「NANA」2巻の数々の恋模様とバンド活動の光と影~上京中の新幹線で奈々とナナ、運命的な出会い…物件探しからこれまた偶然に遭遇、ルームシェアする事に!ナナはボーカリストだと判明~

前回までのあらすじ

ブラストは新メンバーでライブに精を出し、レンの事を忘れられないナナレンと別れて1年と9カ月、もうすぐ2度目の春が来る、三月の二十歳の誕生日には頑張った自分にプレゼント・東京までの片道切符を買いに行こう、手荷物はギターと煙草さえあればいい…と独り言ちます…

奈々とナナ、運命的な出会い

奈々は待ちに待った章司の「サクラ咲く」のメールに歓喜し、その場でバイトを辞めてしまう程です。ジャクソンで祝杯を挙げていた章司達3人、奈々から電話があり、今から東京に行くと言うのです!東京の片道切符を買い、今日は雪でダイヤが乱れると言われても奈々は気にする素振りはありません

自由席でも車内は混雑しており、2時間立ちっぱなしは嫌な奈々はギターを座席に置いている女性に声を掛けますが、急停車してつんのめり、その女性は何とナナなのです!隣に座らせて貰い、ナナの美人っぷりに動揺していると、奈々の携帯の早業に驚き、そこで二人は同い年だと気づきます

雪の為徐行運転となり、同じく目的も上京と分かり、更に奈々が電話で章司と話してナナ自分と同じ名前な事にも気づきます。奈々章司とののろけ話を始め、ナナがうんざりする中、行きずりの二人が同じ名前である事を明かし、意気投合します

3時間遅れで新幹線を降りると章司が待っており、いつの間にかナナは居なくなり、淳子達に送って貰い、無事章司の家に着きます。いきなり章司の家に泊まる事になり、この急展開に戸惑いながら新妻気分を満喫していると、章司に一人立ち出来るような仕事見つけてしっかりやる約束だったろうと呆れられます

淳子に愚痴と経緯を話し、一人で不動産屋に行く事になった奈々、格安物件を探しに行くと、そこで敷金礼金0の2DKという好条件を見つけます。難は7階建てでエレベーターがない事くらいで、早速案内して貰うと、そこには先約で何とナナがいるのです!

唐突なルームシェア展開

奈々は一目でこの物件に惚れ込み、先に来ていたナナと揉めそうになりますが、不動産屋のおじさんから縁の深い知り合いのようだしルームシェアする事で家賃が半額になる、2人でこの部屋を借りてみたらどうかな?と提案されます

これ以上の好条件はないと踏んだ二人は成り行きで一緒に住む事になります。淳子に呆れられながら、章司にいち早く伝えようと帰りを待ってもなかなか帰って来ず、悪い妄想(幸子という悪女)ばかりで悶々とします

章司はバイトで遅くなる事になり、そのメールを間違って淳子に送信してしまった為行き違いとなったのです。事情を説明すると、章司は一緒に住もうと提案しますが、一人暮らしして一人前の女になると聞かない奈々章司ナナの得体の知れない怖さも感じています

翌日4人で奈々のマンションを見に行くとあまりの良さに皆驚きます。部屋はよりによって707号室なのです。そこにはヤスナナがおり、ヤスが保護者代わりとしてしっかりしており、淳子達も安心し、こうして奇妙な共同生活が始まります

出来る男のヤスに頼りがいを感じつつ、奈々は二人の仲を怪しみますが、ナナは兄貴みたいなもんだと笑います。100均でお揃いのイチゴのカップを買い、ナナ奈々が犬みたいになつっこくて従順なんだけど世話が掛かると評し、ハチと名付けます

更にお洒落な家具屋さんで店員と意気投合した奈々は、購入ついでに自分を売り込み、何とバイト先もゲットします!章司にも電話で説明し、この急展開にも奈々は全く能天気です

ボーカリスト:ナナの実力は?

流れでCDショップに行く事になり、奈々はよりによってレンがいるトラネスの大ファンな事が分かります。さりげなく誰推しなのか探ると、奈々はベースのタクミ派で、レンの事を想うナナは笑います。章司に会いに出掛けた奈々を見送り、部屋でナナはトラネスのCDに涙します

結局章司よりナナの事が気になった奈々は早目に切り上げて帰って来ると、ナナはCDを聴いて眠っていました。ナナの腕には赤い漣の花のタトゥーが入れてあり、それがどんな意味を持つのかその時は分かるはずもありません

奈々は早速バイトの日ですが、寝過ごしたと勘違いし、ひと悶着、ナナに送られ無事水越の家具屋でバイトを始めます。淳子が現れ、章司をもっと大事にしてやれと諭されます。流されやすい奈々は反省します。家に帰るとナナが何かと気が利き、日曜大工に荷物受け取り、食事の準備とそつがなく優秀です

そこで奈々は初めてナナがギタリストではなくボーカリストだと知ります。タトゥーの話になり、漣が「れん」か「はす」かで揉めると、そこにノブが現れ、ナナの荷物を持っており、ついでに自分も家出して来たというのです

ヤスと電話で話し、ノブは本気で、書き溜めた曲も光る物があると告げ、ナナが本気になりその場で披露する事になります。まだ歌詞のついていなかった曲にナナがデタラメな英語を乗せて歌う事で、初めてナナの歌声を聴いた奈々は一瞬で虜となってしまうところでこの巻は終わります

まとめ

NANAは1巻の巻末でも語られていた通り、単発読切という形で終了する予定でした。ところが人気作となり、今巻のような運命的な出会いをした二人がルームシェアするという当時では非常に珍しい形で一躍有名になった作品です

伏線として「なな」というキーワードを多く詰め込み、ここでも効いてくるのか…!とびっくりしてしまいますが、その他にも「大魔王」、「幸子」等キーワード伏線はありますのでチェックしておきましょう

どこにでもいるいかにも今風な女子である奈々ですが、確固たる自分を持ち、一途なナナに多々影響を受けて行く事になります。この二人は最早ソウルメイトというのが相応しいのか、いつしかお互いなくてはならない存在にまでなっていくのです

ナナの歌声を聴いた奈々は一瞬で虜となり、それ程ナナの歌には光る物があり、バンドメンバーが追いかけて来るのも納得です。ひょんなことから始まった二人の共同生活、3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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