「ハイキュー!!」36巻の数々の熱戦と成長譚~新たな武器’’オープン’’で日向は戦う度新しい!第3セットのごほうびタイムは総力戦…ナイフで互いの喉元を狙う日向と狐爪、「たーのしー」と恍惚の表情~

前回までのあらすじ

日向全力の囮は最早攻撃するうごくフリ・・じゃなく、全員攻撃も拾い続ける音駒に対し日向は助走距離確保も汗で滑ってしまいます。影山は特に狐爪の意図を読み、鳥籠できゅうくつなバレーだと感じ、日向絡みの数点を削がれ、それをどう取り戻すか苦心します

そこで影山が取った行動はセンターオープンで、高く上がったトスは日向を鳥籠から解き放ち、日向が物凄い跳躍を見せます…

日向は戦うたび新しい

結局タイミングが合わずクソションベンスパイクとはなりますが、逆にフェイントとなり上手く加点します。影山の鬼サーブを山本はよく上げ音駒じゃなきゃサービスエースのところです。田中のクロスには夜久やくが立ち塞がり、影山は敢えての再度オープンを選択、流石の狐爪も混乱します

3枚ブロックにも関わらず日向は決めブレイク、菅原’’はやさ’’に囚われた影山はもう居ないと感じます。狐爪はゲーマー脳で魔法・間接攻撃が封じられたら物理攻撃でブン殴ればいいと納得します。ここでかいに代わり犬岡を投入、ブロックが一段と高くなります

澤村はレシーブで重要なのは「上手く取る事」だけじゃなく「誰のボールかの見極め」を如何に早くするかと説き、狐爪のサーブを捌きますが、日向の速攻は犬岡がブロック、何とか繋ぎ再度日向のオープンはブロックの指先を狙いワンチワンタッチで加点、烏野セットポイントです

犬岡リエーフMBミドルブロッカー起用でポジション転向を余儀なくされますが、WSウイングスパイカーとして壁に加えレシーブ力が必要となり鍛錬し田中の鬼サーブも上げます。ライバル視する日向の稲荷崎戦を見て犬岡はレシーブも磨いて行かなきゃ日向には勝てないと感じます

デュースの場面でピンチサーバーとして手白は何と天井サーブの使い手です。何とか対応しが2連で沈め再度セットポイントとし、犬岡ワンチワンタッチ同時多発位置差シンクロ攻撃オールでもこれもワンチワンタッチ、逆に音駒の同時多発位置差シンクロ攻撃は山本ですが日向が好レシーブし、狐爪日向は戦うたび新しいと感じます

このレシーブがそのまま相手コートにINし26‐24で第2セットは烏野が取り返します

ごほうびタイム!

饒舌な黒尾を見て狐爪はかつて自分より’’人見知り’’だった事を唯一知っています。幼い頃隣に引っ越して来た黒尾とゲームしていると、唐突にバレーをやる事になり、黒尾の熱心さと狐爪の才能がリンクします。二人はバレーチームの練習に赴き、そこで猫又と運命的な出逢いとなります

黒尾狐爪の距離感は絶妙で、そこが居心地が良かった狐爪は当然ゲーム好きですがバレーにもハマります。時間となり、狐爪は「さてとやらなくちゃ」って思うのは悪くないよと答え、黒尾は「しんどい時間は越えてきた、ごほうびタイムだ!」と弾け、釣られて烏野も弾けます(笑)

スタートから怒涛のラリーは田中で加点、先制し、両校リベロのナイスレシーブは続きます。影山のサービスエース、オープンからの日向夜久やくに読まれ山本が返しと混戦です。日向は上手く夜久やくに誘導されていたのです。更に西谷は好レシーブ後BAバックアタックの助走路を素早く空けるファインプレーです

西谷‐夜久やく月島‐黒尾と敵であると同時に互いが互いの’’師’’なのです。月島黒尾のブロックはお互い切磋琢磨し脅威となり、黒尾リード・ブロックは最後にわらうブロックと称します。ライバル心剥き出しの両者、黒尾の想いはリエーフに伝わり連動してレシーブを上げ、月島も必死にワンチワンタッチです

極限状態で恍惚の表情の狐爪

競えるとしたらネット際だけと感じる月島リエーフとの高さ勝負に勝ちスパイクを決めます。狐爪のツーは日向・西谷の好反応があだとなり決まりかけますが、何と西谷がバックヒールで上げ、そのまま加点してしまいます!大将だいしょう狐爪の狡猾かつ地味なセットに嫌気が刺します

山口投入から月島の打点は高く12‐10とし、ここから膠着し14‐14の同点で菅原投入です。同時多発位置差シンクロ攻撃に菅原まで参加も選んだのは澤村BAバックアタックで、コースを選ぶとネットINし加点です。ここから狐爪‐日向のまるでナイフで喉元を斬り合うような凄まじいやり合いが始まります

影山日向を使い犬岡の腕の間を巧妙に狙いINさせます。犬岡も負けじとやり返し、ここで再度手白の天井サーブです。がブロックアウトを狙いますが福永が奇跡的に繋ぎ、狐爪→黒尾のアタックを西谷が根性で上げ、3枚ブロックを日向はフェイントで対応、狐爪が出てきたところでロングプッシュに切り替え加点です

狐爪は最早体力的に限界ですが、倒れながらこの極限状態を「たーのしー」と恍惚の表情です。日向がガッツポーズし黒尾が笑顔で天井を見上げる場面でこの巻は終わります

まとめ

日向のオープンは新しい武器となり、今までの速攻やブロードとはまたタイミングも異なる為音駒は苦戦します。狐爪日向が戦うたび新しいと感じ、試合中でも進化の止まらないライバルに目を瞠ります

高校バレーは基本的に3セット制の為、第2セットを取ったチームが有利になりがちです。連取は勿論、落としてから取り返すと勢いは後者となる為、先行逃げ切りタイプの烏野でも優位に展開します。最早総力戦となり、打てる手は全て打つ両校ベンチ、控え選手も遜色ない働きです

日向狐爪のやり合いは最早ナイフで喉元を狙い合う程のものとなり、今巻最終盤の狐爪のフェイント対応を見抜いた日向のロングプッシュと高次元です。体力的にも限界の狐爪はここで「たーのしー」と恍惚の表情を見せ、ゲーマー脳ながら完全にバレーにハマっています。際の際の戦いとなってきた’’ゴミ捨て場の決戦’’、勝者はどちらになるのでしょうか?37巻に続きます…

コメント

タイトルとURLをコピーしました