「ろくでなしBLUES」32巻の数々の喧嘩と青春物語~島袋の柔道都大会決勝敗退・留年の過去に絡む佐藤兄妹…責任を感じる霧子、島袋は兄レナードにリベンジ!千秋の秘蔵写真を巡る珍騒動~

前回のあらすじ

成吉は勝ったものの、賭けるものがあると人はこれ程まで強くなれるのかと感じます。眠っている前田千秋に任せ、成吉はアメリカへ旅立ちます。寝言で千秋に死んでも勝ってやると言う前田に、千秋は涙しキスをします…

島袋の過去

ヒロト海老原と決闘しますが倒されてしまいます。海老原ひなのからおはぎを渡され、あんこアレルギーのため食べられず、ひなのに味を問われますが、なんと苺入りということも知らないので食べなかったことが発覚します

おはぎを食べていたヒロトは悶絶しており、ひなのと口論になりますが、少し距離は縮まります。海老原から貰ったおはぎを食べてしまった前田はトイレでお腹を壊しています…

島袋はこれ以上留年出来ないため、隠れて暗記をしています。柔道場で柔道部時代の事を思い出していると、マネージャーの霧子に叩き出されます。公園でたこ焼きを食べていると、新日本木村大の柔道部がランニングしており、その中にかつて島袋を都大会決勝で破ったレナードがいます

レナードに散々コケにされますが、この都大会決勝には何か訳ありのようなのです…霧子はかつて不良に絡まれた際島袋に助けられ、憧れて米商柔道部のマネージャーになったものの、既に島袋は辞めていたのです。八尋伝手で確認に行くと、また公園でレナードと会い、なんと霧子は「お兄ちゃん…」と言うのです!

赤城島袋の過去をどうやら知っているようなのです。留年がちらつき虫の居所が悪い前田レナードに手を出しますが、逆に投げられてしまいます。島袋は留年2回はない、次は退学だと脅されます。過去追試を受け損ねた島袋には何かがあるようです…

レナードへリベンジ!

赤城島袋が追試を受け損なった原因は霧子を助けて時間に間に合わなかったからだと明かします。島袋レナードが右脚を痛めているため敢えて右脚を狙わず、一本背負いを決められ負けたのです(しかも本当はレナードは脚を痛めておらず、相手を油断させるためにワザと包帯を巻いていました

兄のせいで試合に負け、自分のせいで留年までさせてしまったと霧子島袋に真実を明かし、レナードと再戦して欲しいと言います。試験前だったのに前田のせいにして公園に向かう島袋レナードにリベンジの一本背負いをキメ、雪辱を晴らします(霧子の事も前々から知っていたようです

前田は英語の試験直後に井岡から追試の件を言われる嫌味を食らい、イラつきますが、事実追試は避けられそうにありません。追試に向けて運を溜める必要があると感じる前田、逆に何かとラッキーで、運気を取っておきたいと嘆きます

千秋にも見放され、前田は犬のうんこで運をつけるかと思い立ち、そこを小兵二が写真で収めようとしますが、前田は思い直し、試験は記号問題全問正解の31点で追試を免れます

千秋の秘蔵写真!

掃除の件で揉めている前田達、小兵二は秘蔵の千秋の写真を舎弟に自慢しています。前田がトイレ掃除をしようとすると、千秋の下着姿の写真を発見します!中島を問いただすも、否定しており、犯人を捜します。米示小兵二伝手で中島が秘蔵写真を横流ししていることを嗅ぎ付け、中島を再度問いただします

千秋の下着姿の写真は実は合成写真で、部費捻出のために中島が細工していたのです。前田小兵二を屋上に呼び出し、探している写真はこれか?と見せますが、小兵二の落とした写真は千秋のブルマ姿なのです。天秤に掛けた小兵二は、結局「それだ!」と言い、前田は目の前で写真を燃やしてしまいます

後程千秋のブルマ姿の写真も拾っていた前田、机からそれが落ちて来て、拾った千秋はクスっと笑い机に戻します

唐突に頭髪チェックが行われ、髪が明るいヒロトひなのは非難されます。ひなのは地毛で、昔から良くブリーチをかけていると言われ続けていました。海老原伝手でヒロトひなの宛のラブレターを預かりますが、その相手は過去ひなのがフラれた西城からのものでした

サッカー部でモテていた西城は最早その面影もないデブに成り下がっており、今さらひなのに言い寄って来るとは…とヒロト海老原に詰められ、ひなのに「デブ!」と一蹴されます!ひなの達が仲良く帰ったところでこの巻は終わります

まとめ

昔気質の島袋ですが、その一本気な性格には美学があり、一目置かれています。柔道の都大会で優勝を逃したのも、留年した原因も佐藤兄妹が絡んでいるということで、特に霧子は責任を感じます

曲がったことが大嫌いな霧子は不良に絡まれ、島袋に助けられた過去があり、島袋に憧れて米商柔道部のマネージャーとなりますが、島袋はそのせいで追試を受け損ね、留年していたのです。島袋はどちらかというと寡黙ですが、こういった事実や霧子の事も知っている風なのに敢えて黙っている等漢気を見せます

前田もそうですが、不良と留年・退学というキーワードは非常に密接で、彼らはいつもそれに怯えながら学校生活を送っています。ダブりはやはり何かと目立ち、からかわれる対象にもなるものです。前田は追試の危機も記号問題全問正解という強運で何とか乗り切ります

千秋の写真を巡る騒動も実に高校生らしい展開です。意中の女の子の写真を隠し撮るまでは良しとして、合成写真は頂けません。可愛い女の子も常にこういった男子からの目からは逃れられないという訓示の様でした

ひなのを巡るヒロト・海老原の三角関係も面白い今巻、まだまだ続く前田達の学園ストーリー、堪能しましょう!!

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