「ろくでなしBLUES」15巻の数々の喧嘩と青春物語~渋谷・楽翠学園との死闘続く…恐怖の鬼塚からの脱却を掲げる上山の雄姿!前田、渾身のアッパーでお互いの拳と顎を割る終盤戦~

前回のあらすじ

上山を転ばした島袋が窓に登ってフライングニーを決めようとすると、須原が窓に向かい、そこをなんと鬼塚が二人共窓から落としてしまいます。須原は機敏に対応しますが、受け身を取った島袋は気を失います。誠二の見るも無残な様子を見て、前田達が怒りを露わにします…

両雄すれ違い…

小兵二は多勢に無勢で尻込みしていると、見つかってしまいます。前田の居場所を6MARU8だと明かしてしまい、鬼塚達は小兵二を残し向かいます。入れ違いで前田達とすれ違い、前田島袋・小兵二と発見しますが、逆に6MARU8には小太郎が隠れているのです…

前田は慌てて小太郎に逃げるように電話しますが、小太郎は自分が捕まれば抗争は終わると思い、留まるようにと嘘を付きます

地下鉄構内でジョー・勝嗣・米示が派手に楽翠学園とやりあっていると、鬼塚達が通りかかり、上山に後を任せ先に進みます。6MARU8鬼塚達が現れ、護衛の武藤・大橋も粋がりますが、鬼塚に伸されてしまいます

小太郎もこれまで…というところで、武藤が根性を見せ、前田は愛の戦士なのだと気張り、鬼塚に数発入れます!完全にキレた鬼塚武藤・浜田と順に止めを刺します

誠二がやられたことを知ったジョーは3人がかりで上山を攻撃しますが、巨漢の上山はタフで、逆に伸されてしまいます

小太郎鬼塚の命に従わず2人を病院に連れて行こうとしますが、3人揃って鬼塚に連れて行かれ、間が悪く前田は彼らが去った後の6MARU8に辿り着きます。マスターにそこで待つように言われたと聞かされますが、前田は感情を抑えられません

上山ジョー達を倒し、合流しようとします。公園では楽翠学園の連中が吉祥寺の連中や鬼塚の悪口を言っていると、たこ焼き屋の赤城がキレて喧嘩になります!全員倒した赤城はトイレで上山と行き当たり、ここでも喧嘩が始まります

揺れる上山

6MARU8で待機している前田鬼塚から電話が掛かって来ます。主だったもの皆捕らえられ、順に通話口から声を聞かされます。しまいにはあばらが折れている武藤須原に命令して蹴らせ、悲鳴を挙げさせる始末です

赤城はトイレのホースを上山の首に絡ませ、締め上げようとしますが、上山はホースを自力で外してしまいます。赤城はそれだけの腕があれば鬼塚の上に立てるぞとおだて、上山も一瞬その気になります

須原が蹴っていたのは実は武藤ではなく鬼塚でした…須原鬼塚の暴君ぶりに嫌気がさしていたのです。そこに島袋が現れたため、鬼塚須原に相手をするよう仕向けます。島袋は得意の背負い投げで須原を伸してしまいます。その隙に勝嗣電話居場所を前田に伝えます

上山の腕を認めた赤城は、上山こそ鬼塚の上に立つべきだと鬼塚との過去の因縁を持ち出し諭します

須原は負けを認め、吉祥寺の奴らが羨ましいと言い島袋に止めの背負い投げを食らいます。島袋は2階から落とされた恨みと鬼塚に向かって行きますが、逆に圧倒されてしまいます…そこにやっと真打・前田が登場します

顎を割られても意地になる鬼塚

前田はまずは仲間のことを心配し、全員この場から逃がします。1対1の闘いとなった前田鬼塚鬼塚のパンチを受け流した前田がローリングソバットを放ちますが、読まれており、鬼塚に組み付かれます

階段上でたむろしている帝拳・楽翠の連中のところに上山が現れ、2人を倒しに行くと言います。しかし今度は無傷の巨漢・輪島が立ち塞がります。上山は構わず2人のところに向かおうとしますが、前田サイドの連中は前田の顔を潰す気かと上山の行く手を阻みます

輪島上山が意地の張り合いをしているところで、挑発された米示がキレたところから、両者入り乱れての大乱戦になります!後を追って来ていた赤城前田のことが気になり、階下に単身降りていくと、一方的にやられている前田がそこにいます

赤城は正体を明かし、たこ焼きのピックを持ち出しますが、鬼塚の敵ではありません。そこに前田が立ち上がり、復讐の狼煙を上げます。乱戦から、得意の顎アッパーが炸裂しますが、鬼塚はまだ立っているのです!前田は拳が割れます

前田サイドと楽翠の連中の乱戦も、だんだん虚しくなってきたと闘いが止み始めます。それでも己の意地を賭けた輪島上山の闘いは続きます。どちらも譲れない一線があるのです。上山鬼塚支配の時代を変えてみせると吠え、輪島は渋谷も変わるなと上山を倒します

前田は確かに鬼塚の顎を割った感触がありましたが、鬼塚は倒れません。実際鬼塚は顎が割れており、血を飲み込んで意地になっていることを赤城が気づいたところでこの巻は終わります

まとめ

ろくでなしBLUSE史上最大の喧嘩抗争ものとなった渋谷・楽翠学園との死闘は、微妙なすれ違いもあり、本丸の前田・鬼塚の直接対決は巻の後半となっています。それまで前田サイド・楽翠との数々の決戦がありましたが、義理人情に厚い前田と、恐怖政治で従えている鬼塚との違いが浮き彫りになります

小太郎須原を始め、上山までも、鬼塚の支配からの脱却を考え始めます。それ程仲間を想いやる前田との違いが際立っていました。やはり人は情に動かされるのです

上山は最終的に輪島との巨漢対決に負けますが、上山の姿に、楽翠サイドも確実に意識が変わりつつあります

鬼塚は流石に強く、あの前田でさえ敵わないかに見えました。しかしきっかけから渾身の顎アッパーが決まり、形勢が逆転しようとしています。前田は拳が割れ、鬼塚は顎が割れたのを悟らせないように血を飲み込んでいます。この死闘に終止符を打つのはどちらでしょうか?続巻のコミックスを読みましょう!!

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