前回までのあらすじ
シールケはあの甲冑が狂戦士の甲冑だと言います。鬼人と化す反面、あまりにも強い激情に駆られ、苦痛や恐怖を忘れてしまうと言うのです!人体の限界を超えて命の危機と引き換えに…ガッツが全身から血を流しながらうずきます…
ガッツの気の中に入るシールケ
グルンベルドに一太刀入れてしまうガッツ、グルンベルドはドラゴン化して使徒として襲ってきます。しかし鋼鉄化したグルンベルドに亀裂を生じさせる程の強さなのです!ガッツを連れ戻すためにシールケがあの力の乱流の中に入り込みます
ガッツの気の中に入ると、鷹の団での思い出や、蝕での惨劇等の思念の中に護符に防がれているガッツの自我を見つけます。シールケが必死に呼びかけると、ガッツは気づき、キャスカを救いに行きます。甲冑からボロボロになったガッツの顔が見えます
フローラの炎は火竜であるグルンベルドにも御せぬ程、ガッツはシールケを抱えその場を逃げます
鷹の団VSクシャーン
王都ウィンダムではミッドランド軍アークロー騎士団団長ラバンが抵抗組織の連中と密会しています。魔都と化した王都、しかしシャルロットが御存命という話で、一筋の希望が持たれます。そこにクシャーンの魔術で半獣半人の如き怪物が襲って来ます
ワニとゾウの化け物に挟まれたところで、アーヴァインの矢とロクスの槍が救います!クシャーンの王がシラットと会っています。このガニシュカ大帝こそ恐帝なのです
ガニシュカはシャルロットに自分の子を孕ませようとしますが、シャルロットは鷹の思い人、鷹の出現は即ち世界の変貌を意味すると考えるガニシュカ、世界に君臨する魔王として神に弓引かんと不敵です
シラットは突然夜魔に後ろを取られ、何と鷹の団がクシャーンに攻めて来ます!人間の兵では人外の相手は務まらないと見たガニシュカは、鬼兵に当たらせます。ロクスが問いただすと、ガニシュカは神をも奪い汚してみせんと豪壮です
シラットは夜魔を追いかけていると、クシャーンが孕ませた女を使途を使って妖魔化させているところに出くわします
ロクスは鬼兵を槍で串刺しにし、自身も魔騎士に変化し、現場は魔の興宴となります。いくらロクスが強くても、数の違いは一目瞭然、そこをアーヴァインが弓でガニシュカを狙いますが、実態はなく、避けられてしまい、ガニシュカは巨大な魔の力で雷を放ちます
シャルロットの元にグリフィスが現れます!針で刺した指の痛みやそれに触れるグリフィスの口の温かさに、シャルロットは姫は今目覚めましたわと喜びます。シャルロットはアンナと共にベッド毎外に連れ出されます。鷹の団の狙いはガニシュカではなく、シャルロットだったのです!
ファルネーゼがシールケに弟子入り!?
ガッツ一同は海辺を歩いています。ひと月近く寝込んでいたガッツ、まだ傷は癒えませんが、甲冑の力で何とかなっています。海辺で小屋で一泊することにした一同、セルピコの料理を堪能します。旅の目的地・エルフヘルムは西の海にある伝説の島でスケリグ島と言い、海図にも載っていないと言われます
ファルネーゼはシールケに魔術を教えて貰えないかと問います!魔術は物心つく頃から修行を始めないとなかなか身に付かないと言われていますが、散々恐ろしい目に遭ったファルネーゼなら大丈夫だろうとシールケは言います
髑髏の騎士が崖上で月夜に佇むところでこの巻は終わります
まとめ
使徒としてドラゴン化してしまうグルンベルドでしたが、それすら圧倒してしまうガッツ、狂戦士の甲冑の威力は絶大です。ほとんど意識を取り込まれていたガッツを現世に呼び戻したシールケ、なんとかガッツは正気を取り戻します
鷹の団がクシャーンに攻めてきます。我がもの顔で領土を広げているクシャーン、その実態は恐帝ガニシュカによる魔術による統治だったのです。人外の鷹の団と、同じく人外のクシャーンによる死闘は、最早人間の闘いからは程遠く、化け物じみています
優勢のまま最後まで攻めてこない鷹の団、その真意は囚われの身のシャルロット救出でした!ガニシュカはシャルロットを孕ませようと企んでいましたが、鷹の思い人であるシャルロットはずっとグリフィスのことを思い続け、刺繍を施していました。ついに思い叶ってグリフィスの元へ行くことになるシャルロット、万感の思いでしょう
ガッツ一同は海辺で一休みします。甲冑の力でなんとか生きながらえているガッツ、随分痩せ、髪にも白髪が増え、より渋みが増して来ました
そんな中なんとファルネーゼがシールケに弟子入りしたいというのです!今まで自分の無力さを痛感していたファルネーゼは、シールケの不思議な力に感銘を受け、自分も魔術を操れるようになりたいと願うのです!シールケは戸惑いながらも了承します。新たな戦力としてパーティーの強化となるのか興味深いですね
エルフヘルムへと無事に一同は辿り着くことが出来るでしょうか?続巻もコミックスで堪能しましょう!!
おまけ
この巻に登場するグルンベルドにスポットを当てた、「小説ベルセルク 火竜の騎士」というノベライズ作品があります。完全オリジナルストーリーとして、深見真著書、三浦健太郎先生の描き下ろし挿絵も多数収録された作品となっていますので、是非お読み下さい!
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