「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」6巻の数々の激戦と成長譚~脱走したアムロ、ラルと束の間の邂逅…ガンダム、グフを撃破もアムロ営倉入り!ラルのゲリラ戦術で窮地…セイラ=アルテイシアと判明~

前回までのあらすじ

アムロは再度シミュレーターに向かい奮闘しますが、ブライトミライアムロをガンダムから降ろすと話しているのを聞いてしまいます

アムロは動揺し、自分はいらない人間なのだと勘違いし、無断でガンダムを射出、船外に出て行ってしまいます…

アムロ、ラルとの邂逅

アムロは砂漠にガンダムを隠します。ブライトは焦り、ミライは説得はフラウしかいないと考えています。セイラコズンシャアの事を聞き、仲間から不審がられます。アムロは砂漠を歩き、水を求めて町に出ます。アムロのせいでWBは足止めを食っていますが、誰も彼に同情せず、フラウは嫌気が刺してアムロを探しに行きます

何とか水と食事にありつけたアムロ、そこにラル達の隊が現れます!ハモンは一目でアムロを気に入り、アムロにも食事を用意するよう注文します。アムロは流石に断りますが、ラルにも気に入られ、更に奢ってやると詰め寄られます

すると外でフラウが捕まり、アムロは銃を手にしますがラルにはお見通しで、何とか見逃して貰います(尾行をつけられます)。アムロは強情で、フラウの説得にも応じず砂漠で別れます。ゼイガンはそのままフラウをつけ、WBの場所を特定しラルに連絡します

フラウブライト達に状況を説明し、アムロがジオンと共にいた事で騒然となります。セイラは再度コズンと話をし、シャアの事を聞き出します。艦橋では捕虜が外部と接触している事を悟り、ブライトが傍受すると何とセイラの声がして愕然とします

ガンダムVSグフの白熱の攻防

グフが発進し、アムロフラウがつけられたと悟り、ガンダムを動かします。コズンは脱走し、セイラがそちらに向かっても?と言うので、ブライトは渋々認めます。コズンはWB内部の情報をラルに伝え、脱出するように言われ、捕獲されているザクを出そうとするとセイラに見つかります

コズンはバランスを崩し、セイラも後を追います。ザクからWBに砲撃があり、被害は甚大です。コズンセイラと揉み合い、一旦押し倒しますが、セイラが翻り逆に反撃、逃げるコズンを追います。後方の砲撃は陽動で、正面からグフが現れニカウのタンクがやられてしまいます

このままではWBは格好の的なので緊急浮上する事になり、リュウ達は密集隊形になります。ザクはWBに取りつきヒートアックスでメチャクチャに攻撃するため、ミライはWBを異常姿勢させザクを振り落とします。グフはダニーのキャノンを簡単に倒してしまいます

セイラコズンに逃げられエアロックを掛けられてしまいます。するとオムルがバズーカを持ってきて発射、コズンは藻屑と消えます。カイのキャノンも半壊し、グフ1機に全滅か?と思いきや、ガンダムが現れ正確な射撃をして来ます

降下するガンダムはビームライフルは捨て、シールドを囮にしグフに会心の一太刀を入れます!肉薄する中アムロは咄嗟にハッチを自ら吹き飛ばす機転を見せます。両者サーベルで斬り合い、先に手を出したグフの攻撃を避け、ガンダムはグフの両腕を斬ってしまいます!

