「ハイキュー！！」45巻の数々の熱戦と成長譚～最終巻！BJvsADの死闘も決着！バレーボールの素晴らしさ・尊さを伝え、日向・影山夢の大舞台でコンビ復活・対戦し大団円～

前回までのあらすじ

日向のレシーブは若干短く、打ったら確実にブロックに掛かる中、何と木兎ぼくとは落ちながら背面ショットでトリッキーに決めます。木兎ぼくと絶好調の中、今度は宮侑あつむのサーブです。星海は自ら呼び込み、ワンチからの難しい2段トスを木兎ぼくとはブロックアウトを誘いますが咄嗟に昼神兄は避け狡猾です

更に星海は日向にブロックアウト狙いを読まれた事を悟りつつ強打で加点と高次元の駆け引きです。以前星海にインタビューした柄長えながは6年星海を追いかけ、「小さい事は不利な要因であっても不能の要因では無い」と彼が小さいから注目するとあかね出版社インターンに語ります…

先にBJブラックジャッカルが王手！

星海の強烈な一本が決まってADアドラーズブレイクで20‐19と追い上げます。ロメロ強サーブを佐久早さくさが上げ自ら加点します。潔癖な佐久早さくさは完璧主義者ですが、同様な牛島というライバルと出会います。井闥山いたちやま時代犬伏東に敗れ、飯綱の怪我の教訓からいつも注意深く手を尽くし運良く「いつ終わってもいい」と思っていたいと気張ります

牛島はスランプ気味な時天童から電話があり、3か月前たまたま岩泉と共に実父の空井うついに会いに行け、やはり運が良いと感じます。強者で在るために何度でも強さそれをすてようと強烈な一打を決め追いすがります。フォームをサーキュラー循環アームスイングに変え威力も増し方向も読ませません。空井そらいに左手ギフトを守ってくれてありがとうと告げていました

ソコロフサーブを佐久早さくさアタックは乱しますがロメロ渾身のフォローで星海強打も日向→宮侑あつむ→木兎ぼくとの流れ、ロメロ再度レシーブから牛島の一打も宮侑あつむが繋ぎ、日向はセットと見せかけてツーアタックを何と左で決め、BJブラックジャッカルが勝利に王手です…プロの試合なので３セット先取が通常です

宮侑あつむは称賛か罵声かどっちかでええねんと気張りサービスエースです

数々の因縁と伏線回収

同時多発位置差シンクロ攻撃の応酬は牛島が決めADアドラーズが9‐9で追いつきます。更に牛島のアタックを明暗がブロックするとそのまま影山がセットしバックライトから星海が狙いますが神出鬼没の日向が逆サイドから追いついてブロックです。これは6年越しの二人の約束実現でもあります

牛島渾身の一打を日向はレシーブしますが相手コートに返り、同時多発位置差シンクロ攻撃から再度牛島が日向狙いです。日向は前より一層レシーブ後への意識が高くなっており、バランスが良く、倒れない、膝をつかない・・・・・・レシーブだと関係者は感じ、日向が発熱時に武田が送った言葉まで走馬灯で過ります

日向のAパスからトマスで加点、ADアドラーズを追い詰めますが、影山はツーが読まれるとロングプッシュに切り替え返します。更に相手コートに返る中影山はアンテナの外側からネット越しのセットで星海がコートエンド狙い打ちで18‐18と追いつきます

ここで木兎ぼくとのアタックを昼神兄がどシャット、ADアドラーズついに逆転です。対して佐久早さくさ・木兎ぼくとの連続ポイントに牛島が応酬、23‐23と終盤です。日向はウシロマイナス’’定型外’’を呼び込み影山のブロックをかわし加点、マッチポイントです

宴は続く…大団円

ロメロのフェイントにいち早く対応した日向はそのままスパイクに入り、永遠のライバル：影山と対峙します。日向は咄嗟にコースを変えますが影山は巧みにブロック、しかし日向はバックヒールで上げ今度は移動攻撃ブロードでーコートの横幅’’めいっぱい’’使いこれは囮、木兎ぼくとが決めBJブラックジャッカル勝利です

影山は日向がついに同じ舞台に来たなと喜び、通算成績1096勝1100敗というあらゆる競争は継続中なのです。試合後黒尾競技普及事業部が日向に勧誘し、金が動いて経済が回って沢山の人が熱狂して元気になってそれでいて人があんまし死なないスポーツの魅力を語ります

2021年、有明アリーナでの東京2020オリンピックで日向と影山は日本代表として臨みます。女子代表には叶歌かのかもおり、田中家では涙の応援です（笑）男子一次リーグVSカナダ戦では星海→宮侑あつむ→牛島で加点です。第13日目、相手はアルゼンチン、ホセ監督の下何と及川は帰化し代表入りして対します

元チームメイト達が各々の場所で仲間達と見守る中、日向・影山の烏野空中戦コンビは健在で、バレーボールは面白いと証明する会心の速攻を決めグータッチします。2022年、ローマの世界クラブ選手権決勝で影山イタリアと日向ブラジルが対する場面でハイキュー！！は終わります

まとめ

夢のオールスター戦では本当に細々こまごまとながらも登場キャラクターの現在地が描かれ、高校バレーという共通点はありつつも、個性はてんでバラバラで、若者は夢に向かって進んでいます。それでも彼らを繋いでいるのはバレーで、活躍している仲間を観て感化され、胸熱くなる…素晴らしい循環です

黒尾と日向とのやり取りでも語られましたが、金が動いて経済が回って沢山の人が熱狂して元気になってそれでいて人があんまし死なないスポーツの魅力は素晴らしいものがあります。フィジカル特化や興行収入のやり過ぎ感等最近は時代も感じますが、それでも根幹としてスポーツの魅力は尽きません

日向と影山という永遠のライバルは高校でチームメイト、社会人になり、日本代表にも選ばれコンビ復活、最終的にはクラブ世界一決定戦決勝で対するという因果の妙が光ります。バレーボールという万人向けの競技をここまで素晴らしい作品に仕上げた古舘春一先生、お疲れ様でした

終わりに

如何だったでしょうか？’’小さな巨人’’に憧れるチビ日向とコート上の王様：影山中心に、多彩な選手が織りなすバレーボールの青春を描いたハイキュー！！、スポーツものとして抜群の読後感で多くの人に感動を与え続けています。また何度でも日向達に会いに行きたくなりますね！今までお付き合い頂きありがとうございました