「ベルセルク」16巻の数々の激戦と成長譚~ロシーヌとの死闘の結末は…!?ロスト・チルドレンの章完結!!聖鉄鎖騎士団に執拗に追われるガッツ、ついに囚われの身となって…~

前回までのあらすじ

妖精が襲ってくる中、ガッツは一刀し、燃やし殺してしまいます。ジルの目にはガッツが恐ろしい怪物に見えます…

断罪篇 ロスト・チルドレンの章、完!

ファルネーゼ達はジルの父(ゼペック)の導きで先を進みます。途中無残な魔物の死骸を見つけ、これは黒い剣士の仕業だと認識します

ガッツドラゴンころしをハエ叩きのようにして妖精を潰していきます。しかし数が尋常でなく、一斉に噛まれて最早これまで…というところで炎の中に飛び込み、頭上の繭を破り液体で消火してしまいます!

ロシーヌガッツに単身向かって行きますが、繭の木が邪魔で速く飛べません。鱗粉も炎に巻き上げられ、ガッツの狙い通りのようです。ロシーヌを斬ったかに見えましたが、ロシーヌは奥に逃げ、ついに完全に人外の魔物の姿になってしまいます

巨大な昆虫のような形態で鋭い触角を突き立て物凄いスピードで向かってくるロシーヌガッツは受けてかわすだけで精一杯です。ロシーヌが飛んでくる度に爆風が舞い起こり、爆音で耳もいかれ、タイミングを掴めないガッツ、今度はゆっくり狙ってくるロシーヌの一撃をなんと右腕で受け、貫通した触角を左手の義手で受け流し頭部への直撃を避けます

腕に触角が刺さったまま持ち上げられたガッツ、最早これまで…というところでガッツは腹部に義手の大砲をぶっ放します!落下していくロシーヌガッツは3度あった仕留めるチャンスを全て不意にしてしまったと悔います

ジルが炎の中逃げ遅れているところをロシーヌが助けます。しかしガッツはそれも計算に入れてロシーヌに渾身の一撃を与えます!キレたロシーヌは空中でガッツを突き刺そうとしますが、なんとガッツは両頬を貫通させ受けてしまいます

そして致命傷となる一撃をロシーヌに加えたガッツロシーヌは地に堕ち、もう助からないであろう中、ジルパックと最後の言葉を交わします。ガッツジルもろともとどめの一撃を加えようとすると、ゼペックの矢が腹に当たり、聖鉄鎖騎士団が捕らえようとしてきます

ロシーヌは最後の力を振り絞って飛んで行きます。ジルガッツを追いかけ、私をどこか遠くへ連れてってと言い寄ります。ガッツは自身の闇を見せ、おどろおどろしい魔物の姿にジルは戦慄します。ガッツはお前は自分の戦場に行けと言い残し、その場を去ります

ジルは自分の居場所・ちっぽけな村で自分の戦を、出来る範囲でやっていこうと決意し、パックと別れを告げます

聖鉄鎖騎士団に囚われて…

髑髏の騎士ガッツの通った凄まじい戦場跡を見つけ、そこでベヘリットを見つけ食べてしまいます

ガッツは死霊の怨念に囲まれ、倒れてしまいます。パックガッツを発見し、得意の「刺し」で怨念を取り払っていきます。ガッツパックを見ていると力が抜け、マジでやってるのがアホらしくなると言います

ガッツパックの鱗片で傷が癒せることもあり、パックを連れていくことにします

すると追いかけてきた聖鉄鎖騎士団に囲まれ、法王庁の命で連行すると言うのです。ガッツは既にボロボロで、剣すら満足に振れません。ガッツは義手で攻撃し、騎士団の連中を倒していきます。その後ついにドラゴンころしを一振りし、5人をまるで大砲で撃ったかのように粉砕してしまいます

被害が多くなる一方の中、聖鉄鎖騎士団副団長・鉄棍鬼アザンが立ち塞がります!ガッツはその男が橋の上のアザンと同一人物であると認識します。怪力だけでなく、正確で速い攻撃にガッツも追い詰められていきます

ガッツは作戦を変更し、アザンの攻撃をかわすとリーダーのファルネーゼを狙います。しかしセルピコが放った木が矢傷に当たり、バランスを崩したガッツファルネーゼの剣にやられた形となり、力尽きます。ガッツは囚われの身となります

罪人のように上半身裸で枷を付けられ、ガッツファルネーゼの元に連行されます。ファルネーゼは尋問しますが、ガッツはまともに相手しようとしません。ファルネーゼは愚弄され、鞭を振るいますが、ガッツは気にも留めません。アザンが入って来て、ガッツは牢に向かいます

牢といっても、鉄格子で極寒の中放り出されたガッツ、例によって烙印がうずき出し、魔物が現れ、まずいぜと呟いたところでこの巻は終わります

まとめ

今までどちらかというとモンスター・悪霊的な造形が多かった中、今回は昆虫・妖精といったイメージから来るデザインで、更に画力を上げていく三浦健太郎先生、また、ガッツの闘いのアイデアも尽きることなくパターン化されない点も特筆すべきところです

ロシーヌはベヘリットの力で使徒となり、念願の妖精になったかに見えましたが、ガッツとの死闘で力尽きます。ジルガッツが助けてくれたこともきちんと認識しており、ガッツに自分を導いて欲しいと願います。しかし、自分のことで精一杯、また、旅のお荷物になりかねないジルに自分の居場所で闘えといい、別れます

黒い剣士の跡を追っていた聖鉄鎖騎士団についに追いつかれ、ボロボロのガッツは奮戦しますが、とうとう囚われてしまいます。人外との闘いが続いていた中、久しぶりに人間相手の闘いでしたが、様々な要素が絡まり、ガッツは捕まってしまいます

信仰への想いが強い団長のファルネーゼはやや偏重している考えがあるようで、ガッツを尋問し、鞭で痛めつけたりととても年頃の女性とは思えないようなやり口を見せます。これには何か生来の原因があるようで、今後明らかになっていくと思われます

囚われの身となったガッツですが、やはり烙印からは逃れられず、武器もない状態で死霊に襲われようとしています!続巻も是非コミックスで読みましょう!!

おまけ

シリアスで重苦しい展開が続きがちなベルセルクにおいて、パックの存在が陽の、明るい息抜き要素として挟まれるようになってきます。こういう重い話が続く中、一種の清涼剤のような役割も担うパックの今後の活躍にも注目しましょう!

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