キャプテン9巻(集英社文庫)の表紙
価格:734円 |
キャプテンイガラシがバットを持っている姿が描かれています
目次
合宿で特訓!の巻
実戦練習の成果の巻
全国大会に突入!!の巻
きめダマをねらえ!!の巻
大接戦の巻
5話収録されています
キャプテン第9巻のあらすじ
キャプテン9巻は地区予選の決勝戦で江田川中学に勝って全国大会出場が決まったところから始まります
キャプテンイガラシは全国大会のために学校の講堂で合宿をすることにします
そこに姿を現したのはOBの丸井です
丸井はイガラシの作成した合宿スケジュールの中に朝日高校との練習試合という項目を書き加えます
さらに丸井は部員たちを練習に専念させるために合宿所の講堂を1人で掃除したり、食事を作ったりなど協力してくれます
朝日高校との対戦は3度目になるのですが、1度目の対戦と違って最終回まで2対1という接戦を演じます
苦戦を強いられてきた朝日高校は墨谷2中OBの丸井を代打に送りますが、近藤の前に三振してしまいます
そして試合は何と墨谷2中が逆転勝ちを収めるのでした
夏の全国大会に臨んだ墨谷2中の相手は過去7回の選手権出場を誇る白新中学です
白新中学のエース遠藤は投げる球は遅いのですが、抜群のコントロールで1回表の墨谷2中の攻撃を0点に抑えます
1回裏の白新中学の攻撃に対して墨谷2中の先発は近藤です
近藤は1番打者児玉にライト前ヒットを打たれ、2番打者に送りバントを決められます
3番打者にもライト前ヒットを打たれますが、バッターランナーを挟み込みます
バッターランナーの挟殺プレーの間に3塁に達していたランナー児玉がホームに突入して1点先制されます
2回の表の攻撃で4番イガラシはボール球に手を出してセンターフライに倒れます
そのイガラシによると相手のエース遠藤は全く同じフォームでしかも全く同じテンポで色々投げ分けてくる投手であることがわかります
試合は1対0と白新中学の1点リードで7回裏をむかえます
7回裏の白新中学の攻撃は1番打者児玉からです
児玉は極端なミート打法を取り入れ、ライト前ヒットを放ちます
2番打者に送りバントを決められ、3番打者松田のレフト線への2塁打で1点追加されます
ここで墨谷2中はピッチャーをイガラシにスイッチしますが、白新中学は今まで近藤に対していた時のコンパクトスイングからいつもの構えに戻してきました
しかしイガラシが相手のエース遠藤と同じようなスローボールを投げると、相手の4番打者はクローズドスタンスをとってまたもやコンパクトな構えを取ってきました
この構えでイガラシから見事にセンター前ヒットを放ちました
実はイガラシは相手のエース遠藤をどのようにして打ったらいいかを相手打者から盗もうとしていたのでした
次の打者にもスローボールを打たせるのでどうやって打つかを観察するように他のナインに指示します
そしてそのスローボールを打たれて1点追加され、3対0となります
ここからイガラシはスローボールから速球に切り替えて後続を断つのでした
8回表の墨谷2中の攻撃は3番打者久保からですが、早速クローズドスタンスをとってきました
久保はいい当たりを放ちますが、セカンドライナーに倒れます
続く4番打者イガラシは見事にセンター前ヒットを放ちますが、これが墨谷2中の初ヒットでした
5番近藤も続いて1死2,3塁になります
ここで白新中学は投手を左腕松原に代えてきます
6番小室はセンターへの犠牲フライで1点を返します
7番イガラシ慎二もヒットで続くと白新中学はまた右の大石という投手にスイッチします
ここまでなりをひそめていた墨谷2中ですが、白新中学のミート打法を取り入れると打線が大爆発し、8回に7点、9回に11点を取って18対3で勝利するのでした
墨谷2中は続く2戦目、3戦目も相手を圧倒して勝ちあがり、ベスト8まで進出するのでした
キャプテン第9巻のみどころ
このキャプテン9巻ではまず前回の朝日高校との練習試合ではめった打ちを食らった近藤が高校生相手に2点しか取られないという成長を見せます
そしてOB丸井の墨谷2中に対する情熱も相当なものがありますね
後輩のために講堂の掃除から食事作りまで行い、新聞記者にもきちんと墨谷2中の実力をアピールしていました
あとはやはり切れ者とうわさされるキャプテンイガラシの頭の良さが光ったと感じます
相手打者にわざと打たせてその打法を取り入れる作戦をとるのですが、これは自分たちの力に自信がなければできない芸当だと思います
そしてそのイガラシの期待に応えて打線を爆発させることができる墨谷2中の実力は本物だと感じさせられました
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