『プレイボール』6巻のあらすじとみどころ|城東を圧倒し、念入りな偵察を経て3回戦に進出した墨高は、シード校の大島と戦う

プレイボール6巻(集英社文庫)の表紙

東京の下町の家の光景とそのそばをランニングする墨谷高校ナインたちの姿が下にあり、上には谷口君がユニフォームに着替える姿が描かれています


目次

意外な申し出の巻

練習試合の巻

新人起用!の巻

偵察開始!の巻

乱すなナインの和の巻

言問高戦開始!の巻

始動!墨高野球の巻

立ち上がりを突け!の巻

野球は九回までの巻

投手谷口対大島!の巻


10話収録されています


プレイボール第6巻のあらすじ

プレイボール第6巻は墨高野球部が有望な5人の新人を迎えて、上級生たちもがぜんやる気を出して頑張っているところから始まります

3年生の山口が家での素振りで皮をむいてしまったり、2年生のセカンド横井が朝から河川敷でトレーニングをしたりしています

そんな状況を受けて谷口はいつもランニングをする河川敷で休憩を取ることにします

部員たちはいつもと違う谷口の言葉に戸惑いながらも河川敷でザリガニ取りを楽しみます

そこに城東高のマネージャーがやってきて、墨高に練習試合を申し込んできます

城東高には谷口の同級生松下がいるのですが、新たに墨高野球部に入部した島田と加藤に挨拶に来ます

松下は以前よりも球速が増していてドロップも覚えており、先発してきます

墨高の先攻で始まった試合は松下から先頭打者の山本がいきなりホームランを打ちます

続く2番太田がレフト前ヒット、3番倉橋がセンターオーバーの2塁打を放ちます

4番谷口がホームラン性のファールを打つと、城東高は昨年からエースを張る藤井をリリーフさせてきました

なおキャッチャーも去年サードのレギュラーだった清水を起用してきます

藤井から墨高は立て続けに連打して打者一巡で7点取ります

1番山本のセカンドへのいい当たりが不運にもダブルプレーになってようやく墨高の攻撃が終了します

1回裏の城東の攻撃に対する墨高の先発は谷口です

谷口は1番柴田、2番藤本、3番清水と全く寄せ付けずに三者凡退に取ります

そして2回表の墨高の攻撃から続々と1年生を起用していきます

まずは2番太田に代わって島田を代打に送ります

島田はライト前ヒットを打ち、須藤が代打に出ます

島田の2塁への盗塁の後、須藤、松川、加藤なども連打して10点を取ります

すると城東高はギブアップしてきたので、2回途中ですが10対0と墨高がコールド勝ちを収めるのでした

夏の大会に向けて練習する墨高野球部の1回戦の相手は言問高、2回戦は中井高と江戸川実業の勝者と決まります

さらに3回戦はシード校の大島工業との対戦の組み合わせです

キャプテン谷口は部員たちを手分けしてこれらの学校を偵察しに行きます

谷口、山口、半田の3人は中井高を偵察しに行くのですが、相変わらず谷口は相手打者の特徴を詳しくメモを取っています

谷口と半田が打者陣、山口が投手を偵察していきます

学校に戻った谷口たちですが、中井高よりも遠くて電車で行かないといけない言問高や江戸川実業の偵察チームもすでに学校に帰ってきていました

まず谷口が中井高の偵察の説明をして、次に言問高の説明を山本がしていきます

しかし言問高の偵察の説明は具体性に欠け、江戸川実業の偵察チームは整理できていないからとパスをしてきます

谷口はシード校大島工業の説明を倉橋に求めますが、1,2回戦の相手がわからないのに3回戦の相手を説明してもしょうがないから今日はよそうと言います

ユニフォームに着替えて練習をすると言い出す谷口に対して、今日は偵察だけで終わると考えていた部員たちは何とユニフォームや道具を家に置いてきてしまったと言い出します

そして半田が言問高の偵察に行くことになり、他の部員たちは練習します

谷口や倉橋たちはグランドで守備練習、そしてユニフォームを置いてきてしまった山本や中山、太田たちは素振りをしていきます

1回戦の言問高戦は墨高の先攻で始まります

先頭打者の山本、2番の太田は相手ピッチャー岡村のスピードある荒れ球に翻弄されて打ち取られます

言問高をなめ切っているナインたちに谷口は渇を入れ、試合に臨んでいきます

そして続く中山、山口も半田の偵察によるアドバイスを生かして打っていきます

半田によると相手投手の球種は直球だけで低めを捨てて高めを狙っていくのが良い、そして守備は右側を狙うのがいいというアドバイスでした

1回表の攻撃で4点を取り、墨高は松川が先発します

墨高は1回戦の言問高、2回戦の江戸川実業とともにコールド勝ちを収めて3回戦進出を決めるのでした

3回戦の大島工業戦の前に行われているシード校聖陵の戦いぶりを半田1人で偵察をしています

一方相手の大島工業は全員で聖陵を偵察しているのでした

さて墨谷の先攻で始まった大島戦は、1回表に1番山本が死球で出塁します

2番太田はレフト前ヒットを打ち、3番倉橋はライト戦への2塁打で2点を先制します

続く4番谷口はセカンドの頭を超えそうな当たりを放ちますが、セカンドのファインプレーでダブルプレーになります

続く5番山口の打席ですが、レフト線へのいい当たりのファールを打つ山口を見て谷口は「まずい」と言い出します

谷口によればヤマを張って打つのはいいが、フォームを崩して打つのは感心しないということのようです

倉橋の2塁打の時にもフォームを崩していたということらしく、谷口自身はしつこい内角攻めにあいながらも立つ位置も足の運びも変えようとはしませんでした

結局1回表は2点止まりとなり、1回裏を迎えます

墨高の先発谷口は1番の桜井にヒットを打たれて出塁されます

続く2番打者にセカンドを抜かれそうな当たりを打たれますが、セカンド松川のファインプレーで1塁はアウトになり、1死2塁になります

3番打者は体を泳がせながらも打ち返しますが、ファーストライナーでアウトになります

そして4番幸田をレフトフライに打ち取ってチェンジになるのでした


プレイボール第6巻のみどころ

このプレイボール第6巻の見どころですが、まずは城東高との試合です

谷口が1年生の時の2回戦の時には野球でならす城東高などと表現されていましたが、どうもかなりのオーバーな表現だったみたいです

今後の城東高の頑張りに期待したいです

それから大島戦でのキャプテン谷口は素晴らしかったと思います

というのは倉橋の2塁打にしろ、山口のレフト線へのファールにしろ打球だけを見ればまずいことはないように思いますが、谷口にすればヤマを張ってフォームを崩して打つのはいがかなものかという卓越した野球理論を持っていました

次巻以降の大島戦の展開が楽しみになってくる終わり方でした


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