前回までのあらすじ
スレッガーが形見の指輪を託すとWBが揺れ、二人はキスをし別れます。その頃グラナダに近い月軌道上に待機していた空母ドロスから明らかに遅すぎる援軍が発進しつつあります…
ソロモン陥落!
ソロモンへの攻撃が苛烈になる中、ドズルはギレンとキシリアを非難しながらビグザムに乗り込みます。ハヤトは何とかボールから帰還しますが重傷で、アムロに勝ちたいのに…と悔しがり、フラウはあの人は違うの…と優しく接します
ガンダムの前にビグザムが現れ、その圧倒的火力を見せつけます。ドズルはソロモンを放棄し、単身ティアンム艦隊に向かいます!一斉掃射されますがビグザムは電磁シールドで防御し、ティアンムを葬ります。スレッガーのコアブースターに乗ったガンダムが向かい、スレッガーは「悲しいけどこれ、戦争なのよねっ!」と名言を繰り出します
ビグザムの死角からの攻撃は有効でしたが、コアブースターは脚に掴まれ、スレッガーはコアファイターに分離し体当たりし、大爆発を起こします。ガンダムはビグザムの操縦席目がけビームサーベルで斬りつけ、ドズルは「やらせはせん!やらせはせんぞ!」と単身マシンガンを撃ちこんで来ます
ドズルから禍々しいオーラが出て、アムロが翻弄されるとビグザムは爆発、シャアは泣くゼナとミネバをキシリアの元へ連れて行きます。スレッガーの訃報を聞きミライは卒倒します…
デギンはドズルの喪失を責め、ギレンは構わず作戦を説明します。レビルはジオン本国を目指して来ると読むギレンはソーラ・レイの裁可をデギンに迫り、デギンはギレンがヒットラーの尻尾だなと蔑みます。ギレンはア・バオア・クーで指揮を執ると意気上がります。デギンはキシリアは何を考えているかと独り言ちます
シャアとララアはキシリアに謁見し、ララアの攪乱作戦を提案、キシリアは旗艦では目立ちすぎるのでシャアのザンジバルを貸せと言います。アムロはコアポッドの分離練習でスレッガーの件が脳裏を過り躊躇し、艦橋にミライが来たためその話は止めて欲しいとセイラに言われます
ミライは何か物凄い圧迫感を感じ、セイラも同意します。コアポッドに分離したアムロもそれを感じ、危険を感じたセイラはガンダムに換装して!と焦ります
エルメスのララア
突如マゼラン級が一隻やられ、どうやらエルメスのララアの仕業のようです。緒戦の為シャアは早々にララアを引き上げさせます。コンペイ島(旧ソロモン)に着いたレビルも同様に何か重たい「気」を感じると話します。ジオンのスパがあるという事で、皆入浴に向かいますが、アムロはララアを感じています
レビルはワッケインの別動隊でア・バオア・クーの主力を釘付けにしている間に本隊をジオン本国に向ける手筈です。ブライトを呼び寄せ、WB隊の活躍を認め、「ニュータイプの時代」が現実に訪れるならそれは戦争なぞしないで済む時代だと私は思いたいと話し、この作戦を「星一号作戦」と名付けます
ララアはサイコミュで艦隊を次々と破壊、アムロはブライトの指示を待てず一人出撃します。アムロは導かれるようにララアのエルメスに向かい話をし、シャアのゲルググが割って入ります!シャアはザビ家への復讐は今は置いておいて、ニュータイプこそが宇宙の摂理を変えられると語ります
アムロはララアから感じるものをシャアからは感じないから何を言っているのか分からない、シャアはニュータイプなんかじゃないと反論します。ゲルググはガンダムに銃を向けますが、ララアはシャアは同士を撃ったりはしないと語り、二人はアムロの元を去ります
キシリアの暗躍
キシリアのザンジバルは第三バンチ「マハル」がソーラ・レイとして活用されるところを眺め、アサクラ大佐の試算では連邦のソーラー・システムを遥かに凌駕する破壊力だと説明されます。緊張するマリガンにキシリアはあくまでこれはシャアの乗艦なのだと秘密裡に動きます
ズム・シティにデギンの裁可を取りに来た者の秘書に扮したキシリアに気づいたデギン、キシリアは最早親子の対面も辺りをはばからねばならないと嘆きます。デギンはギレンを止めてくれと請い、キシリアは大義名分が必要だとし、デギンは了承しギレン亡き後すぐに和平交渉に移ると同意します
キシリアはレビルと接触するなら今しかないとし、総攻撃が始まる前に決断するようデギンに迫ります。デギンはグレート・デギンで出艦し、キシリアは秘密裡にギレンに「公王陛下がゲルドルバ照準に向かわれた」と打電したところでこの巻は終わります
まとめ
苛烈を極めたソロモンでの攻防も、ビグザムにスレッガーが体当たりした事から撃破、陥落し橋頭保とします。レビルは「星一号作戦」を発案、WB隊にも重要な役回りが与えられます
アムロは揺れる心境の中、ララアの気を感じ導かれるようにエルメスの元に赴きます。ミライやセイラ、レビル等ニュータイプに近い者達が同様に何かを感じる中、その最たる者のアムロとララアはお互い感じ合い、シャアはニュータイプの時代が来ると語りますが、アムロにはシャアがニュータイプとは感じられないと断言します
ここでは一旦両者退く訳ですが、この3者の人間模様が次巻劇的な描写として描かれますので覚えておきましょう
キシリアは事ある毎に影で秘密裡に動き暗躍して来ましたが、今回は実の父であるデギンに取り入り、ギレンの横暴に耐え切れずデギンの味方をし、公王自らグレート・デギンで出艦・レビルに停戦に向けて接触を謀らせようと動かしつつ、ギレンにもその旨打電してしまうのです…
キシリアのこの動きは実の父への裏切り行為であると共に、前々からギレンの事は好かぬとも話していました…キシリアの動向からも目が離せませんね!21巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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