前回までのあらすじ
一般人を助けるかどうかで意見が分かれる東京チーム。正義感溢れる加藤の気持ちは揺れ動きますが…
恐怖よりも正義感!男の中の男、加藤勝!!
一般人を助ける加藤でしたが、なぜもっと早く助けてくれなかったのかと言われてしまいます。しかし、連れの女性はきちんと感謝の気持ちを表してくれました。すると、スーツを着た女性が声を掛けてきます。女性は山崎杏と名乗ります
杏は先程の加藤の行動が信じられない様子で、加藤が生き返らせたい人間がいると言うと、ギゼンシャ星人だと言ってきます。杏は加藤に興味を持ったようで、後を付いていきます
アーケードに隠れる老夫婦と孫がいます。一般人です。小さな小さな星人に孫が興味を持ってしまい、帽子を取ってしまうと、頭が変形し襲ってきます。祖父もアーケード外の大きな星人に襲われます。すると、大阪チームのドSの3人組が仕留めようと向かっていきます。じっくり嬲り殺そうとしますが、逆にやられてしまいます
あの3人が手に負えないならどうしようもないと言う杏に、100点を一度も獲ったことのない加藤は立ち向かいます。まず、小さな星人を転送させ、老夫婦達を奥に避難させます。アーケードの狭さを利用し、中まで入って来れない星人に上手く攻撃させないようにします
見かねた杏が大型銃で撃とうとすると、捕まってしまいます。加藤はすんでのところで捕獲銃を発射し、星人を倒すことが出来ます。星人に吸収された杏を救います。杏は加藤に惚れてしまいます
現在の境遇を話し、お互い守るべきものがいて、死ねない身であると分かった二人は分かり合います
大阪チームの猛者達
他の場所で巨大な星人の相手をしている大阪チームがいます。ジョージ(島木)は3回クリアで慎重派、我が強いノブやん(室谷信雄)は4回クリア、スーツを半分脱いでいる桑原(前巻で星人を犯していた奴)は3回はクリアという猛者であり、異常者です。他にも何人か名前が出て来ます。バイクに乗っているキョウはヤク中で2回クリア、そして7回クリアの岡八郎がいると杏は言います
ホストと女の子は星人を倒しながら、同胞を殺していいのか?と自問自答します。現在はガンツ側にいるため、ハンター特有の信号が出ているらしいと見たホストは、前巻で出てきた和善の看板の上にいる格上の星人に直接交渉します。しかし、バンパイアのことなど知ったことかと一蹴されてしまいます
ホスト達は般若の星人二人組に遭遇します。事情を説明し、納得はしてくれたようです。女の子はホストに私が死んだらどう感じる?と問いますが、ホストは何も感じないと言います。そこに、先程のドSの3人組が攻撃してきます。斬り合いになりますが、般若の方が強く、3人組はみんな斬られてしまいます
すると、般若が女の子の腕まで斬ってしまいます。結局仲違いする形となりホストの指を切り落とす般若でしたが、刀の腕はホストの方が上で、般若を倒します
ホストは女の子を抱え、東京チームの元に行きます。ガンツの仕組みについて説明を受け、名目上は自分の指を直したいからと言っていますが、ホストは女の子を助けたいようです
100点の星人
前巻冒頭で登場したトラックに轢かれた眼鏡の男子は、状況に流されるままスーツを着ていますが、逃げまどっています。妖怪達に襲われているところをキョウに助けられ、同行することになります。星人の点数が分かるパソコンを持っていて、それで検討を付けようとしています。キョウは100点の星人を狙っているようです
道頓堀は妖怪のお祭り騒ぎになっています。親玉らしき星人は100点のようです
ジョージ達も今回は100点の奴がいると話しています。加藤はそいつを殺れば一発で玄野を生き返らせられると思い、倒してもいいか聞きますが、相手にされません。杏にその自信について聞かれ、「俺自身が俺のこと信じてなきゃ何事も成すことはできないだろ」と説きます
キョウが遠距離射撃で100点の星人を倒そうとするところでこの巻は終わります
まとめ
恐怖や安全より人命を最優先してしまう加藤の男前なところは、古き良き時代の主人公像に重なるものがあります。特にGANTZはその絶望的描写が目立つ漫画なので、加藤のような真っ直ぐな存在は非常に眩しく映ります。杏が惚れてしまうのも無理ないでしょう
ホスト達も現在はハンター側の存在なので、星人を倒さないことには状況は改善されません。女の子が深手を負った今、ホストはどのような行動に移るのでしょうか?
猛者揃いの大阪チームの全貌も見えて来ました。何度も100点を獲り、ゲーム感覚でこの状況を楽しんでいる様は異常としか言えませんが、今の世の中を考えると、こういった人間がいてもおかしくないと思わざると得ません。100点の星人という甘い餌に食いつこうとしている加藤やキョウにどんな結末が待っているのか、興味は尽きませんね!次巻も読みましょう!!
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