「ダイの大冒険」10巻の数々の激戦と成長譚~バランの竜の紋章の共鳴でダイが記憶喪失へ!?最強の竜騎衆3人を加えたバラン一行に、単身ポップが立ち向かう!!~

前回のあらすじ

バーン本国では、ハドラー・ミストバーン・キルバーンバーンに謁見しています。バランダイを手に入れたら、魔軍司令の座を渡しても良いと言います。ハドラーはそのことを恐れてバランダイの接触を恐れていました

最早風前の灯のダイですが、最後の武器・どんな強敵にも向かって行く、この勇気しかないと踏ん張ります…

バランとの壮絶な闘いの果てで…

ダイは切り札として、竜の紋章を浮かび上がらせ、ライデインストラッシュを放ちます!しかしバランは剣でその力を吸収すると、雷雲からギガデインを剣に宿し、ギガブレイクを放ちます

ダイは倒され、絶体絶命のピンチにクロコダインが現れます。クロコダインダイこそが心の闇に光を与えてくれた太陽なのだと言います。クロコダインは斧でバランの首を斬ったと思いきや、竜闘気で斧の方が砕けてしまいます

バランは剣を抜かずともクロコダインを赤子の手をひねるかのように相手します。光線で眼も潰されます。レオナは湖に潜りダイを救い、ポップが決死の覚悟でバランに向かいます。するとクロコダインが最後の踏ん張りを見せ、残った右手で強烈な一撃を放とうとします

しかしバランが今度は手加減なしのギガブレイクを放つと言うのです!そこにレオナベホマで体力を回復したダイが現れます!ダイバランギガデインを剣で吸収すると、ナイフアバンストラッシュを放ち、同時にクロコダイン獣王会心撃との併せ技を決めます

バラン竜闘気で防御したものの、流石にこの強力な併せ技にダメージを食らっています。ダイの未知の力を恐れたバランは、竜の紋章を共鳴させ、ダイの力を奪い、去っていきます。ダイは今までの記憶が走馬灯のように流れ、記憶喪失になってしまいます…

バランと3人の竜騎衆

ダイは記憶を無くし、ポップは剣で無理矢理思い出させようとしますが、ダイの記憶は戻りません。一方バランは3人の竜騎衆を呼び出そうとしています

空戦騎ガルダンディー、海戦騎ボラホーン、陸戦騎ラーハルトを呼び出したバランは、ダイ奪還とその仲間の掃討をしたいと話します

するとガルダンディーが手始めにとベンガーナ王国を襲ってしまいます。ポップマトリフの元を訪れますが、マトリフはいませんでした。バランを筆頭とする超竜軍団テラン王国へ進発します

レオナ達はテラン王に謁見し、ダイを匿ってもらうことにします。そこでメルルを見たテラン王は、メルルの底知れぬ潜在能力を見抜きます。案の定メルルバラン達の襲撃を予知してしまいます

ダイを城の奥の牢屋に閉じ込めたレオナ達、クロコダインダイブラスに育てられて「すりこみ」されたことが、今度はバランに置き換えられ兼ねないと言います。ダイを絶対に守ると誓う一行の中、ポップは最早これまでだと諦めて逃げてしまいます

ポップの意地

しかしポップは一人で立ち向かうと言ったところで止められるため、わざと嘘を付き自分を蔑んででもダイのために立ち向かおうとします。バラン達の前に現れたポップは先手必勝・奇襲でべタンを放ちます!

バラン達が乗っていた竜はあらかた倒したものの、バラン達は無傷です。窮鼠猫を噛むというくらいだから、心してかかれよと言い残し、バランルーラで一足先に進みます。拒もうとしたポップボラホーンに捕まります

ポップボラホーンメラゾーマを放ちますが、凍てつく息で防がれ、ラーハルトに串刺しにされそうになりますが、ガルダンディーは弄ぶように空竜で締めあげてしまいます

ポップはやられたかに見えましたが、空竜の噛みつきと同時にベギラマを放ち、空竜を倒してしまいます。空竜ルード)をやられたガルダンディーは怒り、ポップ白い羽を突き刺します。この羽は相手の身体から魔法力を奪うもので、ポップの魔力はみるみる無くなります

さらに赤い羽で体力まで奪ってしまいます。ルードの仇と首をはねてやると息巻くガルダンディーの前に、ポップも最早これまで…というところで、ヒュンケルが現れ、ポップの窮地を救うところでこの巻は終わります

まとめ

バランとの闘いでは、クロコダインの助太刀もあり、あわやというところまで持ち込んだものの、なんとダイは竜の紋章の共鳴で記憶喪失になってしまいます

今まで数々の死線を潜り抜けて来たダイですが、今回は仲間のことすら分からないくらいの状態となり、最早絶望的状況です。ダイの力を恐れたバランは、ダイの竜の紋章を封じると共に、育ての親・ブラスがそうしたように、記憶を無くしたダイを一から育て上げてしまおうとしているのです

この「すりこみ」を阻止するためにも、ダイを城の牢屋に隠すレオナ達でしたが、ポップは戦意喪失して逃げ出してしまいます。しかしこれは嘘で、こうでもしないと単身乗り込むことは叶うまいと判断したポップの隠れた漢気だったのです

ポップは不器用な男で、正直な気持ちを上手く吐露出来ず、一瞬無鉄砲だったり、相手を幻滅させるような行動を取っているように思われがちです。そんな人間臭さと、それをバネに何度でも立ち上がる姿が共感を生み、ダイの大冒険の中でも屈指の人気キャラとなっていくのです

絶体絶命のピンチにはクロコダインヒュンケルが現れる…という最早お約束のパターンですが、相手も竜騎衆3人に加え無敵のバランアバンの使徒達の反撃はあるのでしょうか?続巻もコミックスで是非!!

おまけ

巻末には旧アニメ版のダイの声優役の藤田淑子さんのコメント文が載っています。女性が演じる少年もののさきがけとして、また、新アニメとの違いを感じながら、アニメの世界も楽しんで頂きたいです

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