『プレイボール』7巻のあらすじとみどころ|大島を制し、4回戦。聖陵のキャッチャーのマスク妨害策によりなかなか得点を挙げられない

プレイボール7巻(集英社文庫)の表紙

東京の下町の家の光景とそのそばをランニングする墨谷高校ナインたちの姿が下にあり、上には谷口君が普通のバットとマスコットバットを持って素振りする姿が描かれています


目次

力投!新人松川の巻

挑戦!四回戦の壁の巻

聖陵打線の破壊力の巻

孤独のマウンドの巻

あとひと息のツメ巻

不安の準々決勝の巻

塁線上の激突!の巻

ランナーをみるなの巻

墨谷の執念!の巻

足かボールか!?の巻


10話収録されています


プレイボール第7巻のあらすじ

プレイボール第7巻は3回戦の大島工業戦の2回表の墨谷の攻撃の場面から始まります

谷口はどんなに打ちにくい球が来てもフォームを崩して打つことは感心しないとナインたちに注意をします

そして試合は2対0と墨谷の2点リードのまま6回まで進んできました

墨谷は大島のエース黒川のカーブに狙いを絞るもののとられきれず、一方の大島の打線は自信からくる大振りで谷口にかわされていくといった展開でした

6回表は2死2塁から横井がセンター前ヒットで2死1,3塁で7番島田を迎えます

島田はセンターへいい当たりを打つものの、センターのファインプレーで惜しくも0点に終わるのでした

そして6回裏の大島の攻撃から墨谷はピッチャーを松川に代えてきます

大島はこれまでに振り回すばかりだった欠点に気づいて修正しようとしてましたが、松川の登板がシード校のプライドを揺さぶり、また振り回し始めてきました

一方墨谷も相手投手の球をとらえはじめるものの追加点をあげられずに2対0で墨谷がシード校の大島を下すのでした

練習を行う墨高野球部の元にOB田所が4回戦進出のごほうびのアイスクリームを持ってやってきます

墨谷は3回戦で左投手のインシュートにてこずって追加点をあげられなかったのですが、4回戦の相手聖陵はその試合を偵察していたのでそこを練習していました

4回戦の聖陵戦は聖陵の先攻で開始しますが、墨谷の先発は松川です

聖陵の1番稲葉はセンター前ヒット、2番藤岡はバントをしてきますがこれがセーフになり、無死1,2塁で3番を迎えます

3番はレフト線への2塁打でまず1点先制されます

続く4番打者にはホームラン性の当たりを見せられて、敬遠策をとります

ノーアウト満塁から5番打者のレフトへの犠牲フライで1点追加され、2点目を許します

6番にはレフトフェンス直撃の当たりを打たれて3点目を取られます

ここでピッチャー松川は自分には荷が重い相手なので谷口に交代を志願しますが、谷口はローテーションを崩すわけにはいかないととりあいません

そして7番打者にいい当たりを打たれはしますが、サード谷口のファインプレーによるキャッチと飛び出したセカンドランナーを封殺して何とかチェンジになるのでした

墨谷の攻撃に対する聖陵の先発は下手投げのエースです

墨高打線は1番山本がインシュート攻めにあいながらも粘り、相手はインシュート一本やりからアウトカーブも混ぜてきます

そして山本はアウトカーブを捕えてセンターへいい当たりを打ちますが、センターのファインプレーでアウトになります

再びインシュート攻めにくる相手に対して2番太田はレフトフライになります

そして3番倉橋はサードへの強襲ヒットを放ちます

続く4番谷口の打席で倉橋が2塁への盗塁を成功させます

そして谷口にいい当たりをされると聖陵バッテリーは敬遠策を取ってきます

そして5番山口がセンター前ヒットを打ち、ランナー倉橋は本塁へ突入しますが滑りこもうとするところに相手キャッチャーがマスクを置いたためにアウトになってしまいました

2回表の聖陵の攻撃は8番打者がセンターフライ、9番がライト前ヒットで1番打者を迎えます

1番稲葉が送りバントを決めて2死2塁から2番藤岡がセンターへのいい当たりを打ちますが、センター太田のファインプレーでチェンジになるのでした

