「ハイキュー!!」20巻の数々の熱戦と成長譚~烏野執念のファイナルセットも攻守の要・月島離脱…影山スタミナ切れの中、菅原得意の同時多発位置差(シンクロ)攻撃で勝負!温存で影山復調~

前回までのあらすじ

ここまで然程さほど警戒していなかった日向のブロックまで機能し、確実に’’好機’’が訪れています。日向の突然視界に入って来るブロックは意識せざるを得ず、影山がストレートを好レシーブ、で加点です。どうしてもブレイクが欲しい烏野、乱されながらもスタミナ妖怪の日向が気張ります

山口のサーブで牛島自身に2段トスさせ月島がワンチ、更に一人時間差を沈め、合宿で新技仕込んで来たのは日向キミだけじゃないんだよと凄みます…

第4セットは烏野!ファイナルセット

月島は出し所の難しい一人時間差を敢えて我慢してここぞの場面で使い成功させます。白鳥沢のTOタイムアウトを挟み、山口のネットインサーブも牛島が仕留め追い上げます。牛島のスタミナ的にもこのセットを捨てる選択肢もある中、追いつけるなら勝ってしまおうという腹積もりなのです

息が合わない影山月島ですが、上手く手を伸ばし加点、セットポイントです。影山は実は限界が来ているのです。何とか決めてしまいたい烏野ですが、牛島の緩急のフェイントでついにはデュースです。烏野のTOタイムアウトを挟み、が気張りますが天童月島とのライン際を制しまた同点です

更に牛島のサーブはここでネットイン、崖っぷちの烏野は西谷が何とかレシーブを上げ、チャンスボールを月島がブロックで追いつきます。例のオッサンが張り切る中、日向菅原INで影山は乱れながらも日向がブロックアウトを誘い逆王手です

大平田中と続き、最後は影山の短いトスを日向が左手を上手く伸ばし加点、29‐27で第4セットを獲ります

攻守の要・月島の離脱

ファイナルセットは15点で決まります。菅原スターティングで、冷たい手を何と清水が握って来て求婚されたと勘違いして揉めます(笑)物凄いプレッシャーの中、一進一退の攻防が続き、西谷トスでリベロ以外同時多発位置差シンクロ攻撃オールから何と菅原が決めブレイクです

牛島の過去の回想が描かれ、先にTOタイムアウトは白鳥沢です。がネットインサーブで何と4‐1の3点差です。それでも牛島は非情な強さを見せ、アタック・サーブ・そしてバックアタックと3連続得点で追いつきます。西谷は備えていましたが牛島は寸前でコースを打ち替えたのです

烏野もたまらずTOタイムアウトを取りますが、牛島の強サーブはライン上でIN判定です。牛島は止まらずバックアタックが決まりますが(ここでも月島のワンチです)、烏養は確実に月島の存在がストレスになっていると語ります

月島は何度でも壁として立ち塞がり、菅原の組み立ては天童に読まれる中月島のプレッシャーから何と牛島のスパイクはOUT、しかし無情にもボールタッチありの判定です。この終盤の終盤で月島は小指の付け根が切れ成田と交代、しかも4‐7という劣勢です

同時多発位置差シンクロ攻撃は諸刃の剣

医務室に向かう月島に兄が勇気づけ、付き添いの清水も戻って来たら負けてたなんて事絶対ないからと信じています。月島の気迫は烏野メンバーに伝染し気合が入る中、牛島の鬼サーブを上げると西谷トスの例の同時多発位置差シンクロ攻撃オールから菅原ですが、天童がどシャットです

天童の過去の回想が描かれ、このブロックに恍惚の表情でコートチェンジです。それでも菅原は「次もやるから」と強気です。やっと牛島のサーブが失敗し5‐8となりますが、彼のサーブから6連続得点です。緊張する成田のレシーブがネットに当たり、無理矢理に任せるとブロックに掛かります

ところが日向が顔面で上げ、誰とでも1stテンポッと落ち着いた囮から田中が加点、ブレイクです。牛島はそんな日向の存在が何か嫌だと感じ、俺達が勝つ事は疑わない、でも今初めて明確にお前を叩き潰したいと凄みます

同時多発位置差シンクロ攻撃は諸刃の剣で、ブロックフォローが無い為止められた時厳しいです。五色のストレート勝負に澤村がレシーブしますが天童のネットプレイを日向が凌ぎ、烏養が点を獲る力こそがお前達が胸張れる部分だと凄み、再度同時多発位置差シンクロ攻撃オールから何と田中で加点します

天童は最早誰が打つか読み切れず、こういう思考に陥った時点で負けていると自戒します。「俺にトスは上がるのか」なんて考えず突っ込む事が相手ブロックを惑わすのです。菅原影山で鬼サーブでチャンスボールにすると、即日向超速攻真下打ちで加点、8‐9の1点差というところでこの巻は終わります

まとめ

流石の牛島も連戦+フルセットという事で疲労の色が見える中、ストレスを生じさせていたのは月島の執念でした。どんな時でも最低ワンチし自身の存在を主張し、気持ち良くスパイクを打たせない事を徹底します。先述の通りボディブローのように効いて来た矢先、小指の負傷で離脱してしまいます

しかし普段自己主張をしない月島の強気のプレイに感化された烏野メンバーは気張り、更にスタミナ切れの影山も下げ菅原得意の同時多発位置差シンクロ攻撃オールで勝負です。西谷リベロ以外全員跳ぶのでブロックフォローが無い為止められた時危ういのですが、全員がフルスロットルで跳ぶ事で誰が打つか読ませません

このハイリスク・ハイリターンの諸刃の剣こそ烏野であり、強みでもあります。満を持して体力回復した影山は出るやいなや鬼サーブに超速攻真下打ちと絶好調、1点差に詰め寄ります…何としても孤軍奮闘していた月島が戻るまで競りたいところです…21巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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