前回のあらすじ
アバンは修行の成果を見せると、破邪の洞窟を150階まで行って（レオナ達は25階でした）習得した破邪の秘法を披露します。アバンは羽を五角形に配置し、五芒星を描き出します。先程ポップを救ったのはトラマナの応用で、今回は扉を開く魔法・アバカムなのです
無事扉は開き、ダイはアバンに礼を言います。先を急ぐダイ達のためにも、殿のヒュンケルは気張って魔物たちに２回目のグランドクルスを放ちます…
超魔ゾンビ化したザボエラ
ロン・ベルクとミストバーンの死闘の合間に、バーンが念話でミストバーンにアバンの復活を知らせ、ダイの進撃の阻止を命じます。劣勢かと思われていた人間達の方が魔物より優勢になってきます
ポップはMPも使い果たし、最早前進するのもしんどいです。アバンは泉の前でピクニックセットを開き休憩を提案します。アバンが羽をポップに投げると、ポップのMPが回復します！これはシルバーフェザーで、攻撃用のゴールドフェザーと共にアバンの特殊装備です
ダイ達が回復している隙に、アバンはレオナと共に罠を先手を打って取っ払って来ると言います。二人になったアバンは、レオナに羽を渡します
ミストバーンはザボエラを見捨て、捨て鉢になるように言います。ロンはまだ決着が着いていないと言いますが、ミストバーンは去ってしまいます。残されたザボエラは、倒された魔物に球を放ち、超魔合成して超魔ゾンビと化します
ロンは一刀しますが、剣が折れてしまいます。ビーストの閃華裂光拳も効かない上、奥深く隠れたザボエラは魔法すら効かなくなります
ロンの究極兵器・星皇剣
誰にも止められない巨大化したザボエラ、武器も効かないため、クロコダインが身体で抑え込もうとしますが焼け石に水です。ノヴァは自ら生命の剣を発生させますが、ロンに止められます。しかしノヴァはダイとの回想から、自分なりの勇者としての落とし前をつけると立ち向かいます
するとロンが自ら犠牲になり身体で剣を受けて止めます。ロンは我が生涯をかけたという究極の兵器を持ち出します。中には星皇剣が2本あり、世界で唯一のロン専用の武器と言います。二刀流になったロンは、その恐るべき威力から2振りで決着が着くが、自分も無事では済まないと言うのです
最強奥義・星皇十字剣は文字通りザボエラを十字に切り刻み、ザボエラを倒したと同時に剣も砕け、ロンも倒れます。ロンは自らの腕と引き換えに究極奥義を放ったのです。ノヴァは心打たれ、ロンを師と仰ぎます
元の姿に戻ったザボエラは逃げようとしますが、クロコダインに見つかり、ザボエラは上手い口裏合わせで何とか難を凌ごうとします
ハドラー達の執念によりヒム復活！
一瞬ザボエラの言葉に納得したかに見えたクロコダインでしたが、ザボエラの腕に斧の柄を落とし、身動きを封じ、止めを刺します。バダックが追いつき、かつては同じ6大団長同士も明暗が分かれたと評します
フローラ達は何とか魔法円を守り抜きました。チウ・クロコダイン・ビーストがバーンパレスに援軍に向かいます
全快したダイとポップはマァムと共に先を急ぎますが、そこにミストバーンが現れます
ヒュンケルは殿として、多くの魔物相手に善戦しています。するとそこにヒムが現れます！死んだと思われていたヒムですが、ハドラー達の執念がヒムを蘇らせたのです。魔物達はヒムを気に入らず、顔面を殴ると、まるでハドラーのような髪の毛が生えて来ます！
ヒュンケルはハドラーの命がヒムに宿ったのだと悟ります。いきなり腹部に強烈なパンチを食らい、今までの闘いで体力を消耗してきたヒュンケルは虫の息です。しかしアバンの言葉を思い出し、奮い立ったヒュンケルが再度立ち上がるところでこの巻は終わります
まとめ
今まで数々の汚い手を使って生き延びて来たザボエラ、今回はついに自ら超魔生物化し、醜い身体ですが強力な力を手に入れ恐怖を放ちます。人間達の劣勢も、最後はロンの自らを犠牲にしながらの星皇剣での必殺技で決着が着きます
以前も使ったことがある技なのですが、当時腕を壊してしまい、治るのに70年という途方もない時間が掛かったという、まさに切り札かつ身を削った一撃に、今まで自分本位だったノヴァも心打たれ、師と仰ぐようになります
元の姿に戻ったザボエラも確実に仕留め、主だった敵もどんどんいなくなってきます。仲間になり住む世界が変わったクロコダインやヒュンケルとは明暗を分ける形となりました
そんな中、ヒュンケルの前に死んだはずのヒムが現れます！ヒムはまるでハドラーの生き写し、ハドラー達の執念が宿っているとしか言いようがありません。圧倒的な力を持つヒムに対し、またしても絶望から立ち上がるヒュンケル、果たして殿を無事務めあげることが出来るのでしょうか？続巻もコミックスで是非！！
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