「ベルセルク」17巻の数々の激戦と成長譚~ガッツの脱出行…エルフの姿が見えないファルネーゼ!キャスカが行方不明に!断罪の塔に目星を付けるガッツ…~

前回までのあらすじ

牢といっても、鉄格子で極寒の中放り出されたガッツ、例によって烙印がうずき出し、魔物が現れ、まずいぜと呟きます…

エルフが見えないファルネーゼ

ガッツパックの助けで牢から脱出します。装備を取り返そうとすると自ら鞭を撃ち、神に祈っているファルネーゼに出くわします。ガッツファルネーゼを人質に取り、装備を取り戻し、馬で逃げ去ります。馬上でファルネーゼは意識を取り戻し暴れますが、パックのことが見えていないようです

セルピコが追いかけ、ボウガンで撃とうとすると、怨霊が追い越していきます。パックは僧のようなお堅い人物はエルフを見つけられない場合があると言います。怨霊がガッツ達を襲い、ファルネーゼもついに目にしてしまいます

ファルネーゼに死なれてはまずいガッツファルネーゼを抱き上げ馬上から転げ落ちますが、今度は野犬に怨霊が乗り移り襲って来ます!ファルネーゼはまだこの現実を受け入れ切れていません。ファルネーゼは乗って来た馬に乗ろうとしますが、馬も怨霊に憑りつかれ、犯されそうになります

蝕でのキャスカの惨劇を思い出したガッツは馬を一刀し、ファルネーゼを救います。夜が明け、ガッツはあらかた死霊を倒しますが、自問するファルネーゼに死霊が乗り移り、横たわるガッツに快楽のまま覆いかぶさり、更には物凄い力で首を絞めてきます

陽が刺し、正気を取り戻したファルネーゼは、セルピコガッツを捕らえるよう言いますが、セルピコはとても無理だと現実的です。セルピコには借りがあるガッツ、一刀交えますが、セルピコは素早く、ブーツを破っただけで、セルピコの剣もガッツの頬を掠めただけでした。ここでガッツはその場を去ります

ゴドーの元へ帰還もキャスカは行方不明

ミッドランド西方でラバン将軍は部下と難民の救助に当たっています。街中も死骸ばかり、疫病にやられたのです。陛下はこの2年国軍の7割を費やして鷹・グリフィスの影を追い続けましたが、見つかりませんでした。その陛下がついに病に倒れます

跡継ぎのシャルロットは例の一件以来陛下と和解していません。陛下は鷹の夢を見ながら逝ってしまいます

戦場を荒らしているゾッドの前に光の鷹が現れます!それはまるで夢の出来事のようにも見えましたが、ゾッドは実際傷を負っています。ゾッドは求めしものは来たると感じます

まどろんだガッツキャスカの子どもの映す幻影に惑わされます。ガッツキャスカの身が危ないと感じ、リッケルト達の元に戻ります。ひと月前キャスカが行方不明になり、散々探したが見つからないと言うのです。リッケルトは病床のゴドーの事もあり、離れるに離れられないのです

くたびれたガッツの装備を見ながら、ゴドーガッツに説教をします。一人自分の憎悪で身を焼くことに逃げ込んだガッツリッケルトを責められるか?と…。リッケルトガッツがいない間剣を作り続け鷹の団の墓所に剣を刺し墓として弔い続けていたのです

ガッツは以前キャスカが身を置いていた鉱洞で休むことにします。ここは元妖精の住み家で、夜の悪霊からも襲われません。しかしガッツは焦がれるような想いから、自らキャスカを手放してしまったのでは?と自問します。ガッツキャスカ奪還を誓います

異端審問官 モズグス

リッケルトパックが夜話し込んでいると、病床のゴドーが鍛冶場に向かいます。ゴドーエリカは本当の娘ではないと言います。ゴドーは最後の仕事をし、ガッツの装備を鍛え直します。リッケルトは新装備として火薬を使った新しい武器と新型連射ボウガンを渡します

ガッツキャスカの行方の微かな手がかり、「聖地」、「羊飼い」から、断罪の塔に目を付けます

ひと月前、ファルネーゼ聖鉄鎖騎士団が黒い剣士捕縛の任を解かれ、異端審問官護衛の任にあたっています。悪名名高い「血の経典のモズグス」を護衛しているのです

するとモズグスに恨みを持つ者達に襲来されます。しかし、専任の拷問執行人がそれを守り、逆に不心得者と罪をなすりつけます。現行犯なので車輪轢きにするというモズグスその惨い仕打ちにファルネーゼは悦に浸っています

逃げる男がキャスカらしき女に逃げ寄りますが、隣にいた女(ルカ)の助けもあり、物狂いと思われ、事なきを得ます。車輪轢きによる無残な光景を笑顔でキャスカが眺めているところでこの巻は終わります

まとめ

ガッツパックの助けで何とか牢から脱出し、装備を整え、ファルネーゼを人質に逃げ出します。例によって怨霊に襲われるガッツ、最早夜はまともに寝れるものではありません。ファルネーゼは信仰深く、そういう者はエルフに気づかないことがあるというパック、その存在がファルネーゼには分からないのです!

ファルネーゼは悪霊に憑りつかれ官能的な行動を取ります。彼女の今後の変貌のことを考えると、この頃の奇行には目を疑いたくなりますが、それは後程。セルピコは飄々として頼りない印象がありますが、ガッツと手合わせし、只者ではない姿を見せます

キャスカの身が心配になったガッツゴドーの元に帰りますが、ひと月前にキャスカは行方不明になっていました!ガッツは怒りを覚えながらも使徒を倒すべく勝手に動き回っていた自分のことも含め、リッケルトを責める訳にはいきません

新装備を授かり、断罪の塔に目を付けたガッツ、そこにどうやらまたファルネーゼが絡んでくるようです。ファルネーゼは信仰深いため、モズグスの度を越えた断罪にも悦に浸っているきらいがあり、異常に見えてしまいます

行方不明だったキャスカの姿もあり、役者が揃いつつあります。ガッツの今後は是非コミックスで実際読んで確かめましょう!!

おまけ

ベルセルク映画3部作のARTBOOKが2冊刊行されています。今回紹介するのは美術篇。緻密に描かれた背景画、城や戦場等、必見の価値ありの内容です。コレクションとしていかがでしょうか?

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