前回までのあらすじ
一方日本ロッカーでは星野が吠える中ブランが冷静に分析し、八谷投入で志村との連動を期待し、百獣の王として王者なら必ず獲物を仕留めてくるんだと送り出します…

マチューのシステム変更真の意図とは!?
敢えて攻撃的なボランチを入れ後がない日本は勝負に出ます。八谷は前半はいい子ちゃんのサッカーだったとし、野獣みたいにガツガツやろうぜと煽り星野も同調します。桐生は椿に決定機を外した言い訳はしないし狙えそうな時は自ら打てと諭し、全員でまとまりアジアNo.1レベルを警戒し花森は意識します
ブランの本気度にマチューも対応、できるだけオフェンシブな選手でスペクタクルに襲い続けるブランのスタイルに対し勝つ為に必要なのはチームワークだと凄みます。八谷→花森から岩淵スルーで志村のシュートはギリギリブロックと一挙攻勢です
猛攻は続き志村から逆サイド:椿ですがCKとされ歓声の圧が半端ないです。何度も放り込みますがUAEは鉄壁で阻まれます。マチューは15分間耐え切れば必ず流れが来ると確信しますが、八谷のミドルがバーと確実にゴールの匂いはしてきています
達海もそろそろ決めないと風向きが変わってくると危惧し椿に期待します。椿は江田からの速いパスに花森と連動、自身に引き付け花森ビックチャンスです。ここで花森が倒されPKかと思いきや審判は流します。明らかなUAE寄りのジャッジに岩淵はキレてイエローを貰います
冷静な岩淵のイライラは上手くゲームを進められない自分達への怒りで達海の危惧した通り15分が過ぎてしまいます。暑さによるスタミナ消耗は激しく、ここからマチューのシステム変更の意味が浮き彫りになります。スロースターターのイスマイールはいよいよエンジン全開、惜しいシュートで観客は沸きます
すごくウマの合う人
完全に流れをひっくり返され、アジアの各国のレベルも上がりマチューの指揮で中東で最も組織化されたチームとなり、ファンタジスタの誕生が国民のハートを一気に鷲掴みしたとリチャードは語ります。2点差は避けたい所で前と後ろの選手で意識に違いが出ており、椿が懸念するとここで窪田投入です
その前に2点差として試合を決定づけたいイスマイールは巧みに城島のハンドを誘発、PK奪取です!圧倒的なイスマイールにETU首脳陣も絶望感を感じます。星野が必死に水面下の駆け引きをすると、イスマイールに花森が君の時代が来るのはまだ先だと豪語します
得意の右隅でなく逆で己の能力の高さを誇示すると読み切った星野はPKストップの大仕事です。いよいよ窪田INでトップ下、最前線に花森で反撃開始です。花森の1トップと実質ゼロトップをぶっつけ本番で試します。UAEも2枚替えで両サイドを入れ替え、PK失敗の流れを断ち切りたい意志を感じさせます
延長戦も考えると体力的に不利なのは明らかで危惧する古川にブランは大人になってからできた友達っている?と問い、すごくウマの合う人に出会う事があるとし、それが前線の3人だと示唆します。事実身体を張りボールを収めた花森から窪田→椿で腕を引っ張られても崩れずパスし花森の得点です!
拮抗した試合の行方は…
持田の替わりとして選ばれた2人がその穴を感じさせず、チーム発足から1年半でいよいよ監督の理想の形に近付きつつあるとは藤澤です。例え延長に入っても有利はUAEだとマチューはスタミナを削り続けろと意志を示し選手が焦れる中あのイスマイールが異変です
ゲームを難しくしてしまったのは自身の責任では?と責めるのです。桐生に代えて畑を投入、一気に決めたい日本としては勝負所です。畑→花森→窪田でシュートも阻まれ、それでも日本猛攻、揺れるイスマイールが椿のボールを顔面ヒットで倒れ、大歓声を受け立ち直ります
エースの身体を張った守備にスタジアムの雰囲気が変わりスーパースターの為せる業です。UAEは勢いづき、明らかな勝負所な中、ブランは何故最後の1枚を使って来ないのか不審がります。マチューは躊躇しており、事実日本は本当に危ない場面は作らせていません
城島汚名返上のカットから椿が選んだのは逆サイドの畑です。長いパスにも追いつき一気にチャンス、キレもあり鋭いシュートがバー直撃、花森ヘッドで押しむもGKに弾かれます。スタミナ切れの花森も現地の僅かなサポから、そして国から多くのニッポンコールが送られていると自覚しています
勝負の際となったCK、UAEの高い集中力に対し勝利への強い執着心が生み出したものだとブランが今こそゴールに結実させようと見守るところでこの巻は終わります
まとめ
0-1で折り返し、日本は攻め気でオフェンシブに行くしか活路はありません。ところがここに来てスタミナ切れも露呈しホームの大歓声で完全なUAEペースです。終いにはイスマイールがPK奪取と試合が決まったかに見えました
ここで巧みな駆け引きが功を奏したのかPKストップ、この一つのプレーで流れが一気に変わるのがサッカーの醍醐味です。ブランは窪田に託し、古川に語ったすごくウマが合う人の話が面白いです。確かに大人になってから妙に気が合う・空気の読み合える人と出くわす事がありますね
ブランは花森・椿・窪田の連動に期待し、事実花森のゴールで同点です。こうなって来ると総力戦、全てのカードを切り勝負のブランに対しマチューには迷いが生じています。エースの復調と共に拮抗する試合、執念のCK奪取で日本は試合を決める事が出来るのでしょうか?52巻に続きます…
コメント