2回裏の墨谷の攻撃は先頭の6番中山がレフトへのポテンヒットで出塁し、7番横井がライト前ヒットで無死1,2塁になります

8番島田が送りバントを決めて1死2,3塁から9番松川がセンターフライを打ちます

タッチアップで本塁に向かうランナー中山ですが、相手キャッチャーがまたもマスクを置いてきます

これに腹を立てた中山はマスクを蹴飛ばし、そのマスクがキャッチャーに当たってホームインします

しかしこのプレーに対して主審は守備妨害を取られてスリーアウトでチェンジだと言い出します

中山はマスクを置かれたので走塁妨害ではないか、しかも1回にも同じことをされているとアピールします

主審は1回の場合は私がもっと早く気づいて面を払いのけるべきだったと認めながらも、今のプレーでは走塁の角度からいって邪魔にならないと判断してそのままにしておいたのだと言います

主審は中山にプレーにいらない感情を持ち込んではいけないと注意し、同時に聖陵のキャッチャーにも「まさかうまくいったとはおもっちゃいないだろうね」と釘を刺すのでした

3回は両チームともに0点で4回表の聖陵の攻撃になります

聖陵は先頭の7番打者がセンターフライ、8番がライトフェンス直撃のヒットで1死1塁になります

9番岩本が送りバントをしてきますが、これが投手松川の正面に行きます

しかし松川のエラーで1死1,2塁で1番稲葉を迎えます

1番稲葉のレフト線への当たりで1点追加され、2番藤岡を迎えます

ここで1塁ランナー稲葉に2塁盗塁を決められて、1死2,3塁になります

2番藤岡のレフトへの当たりでもう1点追加されますが、ランナー2人を封殺してこの回をチェンジにします

そして5回から登板した谷口が聖陵打線を抑えますが、墨谷も得点できずに5対0のまま8回裏の墨谷の攻撃になります

8回裏の墨谷は先頭の8番島田がレフトフライ、9番松川が1塁ベースに当たる当たりを打つもののアウトになり、ツーアウトになります

するとここで聖陵はファースト、レフト、ライトのメンバーチェンジをしてきました

守備を固めた聖陵に対して1番山本がレフトへのヒットで出塁し、2番太田は死球で出塁します

疲れの見えてきたエース岩本を見て、聖陵は控えピッチャー木戸にリリーフの準備をさせます

3番倉橋がレフト前ヒットで続き、2死満塁から4番谷口がレフトフェンス直撃の当たりを打って1点返しますが、2人目のランナー太田は相手キャッチャーの強烈なブロックにより、アウトになってしまうのでした

それを見ていた山本は主審にあんなブロックはないと言いますが、主審はベースを開けている以上は反則にはならないと言います

そして5対1で9回表の聖陵の攻撃ですが、先頭の3番八木がショートフライ、4番西田がセンターフライでツーアウトになります

5番は守備固めで入った島原ですがキャッチャーフライでチェンジになり、9回裏を迎えました

9回裏の墨谷は5番山口から始まるのでした


プレイボール第7巻のみどころ

このプレイボール第7巻の見どころですが、まずは3回戦の大島戦です

この試合は結局2対0で墨谷が勝つのですが、谷口が注意したフォームを崩して打った倉橋の当たりによる2点だけというのが皮肉な感じがします

それからちょっとよくわからなかったのが、3回戦の墨谷は相手エース黒川の決め球であるカーブ、それも球威のあるインカーブにてこずっていました

それが墨谷の練習中にはインシュートにてこずったといっていますので、球種が変わってしまっていることです

そして4回戦の聖陵戦は1年生の松川がよく頑張ったという感じです

3回戦で大量点を奪った相手に4回を投げて5失点ですから、粘り強く投げていったと思います

エース谷口の投球はさすがなのですが、攻撃では相手の聖陵のキャッチャーのマスク置きや強烈なブロックにより得点できていません

9回裏の墨谷がどのように反撃するのが楽しみになる終わり方でありました


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