前回のあらすじ
さすがに135キロは速く、前田は顔面に直撃を食らいます。パワーリストとアンクル、マスクまで外し、無謀にも再挑戦し、渡嘉敷を意識しながら見事成功します…
何とか頭数は揃えたものの…
特訓の成果か成吉にライトクロスの寸止めをキメ、ご満悦の前田、渡嘉敷の身の上話を聞き考えを改めます。渡嘉敷はぐれていましたが、空手を習い更生した過去があったのです。ボクシングは退学を避けるために嫌々やっているようです
会場は横浜になります。ヒロトは減量・前田は増量が必要で、測定のためにお互い下剤や水を4ℓも飲むなどムチャクチャです。ヒロトは結局ヘロヘロで試合にはならず、土壇場で中島が出ることになります。前田は4ℓ飲み干し、測定もパスし、水を吐き出します
折角応援に駆けつけてくれた千秋達でしたが、会場が昨年までの体育館ではなく練習場と分かり、大橋は荒れ、マサが仲裁し、何とか収まります
試合はモスキート級(佐藤VS中島)、フライ級(細野VS大橋)、フェザー級(新田VS武藤)、ライト・ウェルター級(ルイスVS小兵二)、ミドル級(渡嘉敷VS前田)となります
中島は最早頭数合わせの負け確定ですが、あまりの情けなさにヤジが飛び交い、結局コーナーに自ら突っ込みダウンするという始末です。反則負けを食らいますが、これは分かり切っていた結果、次の大橋に繋ぎます
大橋の意地
大橋は過去2敗していた相手を、振り回しているようで実はコーナーに追い詰め、的確な打撃を加えて行きます。細野はダウン判定を食らい、劣勢の中、突然優勢になり大橋を追い詰めます。ダウンを取られた大橋でしたが、声を出せない中必死に応援してくれる仲間を見て立ち上がります
渡嘉敷はこの突如細野優勢になった点が解せず、仲間に問いただすと、グローブに硬貨を2~30枚握らせていると言うのです。横浜サイドが揉めだし、細野が気を取られたところを大橋が渾身の一撃をキメ、大橋がKO勝ちを収めます
武藤の意気は上がりますが、相手はインターハイ3位の猛者、手も足も出ません。ダウンを食らいますが、根性で立ち上がり、何と1ラウンドを持ちこたえます。一方的な試合のため、このままでは判定負けもあると言われますが、武藤は絶対に試合を止めるなと強気です
武藤との様々な因縁が走馬灯のように頭を過ぎる大橋は、ついにタオルを投げ、試合はレフェリーストップとなります。これで1勝2敗と後がない帝拳は、小兵二に託すしかありません
弟・三平太の活躍に、兄・小兵二は!?
同時進行していた野球部の試合では、9回裏ツーアウト満塁で三平太に打順が回って来て、皆観に行きます。三平太は期待に応えサヨナラヒットを放ち、勝利に貢献し、校長もご満悦です
前田は相手校の顧問・金平のきな臭さをマサに相談します。帰り際不良に絡まれ、時間が無い中喧嘩となります…
小兵二はBGMまで用意し、派手に登場しますが、完全にお笑い要員になっています(笑)。相手は交換留学生の外人で、身長が190近くもあり小兵二不利です。早速ダウンを食らい、もう後がない帝拳、千秋の声で復活した小兵二ですが、勝機は限りなく0に近いです
渡嘉敷の退学騒動に絡んでいた生徒が喧嘩相手と分かったため、前田は試したいパンチがあるとライトクロスを完璧にキメたところでこの巻は終わります
まとめ
頭数合わせに苦難した帝拳でしたが、頼みのヒロトも下剤の飲み過ぎで試合にはならず、急遽あの中島を出す羽目になります。最早人を選んでいられない中、案の定中島は撃沈、次は大橋です
大橋は過去2敗の相手に、自身の最後の試合と気張り、有利な試合展開を見せます。努力してきたのでしょう。しかし、相手が拳に硬貨を握りパンチを重くするという卑怯な手段を取り、一転劣勢となります。結果的には大橋が借りを返し、1勝1敗とします
武藤の相手はインターハイ3位という実力者、こちらも一方的な試合となりますが、武藤との数々の因縁が走馬灯のように頭を過ぎった大橋は、自らタオルを投げ入れ、レフェリーストップで敗戦となります
後がない帝拳はお笑い要員・小兵二に託すしかありません。派手な登場で目立ちますが、190を超える長身の外人相手に勝機はあるのでしょうか?前田に回すためにも、小兵二は弟・三平太のような活躍が期待されますが、どうなることか…
前田は完璧にライトクロスを習得しました!渡嘉敷戦でのリベンジのためにも、まずは小兵二の奮戦に期待したいところですね、次巻もコミックスで是非!!
おまけ
ろくでなしBLUESはパチンコ・スロットでも展開されました。2011年2月にサミーから『パチスロ ろくでなしBLUES』が発売され、また同年10月には同じくサミーから『ぱちんこCRろくでなしBLUES〜頂上血戦〜』が発売されました。世代の方には嬉しい出来事だったことでしょう
コメント