「GIANT KILLING」22巻の数々の激戦と成長譚~死闘:山形戦の結末は!?7戦負けなしと勢いに乗るETU、3位:川崎戦でスポンサーの副社長視察!川崎相手に敢えて攻撃的布陣で挑む~

前回までのあらすじ

山井達海の判断が遅いと評する中、藤澤は一見無茶苦茶に見えるものが達海らしさとも言えると感じます。ガブは右サイドに要求し、あと5分、最後の最後にドラマが用意されている気がすると藤澤が推察します…

ガブ再三の仕掛けから最後に待っていたのは…

対して山形はケンに替え家本で前線活性化です。去り際言葉を交わしたケン小森が焦っているように感じます。達海は身体ってのは不思議だ…上手くいってる時は感じない疲労が状況が一変すると一気に感じ始めるとし、事実小森のパス精度が落ちています

今日大活躍の瀬古ですが、最早疲労の極み、そこを殿山の溜めからガブで突破です。デビュー戦でインパクトが欲しいガブはセンタリングせず抜きに掛かり辛うじて止められ、一気に山形のカウンターです。小森のクロスを丸岡がヘッドですが佐野がパンチングで防ぎます

佐野は神出鬼没の殿山の存在が小森のパス精度を狂わせていると感じます。ロスタイムは5分で、殿山はまたガブを使います。達海瀬古はもうガブを止められないとし、クレバーな堀田の頑張りを無駄にしないと言った通り確実に右サイドを制圧出来るタイミングでガブを投入したのです

宮野で釣り再度抜きに来たガブはループを選択、GKが何とか凌ぎます。藤澤達海の真の狙いについて理解し、1人少ない状況ながら修正して逆襲への準備を進め、ロスタイムを含めた10分に全てを懸けたと説きます。ここで小森は手こずっていた殿山を、更に黒田まで抜き丸岡にラストパスです

丸岡石神をフェイントし、シュートを放ちますが村越がナイスカバーです!最後の攻撃はまたしてもガブ達海メンデス大倉のチームの立ち位置を考え間違いなく勝てると確信します。宮野が受けガブ大倉に突っ掛け、メンデス大倉のフォローに釣られ、夏木根性の特攻です!

トラップミスもその気迫にメンデスは足を出し一発レッド、PK献上です

戦士達に休みはない…

メンデス夏木を甘く見た事を悔い、野村GKに後を託します。ボールを持った夏木ガブには蹴らせないとし、何とここでジーノを指名します。佐倉が勝利の女神に祈る中、ジーノは華麗にPKを決め2-1でETU勝利です。ガブはご満悦で華々しいデビュー、相変わらず殿山は影が薄いです(笑)

これで7戦無敗、羽田は上位争いに食い込んでいけると誇ります。監督挨拶では全力でぶつかれた事を喜ぶ佐倉、逆にあなたに影響を与えられるような監督になってみせると語り、達海夏木を使い続けたのは何かやりそうな奴をピッチに残すやり方…佐倉からの影響だとお互いを認めています

佐倉社長に褒められ選手を労うといじられ社長佐倉が監督になってからチームに笑い声が増え、立派な才能だと評価しています。コータは熱心にETUの練習を観に行き、浮かれるゴローも昔を思い出しながら自分なりの形で応援すると決意します

つい椿に声掛けしてしまうチームOKKO大人顔負け子供の応援藤澤山井の記事に納得しながらETUの方が試合巧者だったとし、こういう互いが理解し合ったチーム作りを夏のキャンプから取り組んできている、負傷の緑川の想いも込めてと次節:川崎戦でのリベンジが成せるか思案します

意気上がるフロント陣、するとスポンサーの大江戸通運の副社長・・・が次節観戦に来ると言うのです…有里達海の適当さに呆れスポンサー様が確認しに来ると喚きます

川崎戦キャプテンは杉江!

配達に出掛けそのまま練習を観に行こうとするゴローコータに会いもう終わったと言われ意気消沈していると何と10年振りに笠野と遭遇します!ゴローはサポとしての現状を正直に話し、笠野は理解を示し一番自然なやり方でETUの力になってくれと返します

有里はメインスポンサーから撤退してしまうかも…と喚き、後藤は現場がいつだって必死なのは十分知っているだろと諭し、副社長がサッカーに魅力を感じていないのも事実で、親会社に頼らない地域密着型クラブ経営理念でも多くのクラブは黒字に持っていくのは難しいと現実的です

その肝心な川崎戦で達海村越をベンチ外とします!対する川崎は相変わらず八谷が騒がしい中ネルソン星野をおだてミスより多くのいいプレーをし、仲間のミスは自分が挽回するいつもの川崎のフットボールでETUを蹴散らすまでよと煽ります

今回は杉江がキャプテンとなり、攻撃的な川崎にまずは守備からと達海は新たなメンバー編成で臨みます。羽田は気合を入れ3位川崎相手に燃えており、パッカ君マーちゃんに握手してくれ、相変わらず女子好きで何とキョーコも来ておりコータは浮かれます

赤崎→宮野、村越→殿山、石神→ガブと守備面で不安を残すETU、山井の言う通り大事なのは序盤の試合への入り方で、藤澤はETUにも勝機は十分あるとし、波のある椿に期待します。キョーコの前で気合いを入れるコータ、ポーズが不自然です(笑)

いい入り方のETUに対し星野がチームを引き締め強豪の意識が高いネルソンは侮って貰っては困ると強気です。早速ガブの裏を突かれ黒田が競り勝つも椿殿山が交錯、杉江がナイスカバーです。ベンチ外組で杉江のキャプテンシーから本来の村越が突っかかり、堀田は取っつきやすくなったと胸をなでおろします

長年チームを引っ張って来た重圧から解放されるって意味があり、それを分かった上で杉江にキャプテンを託したのか堀田は納得します。笠野村越の若い妻との馴れ初めを聞き出せと若手が一番突っ込めないタブーを無茶振りします(笑)

黒田が今日のボランチが頼りないと感じているとロドリゴが急変化してきて達海が驚く場面でこの巻は終わります

まとめ

今までで最長の試合描写となった山形戦、非常に拮抗した見応えのある試合となりましたが、最後に残していたジョーカー:ガブと、何かやってくれると敢えてピッチに残していた夏木の活躍でPK奪取です!カウンターの応酬となった中、メンデスの心理を巧みに利用した達海の読み勝ちです

2-1で勝利し7戦無敗と勢いに乗るETU、リーグ戦の難しい所は毎回ベストメンバーを組めない事にあります。達海はその辺臨機応変な監督で、その時のベストのチョイスが毎回新鮮です。同じ川崎戦で離脱の村越に替わり、今回は杉江がキャプテンとなりますが、これはターニングポイントとなりますので覚えておきましょう

ゴローコータ等サポ目線、有里後藤副社長等フロントとスポンサー目線、そして山井藤澤等記者目線というサッカー漫画の新機軸にまで触れるGIANT KILLING、高校サッカーものとはまた違った描写となり、プロサッカーものとして残した功績は偉大です

前回惜しくも敗戦している川崎は現在3位と絶好調、攻撃型のチームです。ETUも攻撃的布陣で対しますが、日本代表の星野という壁を破る事は、そして副社長を喜ばせる事は出来るのでしょうか?23巻に続きます…

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