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前回までのあらすじ
ガッツは油に大砲を撃ち込み、家屋ごと燃やしてしまいます。いい燃えっぷりの中、妖精の長のようなものが現れます…
妖精の女王ロシーヌ
妖精の女王は一際大きく、急降下してガッツを襲います!左腕に穴を空けられたガッツ、再度攻撃を食らおうとしている時、ジルがあなたはロシーヌねえちゃんでしょ?と言います。女王はその言葉を聞き、去ってしまいます
村人はガッツに冷たく接し、ジルに戻るように言いますが、ガッツはジルにナイフを突きつけ村を脱出します。ガッツの傷を治してやろうと言うパックを怒声を張り置いていくガッツ、喧嘩別れします
血を失い過ぎたガッツは闇夜で死霊に襲われます。ガッツは奮戦します。ジルはパックを連れガッツの後を追います。ガッツは死霊に襲われそうになったジルを庇い、そのまま朝を迎えます。ジルはパックの鱗片をガッツに振り撒きながら、ピーカフの話をします。ロシーヌはこの話が好きで、私はピーカフと一緒なんだと言っていたと言います
ロシーヌは男の子のような女の子で、ベヘリットを持っていたと言います。ある日ロシーヌは霧の谷に行くと言ったきりいなくなってしまいました。ガッツはロシーヌがベヘリットを使い(両親を生贄にし)妖精に姿を変えたのだと言います。ジルには手を引けと無情です
ジルの元にロシーヌが現れます。一瞬昔の顔を見せるロシーヌ、ジルを霧の谷に連れて行ってあげると言い抱きかかえて飛ぶと、ガッツが一閃し羽の一部を斬られます。ロシーヌの顔が凶暴化しますが、ジルに止められ、その場を去ります
空で美しい光景を見せられ、ジルは感動し、ロシーヌは仲間になったらいくらでも飛べるよと誘います
霧の谷と繭
霧の谷に向かう途中で、以前ジルを助けた際倒した盗賊が人外の姿と化してガッツを襲います!昆虫系のモンスターに次々襲われるガッツ、ボーガンも駆使しながらなぎ倒していきます。最後にカマキリとカブトムシのようなモンスターが道を塞ぎます
元は騎士という2匹は他のモンスターとは格が違います。2匹同時には相手に出来ないと悟ったガッツは、義手の大砲を放ちその勢いで2匹を一刀両断してしまいます!血を流しすぎたガッツですが、パックの鱗片がカバンに残っており、生きながらえます
村では焼かれた家屋から出てきた子どもの死骸を埋葬しています。そこに聖鉄鎖騎士団団長のファルネーゼが現れます。ファルネーゼは黒い剣士を追っていると言います。法王庁に届けられるもののけや怪異の目撃例が後を絶たず、そこには必ず黒い剣士の影があるのです
ガッツが霧の谷に向かったと知ったファルネーゼ、その案内をジルの父親がやることになります
パックは霧の谷に侵入します。ロシーヌはジルに夢のような素敵な世界を見せ、私達の仲間にならないかと誘います。ジルが思案しているとパックが現れ、ジルは揺れる気持ちを吐露します。村に帰っても絶望しかない…しかし決心がつきません
すると妖精たちが戦争ごっこを始めます。微笑ましく思っていると、それが凄惨な殺し合いに変わります。それは子どもが化けている妖精の、人間のような殺戮なのです!ジルとパックは逃げ出します
霧に迷っていると、繭のようなものが沢山あるところに出くわします。繭の中は子どもで、ロシーヌはここは人間の子がエルフに生まれ変わるための羽化場だと言います。ロシーヌはジルをエルフにしようと包み込みますが、繭が燃え始めます。ガッツが火をくべたのです
妖精が襲ってくる中、ガッツは一刀し、燃やし殺してしまいます。ジルの目にガッツが恐ろしい怪物に見えたところでこの巻は終わります
まとめ
妖精の女王はジルの幼馴染のロシーヌだったのです!ロシーヌはベヘリットを所持していたようで、両親を生贄に捧げて妖精になってしまったようなのです。一見平和で素敵な空間に見える霧の谷ですが、ところどころ狂気を感じさせる描写があります
それは元は人間である妖精の、人間のような戦を好む描写で、人間という生き物は本当に愚かだと感じさせます。ロシーヌは理想郷を見つけ、居場所のないジルを誘いますが、ジルはなかなか決心が着きません
今回の魔物は妖精や昆虫系にまとまっており、ガッツは苦戦しながらもなぎ倒していきます。こういった魔物のデザインは本当に独創的で、三浦健太郎先生の筆致には舌を巻くばかりです
聖鉄鎖騎士団のファルネーゼが黒い剣士を追っているという場面がありました。以前もチラッと登場していたファルネーゼ、部下のセルピコとアザンを引き連れ、消息を追いますが、この人物は今後重要なキャラクターとなってきますので、覚えておきましょう
繭の羽化場を燃やすガッツ、ロシーヌとの最終決戦となるのでしょうか?是非コミックスでご覧ください!!
おまけ
黄金時代編映画3部作のⅢは降臨と題しています。凄惨で圧倒的な蝕での出来事が綴られた本編は必見の価値ありです!剣風伝奇との対比をしてみても面白いと思います
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