾いてみます

竜介の賭けを聞かされた千葉くん、サクは戦慄します。同じ時間にメインステージザ・ハイプ2ndステージパワーゲート3rdステージルワンダ錚々たるメンツと同時刻なのです!

ベル・アームの演奏を観に行く川久保オバチャン達、そこには数百人の日本人客くらいしかいなく、圧倒的に惨めです

真帆竜介マットと一緒に会場入り出来ないかと電話で問います。すると竜介ハイプデクスターに呼び出され、竜介レオンとの賭けの件を告げます。ルーム13は機材がなんとヘルシンキに運ばれてしまい、バタバタした中何とか会場入りしますが、晋吾は余裕の表情です。ライブも相変わらずの圧巻の演奏、例え700~800人程度の規模でも熱く盛り上がります

ルーム13BECKのことを文章にして英語で話し、観客にライブに行って欲しいと投げかけ、千葉は感動します。竜介に待機していろと言われた真帆達は、麻雀を始めます。時刻は17:14です

マットのヘリで会場入り!

マットが捉らない中、免許取り立てのウェイウェイの車で会場に向かうことになるコユキ達。ウェイウェイの車はワイパーが壊れており、コユキが車が止まる度にフロントガラスを拭きます。するとやっとマットが捉まり、ホテルに向かうとマットが現れます

マットのド派手なヘリコプターに乗り込み、会場入りするコユキ達、間に合うのでしょうか?定刻になり、3rdステージは3万2112人、2ndステージは3万4801人、メインステージは8万7394人、問題のレイラインステージは2160人という劣勢です

ケネスビクターエディの曲の件を話しますが、ビクターは激怒し犬のキースを殺し、曲はアースに用意させていると聞きません。マットのヘリは目立ちながら各ステージの客の目を引き、デクスターを観に来たのか?と思いきや、違う方向に進むため、マット目当ての客が流れます

マットの協力で何とか間に合ったコユキマットに「DEVIL’S WAY」は演るのか?と聴かれ、真帆は発音の特訓をしたと得意げです。どんどん人が集まって来ます

BECK最後の演奏!?

照明トラブルで時間が押す中、BECKのステージが始まります。コユキはいきなり例のムスタングを使用するつもりです。5人で円陣を組み、珍しくコユキがメンバーに語り掛けます。上手くまとまらない中、気合を入れ、ライブがスタートします!

1曲目は「BABY STAR」ですが、音響トラブルでコユキの声が出ないのです!竜介コユキに賭けの件でこれがBECKにとって最後のライブになると告げていました。コユキの声が相変わらず出ないまま、コユキが生声でキバって歌っていると、ついに音が出て、ちょうど日も落ち、最高のシチュエーションです

続いて千葉が登場、「TABASCO」が始まります。ファンキーなくんのベース、会場は一気にヒートアップしていきます。レイライン・ステージになんと1万2451人も集まっていると聞き、流石のビクターも驚愕します

自分のベストを尽くすだけ…それ以上のことはできっこないんだからと5人の演奏が加速するところでこの巻は終わります

まとめ

今まで数々の無謀な賭けをしてきた竜介ですが、今回ばかりは無謀の極みという条件です。海外フェス、しかも各ステージヘッドライナーが務める時間帯で、一番地理的に不利なレイライン・ステージで一番多くの客を集めるとは不可能な話です

半ば妬けになっている勘もありますが、エディの最後の曲を受け継いだという自負が勝り、この無謀過ぎる賭けに挑戦する竜介しかし、今回も想定外のことが起こります

マットというロック界のスーパースターであり、奇行癖のあるトラブルメーカーがそのド派手なヘリにコユキを乗せて現れ、モニターにも映し出されたことで、多くの観客が大移動を始めます!グレイトフルサウンドの再現とばかりに、何と海外でも奇跡が起きようとしています

コユキビリー・ライレーとの約束通り、3本ラインの靴とムスタングを用意しました。機材トラブル等もありましたが、その絶妙なシチュエーションで音も戻り、会場は熱狂に包まれていきます

果たして奇跡は起こるのでしょうか?そして、エディの残した最後の曲、「DEVIL’S WAY」は演奏されるのでしょうか?次巻もコミックスで読みましょう!!

おまけ

BECKの副読本シリーズ最後はCOMPLETE EDITIONです。こちらは先に発売された4巻をまとめた本で、これ1冊で網羅出来るので、入手困難な4作を手に入れるより手っ取り早いです。また、実写映画化を記念して監督の堤幸彦ハロルド作石先生の対談も載っていますので、是非お読みください

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