「BLUE GIANT」5巻のジャズと宮本大の成長物語~大と沢辺、強烈な個性が組む事を決意…懸念されるドラマー候補は何と玉田!音楽の根底を信じている大の真っ直ぐさ~

前回までのあらすじ

今日の天気(雨)で選曲したという女性は、がその事に気づいた点に驚きます。生演奏が聴きたければここへ行けとメモを渡され、ニ五一という店に行くと、そこで左手一本で上を見上げてピアノを演奏している男にが衝撃を覚えます…

ピアニスト・沢辺登場!

は片手で低音しか弾いていないのに物凄い存在感を放つピアノの男に釘付けになります!お洒落に締めた男は沢辺というらしく、たまたまトイレで一緒になり、同年代と分かり外で話す事になります。の親指のサックスのタコがあまりに大きい事から、沢辺は気になったようです

ジャズについて語り合った二人は意気投合し、早速組まないかとは誘われます。才能について語る沢辺はある意味横柄で、組んだとしても踏み台にして伸し上がって行くのがジャズだと豪語します。取り合えずメアドを交換し、別れます

玉田に経緯を話し、納得されなかったものの、沢辺と待ち合わせし、沢辺は早速と日本一のジャズクラブ・So-Blueで一流ミュージシャンのライブを観ようと言うのです

一番安いとはいえ、音響的には特等席に構え、沢辺は週3で来ていると言います。レベルの違う演奏に驚くは、その中で指弾きしている沢辺を見て、組もうと決意します

沢辺はいつものルーティンをこなし、バイト先で嫌味を言われますが気にせず、あくまで中心は音楽、の事を生意気に感じながらもにやけます。夜は交通整理の仕事をこなし、どんなに疲れていても音楽の事を忘れません。はサックスのメンテナンスが終わったため早速聴いて欲しいと沢辺を誘います

TAKE TWOでの音を聴く事になった沢辺は、が吹き始めてたった3年だという事で馬鹿にします。自身は4歳からピアノを弾いているのです。は音合わせせずサックスのみの音を聴けと豪語し、実際物凄い演奏だったようで、一旦別れますが、沢辺涙するくらいのサックスは凄かったのです

組むことになった大と沢辺…

たった3年であそこまでの領域に達しているに、沢辺は心打たれ涙するのでした。翌日をTAKE TWOに呼び出した沢辺を合格と言い、店主のアキコから練習に使って良いと鍵を預かり(レンタル料一日1000円)、二人で音合わせします

の自由奔放なスタイルに苦言を呈し、沢辺は枠組の中で自由に暴れろと高度なテクニックを披露します。決起集会を開こうと話し、沢辺が長野出身で、がピアノ教室をしている中育った事が分かります。当時の優秀な生徒の話を挟み、沢辺は全力で駆け上がると豪語します

結局玉田宅で飲む事になり、後で帰って来た玉田が怒る中、リズムセクション、特にドラムをどうするかで揉めます。また、言いたい事は包み隠さず言う、ケンカ大アリでという事で一致します。玉田はサークルでサッカーをやりながら、本気で取り組まない周りの連中と温度差を感じます

相変わらずプレイで揉める沢辺ですが、沢辺が求めるドラマーは超ムズイジャズの敷居を超える才能がある者と引きません。達のひた向きさに感化された玉田はサークルを辞め、の練習に付き合いサックスのリズム取りを任されます。2時間程やり、玉田が耳が良いと褒め、玉田は自身がドラムを出来ないか?と話します

はドラマーとして玉田をTAKE TWOに招きますが、沢辺は200%無理と淡泊です。初めてドラムを触る玉田、早速3人で音合わせしますが、2人の次元の違いを肌で感じます。スティックを汗で滑り落としたところで沢辺玉田にお役御免と帰します

2人でセッションし、玉田について再度話しますが、「音楽をやりたい」って気持ちに、お前「ノー」って言うの?と返します。素人には到底無理と言う沢辺でしたが、が家に帰ると玉田はバケツでドラムの練習をしており、やる気がある事には喜びます

懸念のドラマー候補に玉田!

最早火の玉になっている玉田は早速ドラムセット(室内用)を購入、独学で練習に励みますが、両手・両足4つの脳が必要だと焦ります(ドラムを始めてから玉田は大学に行かなくなりました)。沢辺は久しぶりに自身の大学に行き、意中のドラマー・上野を探します

独学には限界があると感じた玉田は激安のドラム教室に行き、キッズ達の中集団レッスンを受け、子供達の上手さに驚きます。難しく考えすぎていた玉田に講師は分かりやすく指導し、玉田は少しドラムのコツが分かり涙します

TAKE TWOにやって来た玉田に、沢辺上野を紹介、まずは玉田を追い出す作戦ですが、上野はある程度叩けますが2人に付いて行くのがやっとです。結局2人は言い合いになり、上野はレベルが違い過ぎると去り、今度は玉田がドラムに座るのです!

玉田は2人のレベルの違いを理解しつつ、なおドラムを叩きたいと志願します。は心打たれ涙しますが、沢辺はくだらない時間だと淡泊です。沢辺玉田のドラムに合わせて自身を出さない演奏に、弱者には合わせられるんだと笑います

はウマくてもヘタでも…感動出来ればいいと話し、沢辺はその優しさが身を滅ぼすと感じながら、取り合えず玉田は次も来て良いという事になります。沢辺玉田の急激な上達を認め、実家に8と16ビートの次は何を教えるんだっけ?と電話を掛けるところでこの巻は終わります

まとめ

強烈な個性を持つが、もう一人強烈な個性を持つ沢辺と出会い、お互いの腕を認めた2人は早速組む事になります。4歳からピアノを弾いて来た沢辺は3年しかサックスを吹いていないを馬鹿にしますが、の濃密な3年間を体現した演奏に流石の沢辺も感動して涙してしまうのです!

ジャズで組むという事は、お互いを踏み台にしてでも伸し上がると豪語する沢辺ですが、は若干スタンスが異なるようです。沢辺は実力もあり理論もあるため若干偏屈になっており、真っ直ぐなと事ある毎にぶつかりますが、言いたい事は包み隠さず言う、ケンカ大アリでと決めているため、こういうスタイルもあるのでしょう

懸念されたドラマーに、何とド素人の玉田が立候補するのですが、到底次元の違う2人についていける訳がありません。特に沢辺はその辺シビアなため、ぐうの音も出ない程打ちのめされた玉田ですが、サークル仲間に冷ややかさも感じ、何か燃える事に専念したいと一念発起、ドラムセットまで買ってしまいます!

当然素人ですから二人のレベルに付いて行くことすら出来ない玉田ですが、はある意味音楽というものを信じており、「音楽をやりたい」って気持ちに、お前「ノー」って言うの?玉田の心意気にむしろ肯定的です。自身もこういった衝動を忘れたくないのでしょう

玉田等論外と感じていた沢辺ですが、あまりの2人の熱意に少しずつ心が動かされて行きます…ジャズバンドとしてこの3人のトリオが生まれるのか?6巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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