操縦席が肉薄し、お互いがラルアムロだという事が判明し、両者驚き、アムロはグフの背中にビームサーベルを突き立てると、ラルはロープを投げ、「MSの性能のお蔭だという事を忘れるな」と言い残し逃げ去り、グフは撃沈します

何とか勝利したWBですが、アムロは営倉に入れられ喚き、「ボクがいちばんうまくガンダムを使えるんだああ‼」と涙します。そしてラルに勝ちたいと感じます。オムルが現存のMSの整備をしていると、呼び出され、そこには尋問を受けるセイラがいます

オムルセイラに指示されてバズーカを撃ったのではない、咄嗟の判断で、ブライトからも捕虜の射殺命令が出ていたと、疑われている事に疑念を感じます。アムロの元にリュウが現れ、一触即発ながら、リュウはある程度アムロの事を認め、ブライトを許してやれと話します

セイラまで営倉に入れられ、ミライブライトに失望します。セイラコズンの言葉を思い出し、兄さん(シャア)が生きていて良かったと涙します

歴戦の勇者・ラルの最期

ラルの元に再度ウラガンが訪れ、最新型MSのドムは用意出来なかったと話します。ジャブロー総攻撃に備えた大動員でMSは払底状態で、情勢が変わったとしか言えないとし、ラルは渋々受け入れ、素手でも任務はやり遂げると気丈です

ラルクランプにもともとのわしの作戦で行くと話し、ウラガンは去り際「戦馬鹿」とはよく言ったものだと笑います。艦橋でブライトミライが話していると、カイ達が脱走し、リュウに連れ戻すよう伝え、ミライはWBもバラバラねとこぼします

リュウは物凄い形相で追いつき、カイを殴ると、カイは通信士がスパイだなんてやってられないと愚痴ります。ハヤトリュウは軍人だから上官の命令でいつでも死ねるだろうけど、ボク達は民間人なんだ!とごねります。おかしな方向に進んでいる事に、リュウはそんな事オレにだって分かるか!と開き直ります

するとキュイという歩兵戦闘車を発見、リュウは白兵戦だと悟り、車に皆を乗せWBに戻ります。アムロは明け方、セイラに壁越しに「あの人達が来ますよ」と鋭い洞察を見せます。ラルはWBに肉薄し、この匂いこそ戦場よ!と意気上がります

ギャロップの砲撃と共にキュイは白兵戦を挑み、WBの下で銃撃戦が始まります。ブライトはこの緊急事態に、営倉の二人を出すよう指示します。ラルは歴戦の勇者らしく白兵戦も手馴れています。外からザクにも攻撃され、WBに侵入を許します

アムロブライトに助けられ、ガンダムで出撃するよう指示され従います。白兵戦を有利に進めるラルですが、そこでセイラと接触、セイラアルテイシア様(ジオン・ダイクンの娘)と言うのです!セイラは過去を思い出し、そこにリュウが現れラルと撃ち合いお互い負傷します

ガンダムはザクを撃破し、WBの外から侵入者を攻撃するよう指示されます。ラルハモンアルテイシアの事を伝えますが、ガンダムに攻撃され、ラルはガンダム目がけて飛び降り自決します。ギャロップは攻撃され這う這うの体で逃げ出し、アムロラルハモンを想ったところでこの巻は終わります

まとめ

脱走したアムロは町でラル達と出逢います。その時はお互いがMS乗りだとは悟っておらず、後程驚く訳ですが、後述するララアといい、アムロは戦闘前に敵と出くわす因果にあるようです。ラルはWBの位置を特定し、襲撃しますが、ガンダムの活躍でグフは破壊されます

ラルウラガンに「戦馬鹿」と罵られるように軍部内での立ち回りは上手くはなかったようです。希望の新型MS:ドムも配備して貰えず、元々のゲリラ戦術で戦うと意気込みますが、流石のラルでもこれは無謀でした

コズンと接触したセイラは仲間から不審がられ、アムロと共に営倉に入れられます。少しずつセイラの身の上が判明し、シャアは兄で、ジオン・ダイクンの子で、ラルとも旧知の仲という事が分かります。シャアがザビ家に恨みを持っている点も踏まえて、この複雑な人間関係が事を重大にしていきます

ラルは得意のゲリラ戦術でWBを急襲しますが、ガンダムの活躍もあり、セイラと接触後、自決の道を選びます。最期まで武人を全うしたラル、気高い漢として読者に強烈なインパクトを残します。7巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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