「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」2巻の数々の激戦と成長譚~ホワイトベース、シャアを出し抜きあと一歩のところをワッケインに阻まれ…逆にゲリラ戦術で手痛い打撃!ガンダム、単独で大気圏突入成功~

前回までのあらすじ

通常の約3倍のスピードで接近するMSを確認、艦長は赤い彗星・シャアだと怯えます。ルウム戦役で5隻の戦艦がやられているのです。シャアが「見せてもらおうか…連邦軍の新MSの性能とやらを…」とにやけます…

シャアを出し抜ける!?

アムロは静止される中、ザクを2機やったのだと気張りビームライフルを向けますが、シャアザクは速すぎ、逆に銃弾を浴びます。シャアは圧倒し上方から蹴りを見舞い、未熟だなと嘲ります。スレンダーと挟み撃ちになる中、アムロはシールドを囮にザクの背後を取り反撃します

挟撃されながらもアムロはビームライフルでスレンダーを仕留め、シャアは戦艦の主砲並みの威力だと驚きます。ビームライフルを使い果たしこれまで…というところでホワイトベースからメガ粒子砲が発射され、シャアは何が補給艦かと呆れ、離脱します

シャアドズルに通信し、連邦軍のV作戦の全貌をキャッチしたと報告します。あのシャアがザクの一個小隊を全部失ったと聞きドズルは驚愕しますが、それだけ新MSの力は強大なものだとシャアは念を押します

艦橋に上がったアムロブライトと一触即発となり、アムロは憎しみすら感じながらガンダムの整備を任されます。艦内の避難民が不平を口にする中、ブライトセイラに皮肉を言われて渋面です。つかず離れず付いてくるムサイですが、ミライは戦力の問題で今は攻撃より補給するだろうと鋭い洞察を見せます

案の定パプア級の補給艦と接触し、この隙にこちらから仕掛けてはどうかと軍議を謀ります。モビルスーツアタックで、手持ちのガンキャノン・ガンタンク各3台で出向いてはとなり、リュウのガンタンクに砲手としてハヤトが、ガンキャノンにはカイが志願します

アムロはガンダムの整備が完全ではない、最高機密なのであれば無駄な消耗は避けるべきだと消極的で、ミライは今回はガンダム抜きでも勝てると楽観的です。ルナツーでミノフスキー粒子をクレーター内でプール状にして補給作業を行っている隙にMSとホワイトベースの連携で叩くと作戦が決まります

シャアのムサイはガデムのパプアに接舷し、補給を開始します。カイはカタパルトから射出されますが操縦が下手で危うく大破するところです。素人集団ながら、ブライトはこの作戦はいい、シャアに勝てるかもしれないと胸躍ります

シャアの反撃

シャアはザク(初期生産型)を3機引き渡され、一個小隊と言っていたため若干不服です。各MSが配置に付きますが、カイが焦って攻撃を始めてしまいます。4方から砲撃されジオン側は慌てますが、シャアはガンダムがいない事から応戦しろと冷静です。これまで連邦に出し抜かれた事のないシャアは侮りがたい敵の出現ににやけます

ガデムは旧ザクに乗りザクをシャアに引き渡すと、カイのキャノンに格闘戦を挑み、キャノンは頭部を破壊されます。しかしその後方にいたリュウのタンクの主砲にぶつかったところでバランスを崩し、落ちたところをハヤトに射撃されガデムは命を落とします

作戦通りムサイが浮上してきて、控えていたホワイトベースがメガ粒子砲を発射!というところで突如間にマゼランが現れ、ルナツー司令官のワッケインが停戦を指示、ホワイトベースは拘引されチャンスを逸します

ブライトワッケインと面談し、軍規違反等問われる中、チャンスを逸した事を悔い、せめて避難民をどうにかして欲しいと請います。艦橋に残ったセイラは誰か来る?と鋭さを見せます。アムロも同様に何かを感じており、シャアが来ると怯えます

シャアは白兵戦を展開し、同時にムサイが砲撃、マゼランが対処しようとするとゲートに兵が現れ占拠、そのまま出撃したマゼランは時限爆弾でハッチが火の海になります。ワッケインはここに来てシャアの恐ろしさを痛感します。シャアがガンダムを発見し、データを頂こうとすると、セイラが銃を向けます!

セイラがヘルメットとマスクも取るように指示し、シャアは大人しくしたがったフリをし、あべこべに腕を掴み肉薄するとお互い何か感じるものがあるようで驚きます!アムロが現れたところでシャアは退散し、ある程度火の海にしたところで撤収します

大気圏突入

マゼランは座礁し、メインゲートからの撤去作業に追われます。パオロ艦長とワッケインは顔見知りで、過去教官として指示を仰いだ事もあり、ワッケインはへりくだります。パオロ老兵は去るのみ、若い世代に譲るべきなのでは?と問いかけそのまま逝きます

ガンタンクの意外な使い方でマゼランを押し出し、ゲートが開け、パオロの葬儀を行い、アムロはあの時セイラと一緒にいた男がシャアでは?と感じます。サラミス先導の元ホワイトベースは発艦します。ワッケインは自分に出来る事はサラミス一隻を付ける事のみ、寒い時代だと思わんか…とこぼします

アムロはノーマルスーツを着用し、こんなのを着ると人が変わりますよねと呟きます。ホワイトベースは地球のジャブローに向けて大気圏突入をする事になり、ミライはこのままシャアが引き下がるものか?と疑念を感じます

サラミスのリードはカプセルで大気圏突入・ホワイトベースはそのまま降下します。あと少しというところでシャアのムサイが現れ、ザクが4機射出されます。この非常事態にアムロのガンダムが対応する事になり、ムサイはコムサイを射出し大気圏突入に備えます

ガンダムはザクを1機撃破しますが、ホワイトベースへの被弾を避け引きつけるように指示されます。シャアMSの性能の違いが戦力の差ではないと意気込みます。サラミスのカプセルが被弾し結局ホワイトベースに収容、ガンダムはシャアザクと死闘を演じます

ガンダムは最早制御不能で大気圏に降下、誰もが諦めた中、ホワイトベースが地球上空に到着すると、何とガンダムの通信回路が生きており、単独で大気圏突入出来てしまうのです!シャアガルマに報告し、ガルマがガウ空母でお出迎えするかと意気込んだところでこの巻は終わります

まとめ

赤い彗星・シャアとのやり合いが見ものの今巻、MS戦はガンダムの高性能とシャアの操縦技術の高さで互角となります。ここでミライシャアが補給を行うと読み、逆にホワイトベース側が仕掛ける作戦に出ます

作戦は成功し、あと一歩のところまで追い詰めますが、ワッケインのマゼランの乱入でチャンスを逸します。ワッケインは所謂堅物タイプで柔軟な発想に欠けるところがあり逆にシャアからゲリラ攻撃を受け、手痛い打撃を被ります

パオロ艦長は老兵は去るのみ、若い世代に譲るべきなのでは?ワッケインに問いかけそのまま逝きます。これはパオロがホワイトベースのクルーの潜在能力に期待している現れでしょう。ガンダムを乗せたホワイトベースはジャブローに向けて大気圏突入を謀りますが、このタイミングでシャアの急襲に遭います

際の際の戦闘の中、焼かれるザクを見ながらアムロは恐怖に怯えながら何と単独での大気圏突入に成功してしまいます!ガンダムの性能には驚かされますが、少しアムロへの扱いが不憫でなりませんね。新手の敵としてガルマが現れ、地球での攻防に目が離せません…3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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