「鬼滅の刃」17巻の数々の激戦と成長譚~善逸、新技で兄弟弟子・獪岳を葬る!因縁の猗窩座と再戦する炭治郎、打倒の鍵は’’透き通る世界’’!?~

前回までのあらすじ

折れかけたしのぶを姉が叱咤し、瀕死のしのぶは最後の気力を振り絞り「蜈蚣ノ舞 百足蛇腹」で俊足の動きから低い姿勢で鋭い突きを決めます…

兄弟弟子対決を制する善逸

しのぶは鬼への憎悪を滲ませますが、毒は結局効かず、童磨に抱き留められ頸を折られます。激昂したカナヲが「肆ノ型 紅花衣」を放つも避けられ、そのまましのぶは吸収されてしまいます。カナヲは挑発には乗りませんが、童磨は次々上等な御馳走がやってくるとにやけます

善逸は兄弟子で鬼の獪岳新上弦の陸)に出くわします。炭治郎が必死に義勇に付いて行く中、鴉からしのぶの訃報が伝えられ、これは輝利哉からの伝達です。善逸獪岳のせいで爺ちゃんが腹切って死んだと凄み、雷の呼吸の共同の後継だと言われたことが獪岳は気に入らなかったようです

壱ノ型しか使えない善逸と壱ノ型だけ使えない獪岳は破談し、獪岳の「肆ノ型 遠雷」をも上回る速さで斬る善逸は最早別人です。黒死牟から血を分けられ鬼になった獪岳は、その時の恐怖に比べればこんな小物大したことはないと蔑みます

二人で後継と言われたことが納得いかない獪岳は「弐ノ型 稲魂」の五連撃を放ちます!更に「参ノ型 聚蚊成雷」で回転しながらの波状攻撃から「伍ノ型 熱界雷」を放つと、そのまま「陸ノ型 電轟雷轟」と畳み掛け、善逸を蹴落とします

獪岳と決別した善逸は「漆ノ型 火雷神」の迅速な一撃でついには獪岳の頸を斬り、これは善逸自身が編み出した技なのです。落下する善逸愈史郎が救い、血鬼止めで処置し、愈史郎は隊士の中で唯一の鬼なのです

必殺技の応酬!!

炭治郎義勇の前に猗窩座が現れます!鬼舞辻は肉の繭のようなものの中で人間に戻る薬を分解しており、珠世も取り込まれようとしています。鱗滝珠世が寄越した薬を禰豆子に打ち、禰豆子が人間に戻れば鬼舞辻の夢は潰えると感じ、この兄妹の出現から停滞していた状況が一気に動き出したのです

炭治郎は「ヒノカミ神楽 火車」で回転しながら猗窩座の腕を斬ります。攻撃が通用すると悟った炭治郎は更に「ヒノカミ神楽 幻日虹」で遂に猗窩座の額を割りますが、瞬時に回復されます。義勇猗窩座炭治郎の実力を認め、猗窩座は「術式展開」し宴の時間だと凄みます

義勇の「参ノ型 流流舞い」に対し猗窩座は「破壊殺・乱式」で対応、更に「拾壱ノ型 凪」は最早猗窩座すら見たことのない技です。炭治郎は「ヒノカミ神楽 烈日紅鏡」で斬りつけますが避けられ、頸を屠られる間際義勇が「弐ノ型 水車」で猗窩座の腕を斬ります

炭治郎の「ヒノカミ神楽 炎舞…」と同時に「破壊殺 脚式 冠先割」が放たれ、辛うじて刀で受けるとかすっただけで鼻血が出る程です。義勇の名を悟った猗窩座は「破壊殺 脚式 流閃群光」で義勇を蹴り飛ばすと、炭治郎の「ヒノカミ神楽 灼骨炎陽」と猗窩座の「破壊殺 鬼芯八重芯」で相殺です

’’透き通る世界’’で猗窩座を倒せ!

炭治郎の成長ぶりを喜ぶ猗窩座煉獄を侮辱され炭治郎は怒り、自然の摂理を語り、生理的に受け付けないのだと悟ります。それは猗窩座も同様で、お互い相容れないものがあるのです。「破壊殺 砕式 万葉閃柳」は速いうえ非常に正確で、更に「破壊殺 脚式 飛遊星千輪」で炭治郎が動作予知しても受け切れず負傷を零にできません

炭治郎猗窩座を分析し、「ヒノカミ神楽 飛輪陽炎」はまるで刀身が伸びたかのように猗窩座の頸に届きます。千寿郎は日の呼吸の剣士が鬼舞辻と対峙した時の話を書いた手紙を送りますが、まだ炭治郎には届いておらず、猗窩座に勝たないと読めないのです

「ヒノカミ神楽 円舞…」は猗窩座に真剣白刃取りされ、刀を割られそうなので頭突きを放ちますがなかなか手が離れないので義勇が助太刀します。義勇は極力刀を抜きたくない中、限り限りの命の獲り合いがどれ程人の実力を伸ばすか理解します

義勇は痣が発現し速度が上がり、「肆ノ型 打ち潮」で腕を割りますが猗窩座も上がった速度に順応します。炭治郎は更に猗窩座を分析し、煉獄との戦いで’’闘気’’という言葉を使っていたため、伊之助と話したことを思い出し、殺気を伴わないことで猗窩座の戦いの羅針盤を狂わせる方法はないかと思案します

炭治郎は「ヒノカミ神楽 円舞…」を放つとまた刀身を掴まれ、胴ががら空きでギリギリ斬られるところであることを閃き避けます。かつて父が技を極めると’’透き通る世界’’が見え始める’’領域’’まで行き着くとし、九尺はあろう巨躯の熊を斧の二回斬りで頸を落とし、炭治郎に見取り稽古をさせてくれたのです

炭治郎は’’透き通る世界’’の領域に自分が達したことを悟り、これを使いこなして猗窩座に勝つと決心したところでこの巻は終わります

まとめ

善逸は兄弟弟子の獪岳と対峙し、お互い気が合わない中、壱ノ型しか使えないはずの善逸は自ら「漆ノ型 火雷神」を編み出し獪岳を斬ってしまいます。爺ちゃんの教えに忠実だった不器用な善逸が上回ったのです

また、因縁の猗窩座と再戦に漕ぎつけた炭治郎煉獄の仇と気張りますが、ここでは技の応酬となり、その凄まじい筆致は読者を別次元の世界へ誘います。鬼滅の刃は所謂必殺技の連発が見ものですが、どの技も個性豊かで、次に何が出るかも読めないため見ていて飽きないのです

炭治郎はその優れた分析力で父との邂逅から’’透き通る世界’’の会得を自覚します。殺気を伴わないことで気配を殺し、相手に気づかれない立ち振る舞いをすることができそうで、これが猗窩座撃破の鍵となりそうです…18巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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