「GIANT KILLING」18巻の数々の激戦と成長譚~ベンチ外の選手達も帯同し士気の高いETU、正にチーム一丸!札幌戦に続き神戸戦でも先制許し、緑川負傷で揺れる椿に村越が喝~

前回までのあらすじ

サポが疑心暗鬼に陥る中、羽田は何か余裕を感じ焦っていない、開幕戦とは違うと理解します。札幌監督が危機感の違いだと凄む中、逆に達海は勝負所を見極め亀井がカット、ジーノに裏に出せと要求するFW陣を尻目に男は余裕がある方がモテるって話だよと村越を選択、スーパーミドルが決まります…

ライバルや周りの選手が上手くなる事を恐れるな

チャンスを貰った熊田は守備で貢献し、達海も評価します。ベンチ外の選手達はお互い思った事を口にし和気あいあいとしており藤澤は驚きます。上手くいかない札幌監督コーチはETUに連敗している為しっかり対策を立てて臨んでくると分かった上でデータの無い新しい選手を起用して来たのでは?と推察します

ジーノから椿の突破、上手く左サイドの熊田を使い上田は何でもガムシャラに行くと思うなよと2人引き付け赤崎にパス、ポストをかすめますが夏木が値千金の逆転弾です。ベンチ外の選手達はキャンプで達海が今まで試合に出られなかった奴らが伸びて来てチームの底上げが出来てると語っていたと回想します

つまりスタメンも確約されないという事で皆焦りますが、達海はライバルや周りの選手が上手くなる事を恐れるな、むしろ歓迎しろと告げ、自分の立場が脅かされる事と自分の実力が向上する事は直結してんだ、つまりチャンスだと説きます。個の力を伸ばす手っ取り早い方法はチームの勝利です

試合に臨む全員がその都度チームの為に何が出来るか考えて動く…それこそがチーム一丸となって戦うって事だと諭していたのです。ベンチ外でも選手の雰囲気は良く、笠野はさっき話したミーティングの後達海は選手全員と個人面談しモチベを上げ、達海を中心にまとまりつつあると評します

子供サポとコータの葛藤

ロスタイム赤崎→堺で結局3-1で勝利のETU、藤澤はいよいよETUは今後リーグの台風の目になっていくかもしれないと感じます。先日のマーちゃんの件での小競り合いについて羽田は魂のこもってない奴が気軽に立ち入れる場じゃねえって事だと強気です

ゴローは新聞を見て浮かれますが、コータ父ちゃんと一緒には絶対に行かないと頑なでは今更熱を入れて若いサポにケチつけてももう時代が違うんだと呆れ顔です。また町ぐるみで熱くなれるチャンスなのに…とゴローの葛藤は続きます

山さん宅はリーグジャパンチャンネルにも加入しマーちゃんはじめアジト化しており、コータのお気に入りのキョーコまで来ています!コータは子供サポの話し合いを始めます。練習では清川ガブに対抗意識剥き出しですが股を抜かれ世良がナイスゴール、皆触発され活性化しています

楽観的な松原悪い状態に陥った時に如何にいい状態に回復させるか、試されるのはコーチングスタッフの手腕だと語り、有里はホームの観客動員数を増やすチャンスだと社員総出で駅前にビラ配りです。タケ坊おばちゃんにETUの盛況ぶりからまたサポやらないのか問われ、興味はあるがもうそんな余裕はないと現実的です

駅前で有里から熱心にビラを配られ、タケ坊は熱かった昔の自分を思い出します。コータが子供達だけで神戸戦を観に行くと言い、先日の件もありシゲ達の事を考えて躊躇しているゴローの下にタケ坊がユニフォームを着て現れ一緒に観に行こうと誘われます

ゴロー決死の決断で店番をに託しスタジアムに向かうと世良清川がスタメン復帰ですが杉江を欠き清川右起用と若干不安が残る面子に後藤はチーム一丸で戦うベストメンバーだとします。良い意味で自然体の達海は相変わらず天邪鬼で、子供サポが意気込む中コータは上の空です

不調の椿を諭す大人な村越

赤崎はサイドで相手選手とやり合い、ゴローは先日の件でタケ坊をゴール裏に連れていけない中ゲームは荒れる一方です。雨が降る中黒田はイエローを取られ神戸絶好の位置でFKです。達海は前半で堀田IN熊田OUTで椿に左SB起用の奇策に出ます

ベンチ外の選手達の結束は固い中(悪天候でメッセージは見えません…)、笠野は悪条件でこそ試されていると思えよと達海に念じます。ここで亀井が滑りCB2人かわされ最終ラインは椿1人です。今日は厳しいジャッジが続く為チェックが甘くなった椿、抜かれ緑川防ぐも押し込まれ神戸先制です

緑川は負傷し、ロッカーでは交替で佐野が入り既にカードを2枚切る事になります。緑川の為にもチーム一丸となり、椿は責任を感じています。子供サポはコータが勝手に閃き突如元気になり後半です。ジーノ堀田のパス精度は雨の中高く、前を向けない夏木から赤崎→世良と繋ぎますが椿が被って棒に振ります

緑川と交錯したブルーノがやじられる中、椿は集中力を欠き11番の鋭いシュートを途中出場の佐野が好セーブです!ついには清川からポジションを入れ替われと言われ最悪だと感じる椿村越が喝を入れます。清川突破も潰されまたも笛は鳴らずアウェー贔屓は止まずサポは荒れ、コータは口喧嘩をしに来たんじゃないと気張ります

達海椿に見切りを付けようとする中、村越は揺れる椿に監督やチームから認められた選手だから試合に出続けられていると勇気づけ、椿の目の色が変わるところでこの巻は終わります

まとめ

達海はどちらかというとリアクションサッカーで毎回戦術を変えて来るタイプの監督です。大阪のダルファーのような自身のスタイルを貫く自信に満ちたサッカーというよりは、相手の嫌なところをこれでもかと突いてくる嫌らしさです。その為スタメンは固定制ではなく、流動的という一面もあります

これは選手達に危機感も与えますが、良い意味でチーム一丸となって誰もが大事なピースと感じられるメリットもあります。達海は良く各選手を見ており、個別面談をする等配慮が行き届いており、だからこそベンチ外の選手でも士気は高いのです

札幌戦に続き神戸戦でも先制を許したETU、特に神戸戦は荒れるピッチコンディション・ジャッジもあり劣勢な上緑川負傷と流れは最悪です。達海椿の左SB起用という奇策に出ますが、椿は相変わらず不安定で波に乗れません。それでも起用され続けている事を村越に諭され、目の色が変わります

サッカーはチームスポーツですから、流れの中とはいえ負傷者が出れば自分の責任では?と考えがちです。この苦境を乗り越え椿の更なる飛躍に期待したいところです…19巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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