「ベルセルク」14巻の数々の激戦と成長譚~グリフィスの子どもを身籠ったキャスカ…眠れぬ夜を大剣・ドラゴンころしと共に突き進むガッツ、霧の谷の妖精に出くわし…~

前回までのあらすじ

ゴッドハンドに殴られたら殴り返す、オレを食い残したのが貴様らの運のつきだとメチャクチャに死霊を倒します。死霊を倒したと思いきや、髑髏の騎士はもう一つの松明・キャスカを見つけたのだと言うのです!ガッツ髑髏の騎士の馬に乗せられ、現場に向かいます…

大剣・ドラゴンころし

髑髏の騎士は自らをやつら人外の者どもに仇なす者と言います。崖の上でキャスカに死霊共が群がっていますが、襲う気配はありません。すると、キャスカが痛み出し、なんと魔物を産んでしまうのです。みるみる大きくなり、キャスカの烙印から血を吸う子どもにキャスカは愛情を感じているようです

ガッツが無理やり引き剥がし、殺そうとしますが、キャスカは奪い返します。夜が明け、死霊もその子も消えて無くなります。髑髏の騎士はいずれまたお前たちの前に姿を現すだろうと言います。リッケルト達が現れ、髑髏の騎士は姿を消します

ゴドーは名工と言われています。倉庫には数々の武具があり、その中に一際目立つ、ドラゴンころしという最早剣とは言えないような大剣があります

ガッツキャスカの関係性は平行線を漂っています。何とか一緒に食事出来るようにはなりましたが、まだガッツを見ると怯えています

ガッツは出立の準備を整え、リッケルトに義手を用意されます。全身黒ずくめで堅め、剣も新調しますが、早速烙印がうずき出し、魔物が現れます!ガッツは物凄い形相で切り刻みますが、ゴドーはあの剣は人間以外のものを斬るようには作っていないと言います

案の定剣は折れてしまいますが、リッケルトに義手の根本の金具を引けと言われ、やってみると大砲がぶっ放されます!物凄い威力ですが、ガッツは肩を外してしまいます。そると、ドラゴンころしを見つけ、魔物を一刀両断するのです!あるじゃねえかもっと俺の戦向きのやつがようとガッツは喜びます

ガッツキャスカを残し旅に出ます。復讐・戦…理由は何でも良かったのかもしれない、自分の中の凶暴なものがこの両足を支えていると感じ、ガッツは前へ進みます

霧の谷の妖精

大木の下で夜盗のようなものが幼子を捕らえ、酒盛りをしています。言い伝えで大木に人間の腸を杭で打ち付けその周りを一周させるという生贄の儀式をやっていたと語り、その幼子で実践してやろうと言い始めます。そこにガッツが現れます。夜盗と戦闘になりますが、ガッツの敵ではありません

すると烙印が痛み始め、大木が死霊に変わります!ガッツは大剣を振るい、死霊を倒していきます。ガッツは義手の大砲を放つとその反動で大剣を振るい、死霊を全て倒します。一匹生き残ったかに見えましたが、妖精(パック)が現れ、止めを刺します。幼子は霧の谷の妖精と震え始めます

幼子(ジル)は自分の村にガッツ達を案内します。父親が荒れていますが、パックを見つけると突然怯えだします。村人達がガッツを問い詰め、何とかガッツはその場を切り抜け、ジルの伝手もあり近くの風車小屋で過ごすことになります

死霊との闘いで眠れぬ夜を過ごしたガッツが休んでいると、ジルが現れます。ジルから霧の谷について事情を聞くガッツ、山を3つ越えたところにある谷に住んでいる妖精が悪さをするというのです。しかしジルパックとは違い、人間も襲って食べ、子ども達をさらっていくと言います

妖精の群れが村を襲います。襲われた犬や人間はたちまち骨になってしまいます!子どもがやられそうになると、ガッツが大剣で横殴りしてしまいます。妖精はパックとは少し違う姿をしています。ガッツは子どもを囮にし、妖精を家屋に集めます。妖精は害虫のように醜い姿に変わります

ガッツは油に大砲を撃ち込み、家屋ごと燃やしてしまいます。いい燃えっぷりの中、妖精の長のようなものが現れたところでこの巻は終わります

BERSERK THE PROTOTYPE

1988年に大学生だった三浦健太郎先生により描かれた現ベルセルクの基本型となった投稿作品が収録されています

女(フリッカ)が襲われているところをガッツが助けます。脚を挫いた女を馬に乗せガッツが先を進むとパックが現れます。フリッカの村に着き、事情を聞くと、大公が村の下女を生贄として殺しているようなのです!

大公を殺して欲しいと依頼されるガッツですが、ガッツは断ります。再び生贄としてフリッカが城へ連れていかれます。大公フリッカに手を掛けようとするところで人外の気配を感じたガッツはボーガンで攻撃しますが、大公は怯みません。槍で串刺しにされ、ガッツもこれまでか…と思いきや、ガッツは大剣を抜き身構えます

大公はついに魔物と化し、対決しますが、ガッツは大きな腕に捕まってしまいます。しかしガッツは義手の大砲を撃ち込み、そのまま一刀両断し、大公を倒してしまいます。ガッツパックが再び旅にでるところでこの読み切りは終わります

まとめ

グリフィスフェムト)とキャスカの行為から子どもが産まれてしまいます。魔の血が入った子どもは、キャスカの烙印の血を吸い大きくなり、朝が来て消えてしまいますが、これからも姿を現すだろうと髑髏の騎士が忠告します。この存在がガッツにその事実を何度でも思い起こさせる原因となっていきます

ゴドーは優秀な鍛冶屋で、そこに厄介になっていたガッツは強運と言うべきでしょう。器用なリッケルトの手伝いもあり、義手+ボーガン+大砲を手に入れたガッツ、更に、人間では振るうことの出来ないドラゴンころしという大剣を手にします。この黒ずくめのいでたちがこれからのガッツのトレードマークとなっていきます。ダークヒーロー誕生です

これからは眠れぬ夜はないというガッツの将来は暗いものですが、一筋の光を求めて、当てのない旅へと出かけます。キャスカとの関係性が向上しないガッツは、キャスカを置いていきます。そこでパックに怯える村人と出逢い、霧の谷の妖精のことを知ります

妖精はパックのような姿はしているものの非常に凶暴で、犬や人間を骨にしてしまうくらいですから、恐れられて当然です。ガッツが一計を案じ一網打尽しますが、何やら妖精の長のようなものが現れます。直接対決となるのでしょうか?是非続きもコミックスをご覧ください!!

おまけ

この巻には巻末にベルセルクのプロトタイプとなる読み切りが載っています。単行本で発表されているベルセルクとは異なる細部の設定、世界観が異なる点もありますが、その「」は今も作品中に生きているということで、鷹の団編終了を機に収録されています。是非読み比べてみて下さい!

コメント

タイトルとURLをコピーしました