「寄生獣」とは
ある日、宇宙から奇妙な生物が地球中に舞い降り、人の頭を乗っ取って人食い生物になる事件が起きました
主人公の泉新一の元にも来ましたが、新一の奮闘のおかげで寄生生物は右手に宿りミギーと名乗るようになります
2人は人であり寄生生物でもある奇妙な存在になり、彼らをある者は興味深く思い、ある者は激しい敵対心を抱きました
はたして新一とミギーは生き残れるのでしょうか…
この作品は「ヒストリエ」の岩明均の出世作です
いまだに名作と名高い作品で、1995年の連載終了から約20年後の2014年にテレビアニメと実写映画が公開されました
環境問題が熱心に語られていた時代に描かれ、そのテーマが作品の主軸になっています
「寄生獣」第1巻の目次
第1話 侵入
第2話 野獣
第3話 接触
第4話 殺気
第5話 勉強好き
第6話 田宮良子
第7話 襲撃
「寄生獣」第1巻の名シーンベスト3!
3位 ミギーが図書館の本で勉強しているシーン
「受験勉強?
あれは一種の暗号だろ?
わたしがほしいのは生きる上で役立つ知識だ…」
第5話より
ミギーに乞われ図書館通いをする新一
部屋に戻ると新一はベッドに寝てミギーは鉛筆で本の内容をノートに書き写します
ミギーの勉強好きを見て新一は彼に受験勉強を頼むのですが、ミギーは上のセリフであっさり断るのでした
何気ないシーンですが、ミギーのそういう貪欲に知識を求める様子が私はとても好きです
私も図書館にはよく通いましたが彼ほど勉強しませんでした
ミギーのようにもっと貪欲に勉強していればな…という憧れを込めて選んだ名シーンです
2位 田宮良子が自身の妊娠について話すシーン
「今わたしの体内で育っているもの…それは
いったい何でしょう?」
第6話より
新一の学校に赴任してきた教師の田宮良子は寄生生物でした
新一とミギーを喫茶店に誘い、そこにAという別の寄生生物を連れてきます
彼女はAとセックスした結果妊娠したが、その赤ん坊は何かと2人に問いました
ミギーが人間だと答えると彼女は繁殖能力ができない自分たちは一体何なのかと問い、ミギーも不思議に思っていると話します
しかしAは興味がないと帰ってしまいました
寄生生物の繁殖について、そして彼らにも自身の存在意義に悩む者とそうでない者がいることが分かる名シーンです
1位 寄生生物がミギーを自分の右手に誘うシーン
「さあ!
移ってきておれの右腕になれ!
2体が宿ればさらに強力になれるのだ!!」
第3話より
第1巻では寄生生物との戦闘は3回あったのですが、一番絶望感があったのは2回目の男性型の寄生生物です
彼はなんと自分の右腕を切断しミギーに移ってくるように言いました
それに対し、この上ない恐怖の表情を浮かべる新一と何も言わないミギーの様子から来る絶望感がたまりません
それだけに攻撃してきた相手を一瞬で切断するミギーには何とも言えない安堵感を与えられました
ミギーに仲間殺しをさせて謝る新一に対し、肉体の移動に確信がもてなかった、自分の命だけを大事に考えていると言うミギー
はたしてミギーの言ったことは本当でしょうか?
全体を通してこのシーンを見るとミギーは非常に重大な決断をしたと思わざるをえない名シーンです
次回の見どころ
田宮良子は新一の目を見て「混ざっている」と言い、新一は自分が人間であることを証明しようと不良相手に無茶をします
そして加奈という新一の異常性を察知する少女に会いました
さらに新一の両親が旅行に行くのですがその先で寄生生物と遭遇し、新一はさらに「混ざる」ことになります
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