前回までのあらすじ
下弦の鬼はいらないと次々と殺され、最後の一人が気に入られ、鬼舞辻の血を分けて貰えます
鬼は悶えながら、炭治郎の姿を把握し、柱とこの子供を殺せばもっと血を戴ける、夢心地だと涙します…
無限列車
炭治郎は「火の呼吸」についてしのぶに尋ねますが、「炎の呼吸」ならある、炎柱の煉獄に聞いてみては?と言われます。炭治郎はアオイ・カナヲと順に礼を言いに行き、カナヲは指示されていないので硬貨を投げ裏だったので返事をしたと言います
炭治郎はカナヲがこれから自分の心の声をよく聞けるように高く硬貨を投げ、表が出たためカナヲは心のまま生きると喜びます。炭治郎は表が出るまで何度でも投げようと思っていたと言い、カナヲは硬貨を抱きしめます
無限列車に乗れば煉獄に会えると聞き、車内に入る三人、探していると、弁当を何とも美味そうに食べている煉獄がいます!「ヒノカミ神楽」について聞いてみても、初耳だと相手にされず、炎・水・風・岩・雷が基本の呼吸だと言われます
面倒見の良い煉獄は、短期間のうちにこの汽車で四十人以上の人が行方不明になっているから来たと告げ、車掌に切符を確認されると早速鬼が現れ、「壱ノ型 不知火」で首を落とします。するといつの間にか車内の者全員寝入ってしまいます
善逸は禰豆子の、伊之助は洞窟探検隊の、煉獄と炭治郎は家族の夢を見ています。眠り鬼・魘夢の作った縄は繋げた者の夢の中に侵入できる特別な力を持ち、夢を見ている者を中心に円形となっており、夢の外側の無意識の領域に’’精神の核’’があり、これを破壊されると持ち主は廃人になってしまいます
煉獄は動けないはずでしたが、夢に入り込んだ娘の存在を本能で察知し、お互い膠着状態に陥ります。炭治郎は夢の中で折角夢だと気づけたのに何度も夢の中におり身動きが取れません。幸い箱の中にいた禰豆子は眠っておらず、炭治郎は禰豆子の火から少しずつ覚醒します
汽車と’’融合’’した魘夢
炭治郎はずっと家族との夢を見ていたいと感じながら、涙を振り切って先に進み、自身の本能の警告から’’夢の中の死’’が’’現実の目覚め’’に繋がると悟り、自分の頸を斬ります。正気に戻った炭治郎は煉獄達が女の子と縄で繋がっているのを見つけ、咄嗟にこの縄を日輪刀で斬るのは良くないと感じます
縄を禰豆子に燃やさせた炭治郎の判断は正しく、危うく夢の主でない者は意識が永遠に戻らないところでした。炭治郎の夢に入った男は自身の境遇を嘆きながら、炭治郎の暖かい心の中で浄化され、心を開きます。炭治郎は魘夢を探し先頭車両へ向かいます
車両上部で魘夢を見つけた炭治郎は「拾ノ型 生生流転」を放ちますが、同時に魘夢は「強制昏倒催眠の囁き」で眠らせようとして来ます。しかし炭治郎は何度も悪夢から自決する事で目覚め、怒りが頂点を超えます
炭治郎は魘夢の頸を斬りますが、手応えがなく、頸は根を張り死なないのです!魘夢はこの汽車と’’融合’’したため死なないと言います
汽車と’’融合’’した魘夢を断ち斬れ!
炭治郎は一人で守るのは二両が限界だと喚くと伊之助が「爆裂覚醒」で現れ、事情を悟り「伍ノ牙 狂い裂き」で鬼を一掃し、禰豆子も加勢します。ところが禰豆子が鬼に囚われようとされ、ここで善逸が「壱ノ型 霹靂一閃 六連」で禰豆子を守ります
ついに煉獄も目覚め、八両編成の後方五両を守り、残り三両は善逸と禰豆子に任せ、炭治郎と伊之助で鬼の頸を探せと言います。炭治郎と伊之助は内外で連携を計りながら先頭車両へ向かいます。各々役割分担し、目的も明確化され動きやすくなります
先頭車両に着いた伊之助が鬼の腕に引き込まれる中、炭治郎は「陸ノ型 ねじれ渦」で打開し、この真下が鬼の頸だと感じます。伊之助が「弐ノ牙 切り裂き」を放つと、そこに頸の骨が現れます。炭治郎は「捌ノ型 滝壷」を放ちますが防がれ、再生が速いのです
炭治郎が伊之助と呼吸を合わせて連撃だと決めると無数の瞳から「強制昏倒睡眠・眼」で打開方法は分かっているものの四方八方眼があるため何度も眠りに陥ります。すると炭治郎は危うく打開するために夢じゃないのに自身の頸を斬ってしまいそうになり、寸でのところで伊之助に止められます
伊之助は被り物のお蔭で視線をどこに向けているかわかりづらいのです。炭治郎は襲われた伊之助を庇うと、伊之助の「肆ノ牙 切駒裂き」から炭治郎の「ヒノカミ神楽 碧羅の天」でついに頸を骨ごと断ち斬ったところでこの巻は終わります
まとめ
今巻は所謂映画で大ヒットした「無限列車編」となります。ここからファンになった方多数いらっしゃると思われます。煉獄の「うまい!」は思わず食欲をそそられる名シーンです
夢というものは諸説ありますが、自身の深層心理が現れると言われています。今回の魘夢の術で夢の世界に陥った者はそれぞれ自身に関係の深い者達との夢の中で揺れ動く訳ですが、覚めない夢はないのです…現実に引き戻された炭治郎は事情を把握し、魘夢打倒を掲げます
狭い列車内で、判断を間違えると一般人も死んでしまう状況の中、炭治郎は煉獄達と連携し、魘夢を追い詰めますが、魘夢の頸を斬っても手応えはなく、汽車と’’融合’’してしまったのです。先頭車両の地面を技で掻き分け、露呈した頸の骨に炭治郎渾身の「ヒノカミ神楽」が炸裂しますが、効果はあったのでしょうか?8巻に続きます…
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