「MONSTER」17巻の深まる謎と極上ミステリー~「安らぎの家」・ルーエンハイムに役者集結!物語は佳境へ…ヨハンの言う「完全な自殺」の再現とは!?~

前回までのあらすじ

負傷したジーヴァーニッヒからヨハンの居所を掴んだテンマは、エヴァを置いて単身向かいます。廃屋に着いたニナは、ついにヨハンと面と向かい合います。ニナはあなたを撃って再び全てを終わらせると言います

おくびもしないヨハンに、ニナが本当にあった恐ろしい話をしてあげると言います…

ルーエンハイムに役者が集結し…

ヨハンは過去の記憶として赤いバラの屋敷で多くの人から「成果」だと言われます。人々は演説のあとワインを飲むと、ボナパルタ以外の42人が死んでしまいます。そのことを3匹のカエルの家でニナに何度も話してあげたと言いますが、ニナは違うと言い涙します

銃声の後、ニナは自身の頭に銃を向けており、到着したテンマが何とか銃を奪い落ち着くよう声を掛けますが、ニナはあの時部屋で待っていたのは実はヨハンの方で、ニナは「ただいま」と言ったというのです

自分もヨハン同様自身を破壊すると喚くニナを抱きしめながら、テンマは生きていてくれと願います。そこにジーヴァーニッヒが現れ、ヨハンボナパルタを殺しに行くだろうと呟きますが、その後撃たれて死んでしまいます

ヨハンはある男の家に行き、自身を撃つように指示します。混乱した男でしたが、結局ヨハンはその男を撃ってしまいます

ルーエンハイムという街にルンゲがやって来ます。ルンゲはホテルフェアシュテックへ向かいます。チェックイン後、ルンゲは絵本を探しに古本屋に入ります。その後警察の分署に入ったルンゲは、大変な事件が起こるかもしれない、増員は見込めるか?と意味深な発言をします

ルンゲがホテルに戻り、老夫婦と談笑していると、何とノイマイヤーグリマー)が現れます!ある夫人が銃声がし、飼い犬(ルートヴィッヒ)がいなくなったと騒いでおり、グリマールンゲが探しに行きます

混沌としてくる数々の布石

捨てられた自転車を修理して乗っていたヴィムの父親は飲んだくれで、ヴィムに酒を買いに行かせようとし、ホテルの支配人ヴィムを諭してホテルに連れて行きます。グリマー売店の女からソーセージを買い談笑、その後ルンゲと共にルートヴィッヒを見つけます

お互いの素性を察している二人は、各々違う線からこの街に辿り着いたと悟り、殺戮が行われると言います

ある夫婦が宝くじが当たったことで動転しています。夫は隣町まで銃を買いに行きます。妻は宝くじの番号をコンラートが言っていた生年月日から真似して書き、当選してしまったようなのです。二人は疑心暗鬼になり、街の人々皆疑わしく感じてしまいます

ヴィムはいじめっこから自転車を吸血鬼の家に置いてきたと言われ、渋々取りに向かうと、中にはルンゲグリマーがいます。ルンゲは10歳頃の双子の子どもの絵を複数見つけます

コケモモジャム作りの名人、コンラートは何者かに撃たれてしまいます

ルンゲは1958年、ツヴァイフェルシュタットで起きた住民惨殺事件と同じようなことが起こると予言します

宝くじの夫婦コンラートに口止めをしに向かいますが、山でコンラートの死体を発見します!

売店の女は自身を街から連れ出してくれる人が現れたと浮かれています

ヴィムの父親がフラフラ出歩いていると、ホテルの老夫婦が何と銃を渡します

「完全な自殺」決行の時

テンマは病床のニナを見舞い、ボナパルタの行方を知っているのは「いらない子」ことリプスキーだという結論に至ります

ニナヨハンが「完全な自殺」を決行しようとしていると言います

プラハでリプスキーが人形劇をやっていると、テンマが現れ、ボナパルタの居場所を教えて欲しいと請います。リプスキーの部屋で絵本を見つけたテンマは、ボナパルタと同一人物だと思われる変名で描かれた絵本の中から、クラウス・ポッペという名は彼の父の名ではないかと推理し、かつてルンゲも同様の推理をしたと言われます

グリマーは電車に乗ろうとしますが、川の氾濫で陸の孤島になったのだと悟ります。ケルンで絵本の収集家の家を訪れたテンマは、クラウス・ポッペヤコブ・ファロベックエミル・シェーベと同一人物と思われるヘルムート・フォスという作家の絵本を見せられます

例によって画風は変わっていましたが、収集家は内容の変化が見受けられると言い、タイトル「安らぎの家」からテンマは、南ドイツの山間の街・ルーエンハイムを導き出します

ルンゲは雨のホテルで老夫婦の夫が車椅子にも関わらず靴が泥で汚れていることに気づきます

警官がエンコした車に親切に近づくと、何と男に撃たれてしまいます!

コンラートの死体を見つけた警官は相棒の死体も見つけ、さらに彼も撃たれます!気づけば街中が死体だらけで、グリマーは銃を持ったヴィムを説得し銃を手にします

ホテルに集結したグリマー達は、老夫婦が銃をばら撒いたと察します。孫に手紙を書いていたという老夫婦、孫とはヨハンのことなのでしょうか?するとホテルの支配人が自らをフランツ・ボナパルタだと明かします

テンマからのメールを見たニナは協議の結果、ギーレンルーエンハイムに向かいます

売店の女ロベルトに抱かれています

ルンゲ達は自身を守るすべは一丁の拳銃だと悟ったところでこの巻は終わります

まとめ

多くの新人物が登場すると共に、目まぐるしく変わる展開になかなか追いつけない程の数々の伏線が回収される、いよいよ物語も佳境に差し掛かったと悟れる巻です

舞台はルーエンハイムといううらぶれた街に移ります。ルンゲグリマーと主だった役者が揃う中、街は不穏な流れに向かって行きます

全てはどうやらヨハンの仕組んだ「完全な自殺」へ向けた布石のようですが、数々の小エピソードが伏線として一つの結末に向かって行く様は、何か推理小説を読んでいるような爽快さと、この漫画特有の不気味さが同居しています

ツヴァイフェルシュタットで起きた住民惨殺事件の再現がなされようとしています。人々が疑心暗鬼に陥り、隣人を不審に思い、惨殺し合う様は、昨今の世界情勢を想起させるような不穏さと、本当にこんなことは起こりうるなあと感じざるを得ません

テンマニナルーエンハイムに向かう中、肝心の主役、ヨハンの登場となるのでしょうか?風雲急を告げるMONSTER、最終巻18巻ではどんな話が待っているのでしょうか?

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