「ハイキュー!!」8巻の数々の熱戦と成長譚~3セットデュースでもつれた試合は際の際で試合巧者・城西が制す!その城西を破り白鳥沢がIH優勝…烏野3年生は引退せず春高に挑む~

前回までのあらすじ

コートの横幅めいっぱい使いワイド移動攻撃ブロードを決めブロックも全く対応出来ていません。日向が光れば他が空くという好循環です

重力に逆らって何度でもスパイク→ブロック→ダッシュという高負担の中、日向の囮から今度はのパイプが決まりついに15‐15の同点となります…

落としたら即負けの際の際

城西最初のTOタイムアウトを取り、入畑城西の監督はあの移動攻撃ブロードは捨てようかと提案します。つまりブロックに追わず消耗を避け、ディグスパイクをレシーブで対応して来ます。この一瞬の動揺に畳み掛けるように及川のツーが決まります。更に追い討ちをかける及川のサーブと続きます

ネットインで加点、2点差の為ここで及川のサーブが続くのは地獄、長いラリーも何とかものにしたい烏野は粘りセンターで日向が呼び込みますがブロック、烏野2回目のTOタイムアウトです。肝心の烏養も的確な指示が出せず仕舞いです。ミスったら城西20点の大台の中、何と山口がピンチサーバーに入ります‼

まだ完璧にマスターしていないのに、’’マグレ当たり’’でさえ欲しい状況なのです。非常にプレッシャーが掛かる中、サーブポジションに立った瞬間は誰だろうとその試合の主役です。山口のジャンプフローターは無情にもネットに掛かり失敗します

失敗しましたがこの経験は必ず今後に生きて来ます…更に田中気合のスパイクで確実に流れは変わります。21‐23と厳しい展開で田中はブロックされても足で繋ぎ日向が必死に返し加点、ブレイクです。どちらも必死の攻防でついには城西のマッチポイントとなります

何とか1点返しますが次落としたら即負けという際の際、田中のレシーブは大きくネットを割りそうになる中影山がトスとし日向が決めデュースとします

無情の試合終了…

城西2回目のTOタイムアウトでお互い後がない中、日向移動攻撃ブロード×2にブロックとフル回転で、3回目の移動攻撃ブロードで最高到達点までジャンプ出来ずフカしますが幸運にも加点出来ます。ところが城西は平常心で追いつきまた及川のサーブなのです。ここで西谷が冷静に見極めサーブミスとなり再度王手です

岩泉が堅実に返しチャラにすると一進一退の攻防となり、31‐31と長引きます。ローテ一周で再び及川の鬼サーブはチャンスボールとなり、影山は元チームメイトの国見の成長を感じ、事実フェイントで逆王手されてしまいます

呆然とする影山に’’うちの連中はァ’’’’ちゃんと全員強い’’と再確認させますが、及川はこの局面でフェイントと冷静です。のブロックは拾われ、田中のレシーブはチャンスボールになり金田一がダイレクトしますが西谷が拾います。影山はここで’’神業速攻’’を選択、ところが華麗にブロックされ試合終了です

3年全員残り春高へ

及川影山の’’進化’’を感じ、あの際の際の場面では’’神業速攻’’を使ってくると読んでいました。烏野はIHインターハイ宮城県予選3回戦敗退となります。及川影山が王様から他人への信頼を覚え始め厄介この上ないと感じます。日向影山はラストプレーの件で言い合いになりますが武田が仲裁します

実りある試合だったのでは?と言う武田の諭しに二人は立ち上がります。居酒屋に連れていかれたメンバーはご馳走を出され、沢山食って強くなれと烏養は元気づけ、皆涙しながらバカ食いします。3年生は進退が問われる中、残ると思われていた澤村は引退する気です

菅原に諭され、澤村もまだやりてぇよ‼と本音が出ます。山口はOBから’’勝負事で本当に楽しむ為に強さが要る’’と諭され吹っ切れます。結局IHインターハイ決勝は城西VS白鳥沢となり、ジッとしていられない日向たちは練習を気張り、清水から3年は残ると言われ喜びます

烏養は城西のベンチも含めた強さを認めつつ、その’’練り上げられた強さ’’を前にしても力尽くで点を奪っていくのが白鳥沢だと評します。結果0‐2で白鳥沢の優勝です。澤村菅原は進学クラスの為バレーを続けるメリットが無いと進路指導の先生は諭すよう武田に相談します

武田は3年生全員を呼び出し、5年後・10年後に後悔しない方を選ぶよう話します。結果3年生は春高出場を選びます。春高は文字通り3年最後の舞台、澤村は昔烏野が一度だけ行った舞台にもう一度行くと宣言し士気が上がります。練習試合が足りないと感じる烏養、すると武田が「行きますよね!?東京‼」と駆け込んで来るところでこの巻は終わります

まとめ

強豪:城西との試合は3セットデュースにまでもつれ込む大接戦となりますが、ついに自力の差が出てしまいます。大事な局面でミスが出たり、嫌な局面で及川の鬼サーブ等に苦しめられる烏野、味方を信頼する事を覚えた影山渾身の’’神業速攻’’は読まれついに力尽きます

勝ったものの及川影山の加速度的成長に脅威を感じています。烏野は3回戦負けとなり、IHインターハイは結局牛島率いる白鳥沢が優勝、上には上がいるのです。ここで3年生は続行か引退か迫られます。バレーの場合2大大会である春高に3年生が出場し易くなった為、受験と被り揺れる訳です

3年生は将来の事を真剣に考えなければならず、この引退する時期が非常に重要となって来ます。進学クラスの澤村・菅原は特に考え尽くし、今のチームの伸びしろと可能性に賭け春高出場を決めます。決して多くない人数ですが要と言える3年生の残留は烏野にとっては朗報です

高い壁があるのは確かな烏野、更なる高みを目指すべく今回も武田が動いてくれているようです…9巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

   

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