「火ノ丸相撲」10巻の数々の激戦と成長譚~必殺:百千夜叉堕が通用せず…元横綱:駿海の謎かけに火ノ丸大混乱!レイナからヒントを得た火ノ丸、百千夜叉堕の極意を会得、現役横綱と取り組める幸運~

前回までのあらすじ

イベントとして武将が練り歩いており、前田慶次に相撲で勝ったら武将グッズを貰えると聞き火ノ丸はやる気満々です

ところが前に居た石川から来た男と言い合いになり、慶次への挑戦権をかけて相撲を取る事になります。会合では現役日本人最強力士:大関 大景勝の弟の話題となり、桐仁火ノ丸の相手が「大典太光世日影典馬」だと悟り、鋭い突きに対し火ノ丸慶次はさておきー負けられねえなぁ!全国‼とぶちかまします…

百千夜叉堕が効かない!?

典馬の突きは鋭く、僅かにかわし前ミツから百千夜叉堕ーというところで鬼丸はこのまま投げに入れば負け…と感じ、そこで典馬は金沢北高部員にヒップアタックされ、この場は収まりますが続きは全国でやろうねと既にダチ高は全国に知られちまっていると桐仁は焦ります

翌日柴木山部屋の合宿に参加し、ダチ高部員も士気上がる中、火ノ丸は秘技が1週間で攻略されたかもしれないと気落ちしています。冴ノ山に連れ出され、悩みを打ち明けると君の最大の武器は挫けぬ’’心’’でしょうと言われ、壁から顔を背けず真っ直ぐ見据えるあの目のファンだと言わしめます

柴木山部屋を含めた総勢8部屋からなる鈴ヶ嶽一門の上級訓練所に連れて行かれ、全員白廻し関取なのです。我の強い関取相手に決めて下さいよワシの番付をと早速三尾錦東前頭八枚目と対します。立ち合いの威力が凄まじい中、前ミツを取ると死を恐れるなと全身全霊で百千夜叉堕で仕留めます

すると好奇の目で見られどんどん次の相手を申し込まれ、地獄にご入場だと百千夜叉堕が効かなくなります。終いには三尾錦にすら効かず、初見殺しだったようで研究されてしまい、火ノ丸は絶望を感じます。ここでジジイ駿海火ノ丸レイナを連れて豪邸に向かい、元横綱の俺の指導を受けるか?「小鬼」を「鬼神」にしてやれると言うのです

30分以内に100円でカレーを人数分用意しろ!?

唐突に一週間泊まり込みとなり、駿海は元横綱で引退後も二人の横綱を育てた名指導者である事が判明します。上級訓練所には典馬も現れ冴ノ山火ノ丸が焦る気持ちも分かると理解します。駿海の最初の稽古は100円でカレーを人数分用意しろという奇怪なもので、30分もありゃ出来んだろとまで言います

翻弄され料理下手の火ノ丸は不味そうなカレーを作り不合格です。雑用ばかりやらされ、今度は岩竜西前頭五枚目が現れ例の三点投げは初見は決まりますが決まり手はそれ以外認めんと言われ15分連戦連敗、岩竜駿海火ノ丸の悪口を言い、駿海はキレ必死な奴を笑うんじゃねえと凄みます

駿海火ノ丸の右腕の負傷も見抜いており、負荷をかけるなと案じ、火ノ丸はどんな言い付けだろうがやり遂げてみたくなったと気張ります。今度は100円で八宝菜を30分以内と言われ買い出しを頑張りますがこれでは三宝菜で一時間10分かかってしまいまた不合格です

更に15分のみの制限稽古でレイナは直接口で言ってあげたら…と請いますが苦労して辿り着いた答えこそが「知恵」として刻まれ生き抜く為の「技」になると聞きません。夜レイナは風呂越しに駿海から頭が堅い火ノ丸に今時のレイナが一緒で丁度良いと話します

火ノ丸は安売りのチラシを人力で探してきてレイナがそんなのスマホで一発だと諭すと火ノ丸はある事を閃きます。翌日今度は天丼がリクエストされ、典馬が現れ稽古をつけてくれと言う中駿海はそれを認めず、決着を付けたいと聞かない典馬火ノ丸は百千夜叉堕で勝ちますと宣言します

極意を悟った鬼丸、現役横綱と夢の取り組み

典馬の張りは強烈ですが、鬼丸は休養十分で力がみなぎり体格差をものともせず突き押しの応酬となり沙田から廻しを取った男じゃ!と両ミツとなり三点同時攻撃ですが、典馬は三点目こそが諸刃の剣だと更に外に足を広げます。するとそれはフェイントで鬼丸は一日15分の制限稽古で正しいタイミングを覚えていたのです

逆百鬼薙ーで揺さぶると百千夜叉堕に至る道も一つじゃないと悟り「崩し」が「必殺」となりついにあの巨躯を百千夜叉堕で仕留めます!大太刀を活かす為の小太刀と要領が分かった火ノ丸は例の天丼を電話で出前し会計を駿海に任せると謎かけを解き合格を貰います

そもそも火ノ丸は大関と稽古する為に名古屋に来た訳で、駿海はごほうびをやらねえとなと何と現役の横綱を呼び寄せ5秒で仕留められます。柴木山親方との話から駿海火ノ丸が恵まれていると思うのか?と問いそれなら良かったと笑います

一方ユーマ三ツ橋は団体決勝での悔しい思いが良い方向に働いており、逆に小関は絶不調で度胸が足りないと感じられ、國崎も連れて三人覆面を被り金沢北高へ殴り込みに向かいます。警察に通報され、いい加減な気持ちで相撲を取る気はないと勢いだけで来た小関達を退散させます

小関は実績の無さを痛感しつつやっぱり納得いかないと戻り、名門金沢北高は今年も日本一にはなれません、ダチ高相撲部が’’最高’’だって事、日本一になって証明しますからと宣言し、小関自身がダチ高を日本一にするんだ!と決意するところでこの巻は終わります

まとめ

典馬は兄が現役大関大景勝で巨躯の国宝、火ノ丸は得意の百千夜叉堕が効かないと感じ躊躇します。事実関取相手に取り組める好機でも初見は上手く行っても研究され通用しなくなり、火ノ丸が必死に会得した必殺技なのに全国の猛者・そしてプロ相手には単純にはいかないのです

名古屋に来たのは大関と立ち会える為でしたが、ここで駿海という元横綱から指導を受ける事になります。彼は変わり者で、二人の横綱を育てた実績はありつつ奇怪な謎かけで火ノ丸は混乱、正攻法で挑みますが当然合格は貰えません

すると一見凸凹コンビと見られた火ノ丸レイナの相乗効果が生まれ、謎かけを解いた火ノ丸は相撲でも大太刀を活かす為の小太刀と百千夜叉堕の極意を会得、あの典馬を敗り、夢の現役横綱と取り組める幸運を得ます。当然瞬殺されますが、この出会いは今後の物語で活きて来ますので覚えておきましょう

全国で戦う為には当然火ノ丸以外の選手もスキルアップは必須で、中でも小関は壁にぶち当たっています。気の弱い部分のある小関國崎の奇計から金沢北高に殴り込みに行き、一時退散しますが思い直しダチ高が日本一になると宣言し気持ちを高めます…11巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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